ローランドは6月に開催された「London International Music Show 08」、「Summer NAMM」に出展した電子ドラム3製品の国内発売を発表した。「RMP-12」では、優れた消音性とナチュラルな打鍵を両立。同社の電子ドラム「V-Drums」シリーズでも好評を得ているメッシュ・ヘッドを採用したマーチング・吹奏楽用パーカッション。12インチの大型メッシュ・ヘッドはパッドとリムの叩き分けが出来るデュアルトリガーに対応し、多彩な音色と組み合わせて表現力豊かな演奏を可能にしている。

デュアルトリガー対応、トレーニング機能も充実したマーチングパーカッション「RMP-12」

標準的なマーチング・キャリアにRMP-12をマウントできる専用アタッチメントも同時発売予定

音源部はV-Drums譲りの高品位なサウンドを内蔵。マーチング・スネアやタムだけでなく、多彩なドラム/パーカッション・サウンドを128音色搭載している。各音色はピッチのチューニングやダイナミクスの調整も可能。本体上面に配置された4つのボタンそれぞれに音色をアサインできるため、スムーズにサウンドを切り替えながら演奏することも可能だ。また5種類のリズムを選択できる電子メトロノーム機能を一体化している。タイミングが合っているかを目で確認できるタイム・チェックや、打撃の強弱を画面上でメーター表示できるダイナ・メーターなど、トレーニング機能も豊富だ。RMP-12は8月末発売予定で価格はオープン、実売予想価格は8万円前後。またRMP-12を標準的なマーチング・キャリアに装着できるアタッチメント「OP-RMP12」も同時発売予定。

5種類のリズムタイプを選択できる電子メトロノーム機能を搭載、ミックスイン端子にポータブルオーディオプレイヤーなどを接続すれば練習曲に合わせてトレーニングも出来る

「TDW-20」はV-Drumsシリーズのフラッグシップ音源である「TD-20」の音色および機能を拡張する専用エクスパンションボード。打撃の強弱だけでなく叩いた強さや位置、感覚などドラマーの演奏表現やニュアンスを忠実に再現できるダイナミック・インターバル・コントロール機能により、スネアのロールやフラム、ライド・シンバルのレガートやリムショットの叩き分けなどを再現。

V-Drumsのフラッグシップ音源「TD-20」の音色や機能を拡張できる専用エクスパンションボード「TDW-20」

TD-20にTDW-20を装着することでより細かな演奏表現やチューニングが可能となる

ペダルコントロールの改良により、ハイハットのオープン/クローズのレスポンス向上や、クローズからオープンへと移行する微妙な音色変化もリアルに表現可能となった。またキックやタムを叩いたときにスネアが共鳴して発生するバズサウンドも音質が向上している。臨場感あるドラムサウンドを再現できるアンビエンス機能は、新アルゴリズムによる14種類のルームタイプを新たに搭載。さまざまな環境のドラムサウンドを再現できる。細かい音作りが可能なV-Edit機能も強化され、マイクポジションやマイクサイズの変更といったパラメータが増やされている。TDW-20は8月末発売予定、価格はオープンで実売予想価格は4万円前後。

Vシンバル「CY-12R/C」を1枚追加してリニューアルしたV-Drumsのスタンダードモデル「TD-12KVSBK」

「TD-12KVSBK」、「TD-12KVSWH」はV-Drumsのスタンダードモデル「TD-12KS」をリニューアルした製品。Vシンバル「CY-12R/C」を1枚追加した3シンバル構成となっており、より多彩な演奏スタイルに対応している。こちらは既に発売中で価格はオープン、実売予想価格は35万円前後。