Q.6 一般道を走って不安なく流れに乗れるか?

【A】最初はめちゃめちゃ不安だった。どうやら私は発進時にハンドルを右に切ってしまうクセがあるらしく、発進時にふらつくような挙動になるのが怖かった。このバイクでは絶対に後ろに人を乗せたくないと思った。ただ、視線が低いので遅いスピードでも体感速度は速く感じる。それと、カウルがあるし、パワーに余裕があるので、簡単に100km/hは出てしまいそう。スピード違反に気をつけたい。

【B】低回転のトルクは細いが、高回転まで回せばパワーは出てくる印象。二次曲線的な加速でもなく、惰性的な加速でもなく、リニアに回しただけパワーが出てくるように感じた。一般道で流れに乗るにはまったく問題はない。

【C】信号スタートは速いとはいえないが、ちゃんと回してやれば流れをリードできる。スロットルグリップの開度(角度)が大きく感じる。ハイスロットルがほしい。

Q.7 乗り心地やバイクの安定性について述べよ

【A】シートがフィットしているので、長時間でもお尻は痛くならなさそう(肩は凝るかもしれない)。たぶん長時間乗り続けることできると思うけど、乗り心地がいいので、眠くなってしまうかもしれない。

【B】シートのクッションも適度にあり、サスペンションも固すぎず軟らかすぎず乗り心地は至って快適。

【C】ゆっくり走っている限り、基本的に安定指向。へたをすると500ccぐらいのミドルクラスに感じるほど安定性は高い。つい大きなバイクに乗っていと錯覚するため、よけいに低回転域でのアクセルレスポンスを鈍く感じるのかもしれない。サスペンションのストロークは短めで、姿勢変化は少ない。真剣に走るとポンポン跳ねるわけではないが、リヤタイヤは路面を離れやすくなる。ハンドリングはただの安定指向ではなく、高い旋回性を発揮する。これがニンジャ250Rの本領だろう。後述。

Q.8 立派なカウルを装備しているが、風防効果はどうだったか?

【A】初カウル~♪。風を感じるほど早く走っていない(走れない)のでよくわからない。でもすごい。カウルの威力を体感して感動した。速いスピードでも風を防いでくれるので、辛くない。ゼファー750は100km/hぐらい出すとヘルメットが顔に押しつけられるような感じで辛かった。ニンジャ250Rなら大丈夫だと思う。

【B】今回、高速走行はできなかったが、スクリーンがやや立っているので高速走行でも風貌効果はあると思われる。町乗りレベルでは一般的なレベル。

【C】小型のカウルであり、私の身長では胸から上、ほとんどに風が当る。もちろんノンカウルのバイクに比べれば効果はある。

Q.9 街の中を流している自分をイメージし、何か述べよ

【A】すごいジロジロ見られた。注目度がスゴイ。スモークシールドの下は、もう怖くて泣きそうな顔なのに……。見られているのがわかるので、乗っていて「下手な乗り方はできないぞ」と思いながら、下手くそに曲がっている姿を見られるのがイヤな感じだった。

【B】最近のカワサキのデザインの流れにそった美しいデザイン。ツナギを着て乗ってもいいし、ジーンズにジャケット、ジェットヘルといったラフな服装も似合いそう。ポジションも、ムダに頑張っている感じがせず、バイクを楽しんでいるという雰囲気が伝わってくるだろう。

【C】ライムグリーンとこのデザインのため、ものすごく注目を浴びた。緑色の矢が低いところを滑空して行くようなイメージ。

Q.10 荷物入れやヘルメットホルダーなどのユーティリティティはどうだったか?

【A】ヘルメットホルダーはメンドクサイ。搭載もフックが2ヶ所しかないので(リヤステップ部のフックを入れると4ヶ所)、ちょっと辛い。ちなみにワンショルダーバックを背負って走ると、片方にズレ落ちてバランスが悪かった。リュックサックでも邪魔な気がする。荷物を持って走るバイクではないのだろう。

【B】シートカウルまわりの形状はスーパースポーツらしいが、リアシートの取り外しもスーパースポーツらしく、コツが必要で脱着しづらい。とはいっても一度コツを覚えてしまえばそれなりに簡単に脱着できた。ヘルメットホルダーは、一見使いやすそうに見えるが、ヘルメットのリングが常にカウルに当たるため、傷が付く可能性が高い。シート下のスペースは3.5インチHDDのベアドライブが1つギリギリ入る程度。

【C】シート下の荷物入れは最小限。ただ、U字ロックのスペースは確保されている。シートカウルは左右にエラが張ったデザインのため、リヤシートに荷物をくくりつけると、ゴムひもが擦ってしまう。透明ガムテープなどで保護するのがよさそうだ。

Q.11 ハンドルロックやスタンドかけなど、駐車や取り回しはラクだったか?

【A】ハンドルロックがしにくい。スタンドはかけやすいが、スタンドを地面に付けるときかなり傾くので、いつもドキドキしながら地面に接地させていた。

【B】右方向のハンドルロックがないのは不便だが、これもコストダウンの対象だろうか。スタンドはややぐにゃぐにゃした感じで、出す時には不安になるが、固定してしまえば特に問題なない。ボディが軽いので取り回しは非常にラク。

【C】必要にして十分。

Q.12 普段自分が乗っているバイクを記し、それとの違いを3つまで挙げよ。

【A】ジェベル200です。(1)ハンドルが軽くてミラーなどが動かない。(2)車体は重いが、ハンドリング・操作は軽い。(3)前傾でポジショニングが大違い。ある種の未知との遭遇。カウルがあるので防風効果が高くて、かなり感動した。

【B】最近はあまり乗っていないが2004年式のCBR600RRを所有。CBRとの最大の違いは、前傾ポジションがきつくないので気負わずに乗れるところ。また、これもポジションだが、リアシートを跳ね上げたデザインにしている割にはシート高が低く、身長175cmの私ならベタ足で乗れる。あとは車重が軽いため、押し歩きもそれほど苦にならない。

【C】足として使っているのは「セロー250」。ニンジャ250Rとはぜんぜん違うと言ってしまえばそれまでだが、中低速の元気さはセローの勝ち、サスに手を入れているので中低速の旋回もセローのほうが上。だけどそれなりにスピードが乗ったところでの運動性、スポーツ性はニンジャ250Rのほうがはるかにいい。

Q.13 ニンジャ250Rのライバルにふさわしいのはどのモデルか、具体的に挙げよ

【A】ない。ニンジャ250Rは唯一無二の存在だと思う。あえて挙げるなら、ホーネット。ZRX II、ZZR250、VTR。古いバイクならFZR250やNSRかな(イメージ)。

【B】現状でライバルはいない。

【C】現行モデルでは見当たらない。だけど乗っていて昔の「RG125ガンマ」を思いだした。2ストシングル、4ストパラレルツインとまったく違うが、軽量スポーツとして同じ匂いを感じた。

メーターパネル。タコメーターが左に追いやられている。文字の置き方がスピードとタコで異なるのがちょっと違和感

カウルの隙間からエンジンを見る。エキパイは細いが、無理に太くしてないことに好感が持てる

左グリップ。バーハンドルはトップブリッジに装着されているが、フォーク上部は見えない

右グリップ。こちらはキルスイッチとセルボタンのみ。バーミラー用の穴には蓋がされている

フロントのディスクブレーキ。外周に切り欠きが入ったウェーブタイプだが、それほどハデではない

リヤブレーキ。こちらもウェーブタイプ。スイングアームはシンプル

リヤのサスペンションユニット。調整は5段階のプリロードのみ

サスペンションユニット下部のリンク部分。カウルよりも下にあるので、段差などでヒットしないように注意

ハンドルロックは左側のみ可能。駐車時の傾きは比較的大きめ

右側はハンドルロックできない