さて、それでは実際にいくつか結果を見てみたい。今回のテスト環境は表6に示す通りだ。

表6
CPU Core2 Extreme QX9770 Phenom X4 9900 ES
M/B ASUSTeK P5E ASUSTeK M32A32-MVP Deluxe
BIOS Revision 0607 Revision 0704
Driver Inf Driver 8.3.0.1013 Catalyst 8.4 HotFix
Memory Corsair CM2X1024-6400C4×2 (DDR2-800 5-5-5-15で動作)
Video+Driver ATI Radeon HD 3850/3870 + Catalyst 8.4 HotFix
NVIDIA GeForce 8800 GT/9800 GTX + Forceware 175.12 Beta
HDD WDC WD5000AACS (NTFS)
Flash Memory Transcend JetFlash TS4GJF160 (4GB:全量ReadyBoost)
OS Windows Vista Ultimate+SP1 英語版

グラフィックスカードは、

  • ATI Radeon HD 3850 256MB
  • ATI Radeon HD 3870 512MB
  • NVIDIA GeForce 8800 GT 256MB
  • NVIDIA GeForce 9800 GTX 512MB

の4種類。ただ機材の関係でCrossFire/SLIのテストは無し。あくまで1枚のグラフィックスカードでのテストとなる。一方CPUであるが、Core 2 Extreme QX9770と、(以前テストにも使った)Phenom X4 9900(相当)のES品が手元にあるので、これを利用して、

  • Phenom X4 9500 (2.2GHz)
  • Phenom X4 9600 (2.3GHz)
  • Phenom X4 9700 (2.4GHz)
  • Phenom X4 9800 (2.5GHz)
  • Phenom X4 9900 (2.6GHz)
  • Core 2 Quad QX9450 (1333MHz FSB/2.67GHz)
  • Core 2 Quad QX9550 (1333MHz FSB/2.83GHz)
  • Core 2 Extreme QX9650 (1333MHz FSB/3GHz)
  • Core 2 Extreme QX9770 (1600MHz FSB/3.2GHz)

の9パターンでの動作を行ってみた。実際にはPhenom X4 9700/9800は存在しない(B3 Steppingで9750/9850となる)とか、9900は未だに発売されていないといった状況なので、あくまで参考値として捕らえていただきたい。

ちなみに現状、まだまだ3DMark Vantageの完成度は高くない。なんせ起動直後にはこんなメッセージが必ず表示される(Photo32)。これはFAQによればKnown issueで実害はないそうだが、他にもREADMEでuser guideをクリックするとこうなる(Photo33)とか。実は今回、最初にインストールした時はこんなエラー(Photo34)が出てベンチマークがまともに起動しないままだった。

Photo32:必ず発生するエラー。ただし2回目以降は発生しない。

Photo33:既に公開後一週間以上たつが、未だにuser guideのページは無いまま。

Photo34:原因は未だに不明。

またAMDは3DMark Vantage用のHotFixをリリースするなどしているが、ここに注意として書かれている「Radeon HD 3870のCrossFireをWindows Vista 32bitで利用し、3DMark Vantageを"High Setting"で実施した場合、しばしばGPU Game Test 1でハングアップする」現象が、非CrossFire環境にも関わらず今回も多発した。いずれはこのあたりは解決してゆくと思われるが、初物だけに色々とあることは避けられないようだ。