三洋電機は18日、デジタルムービー「Xacti」シリーズの新モデル「DMX-CA8」を発表した。発売は5月下旬を予定しており、価格はオープン。市場価格は5万円前後と予想される。

「水中モード」の装備で、より水中らしいムービーが撮影可能な「DMX-CA8」。また、60fpsに対応、CMOSセンサーの画素数アップなど高機能化が図られている

DMX-CA8は、昨年6月に発売された「DMX-CA65」と同様に、JISの防水保護等級IPX5/IPX8をクリアし、1.5m以内の水深で、60分まで使用可能とされている防水ムービーカメラ。ただし、いくつかの点でDMX-CA65よりも、高機能化が図られている。

まず、ムービー撮影時のシーンセレクト機能に新たに「水中モード」を装備した。水中モードでは、色調をより水中らしく見えるように補正、音質も水の中で聞き取りにくくなる部分が補正される。また、従来は最大30 fps(フレーム/秒)だったムービー撮影時のフレームレートを、最大60 fpsにまでアップ。よりなめらかなムービーの撮影が可能となった。60fpsに対応したことで、従来の最高画質「TV-SHQ」の上に、640×480ピクセル:60fps:6Mbpsで撮影される「TV-HR」モードが設けられている。ファイル容量の増大に伴い、4GB以上のムービー撮影・再生にも対応(ファイルは4GBごとに区切られるが、ムービーとしては連続して見ることができる)。より長時間かつ高画質でのムービー撮影が可能となった。ムービーの記録フォーマットは、DMX-CA65と同様に、MPEG-4 AVC/H.264を採用している。

静止画撮影では、搭載しているCMOSセンサーの有効画素数が、従来の約600万画素から800万画素へとアップ。最大で12Mピクセル相当(4000×3000)の静止画が撮影可能となっている。連写機能も装備しており、連写枚数は200万画素で5枚/秒で連続10枚、800万画素では1枚/秒で連続10枚。また、ムービー用と静止画用のシャッターがそれぞれ装備されており、ムービーの撮影中でもムービーの撮影を止めずに、静止画(200万画素)の撮影が可能だ。手ブレ補正は、従来はムービー撮影時にしか動作しなかったが、DMX-CA8には、静止画撮影時にも使用可能なマルチ手ブレキャンセラーが搭載されている。顔認識機能も新搭載。ムービー撮影時には6人まで、静止画撮影時には12人までの顔を認識する。