Kontronは、クレジットカードサイズの組込み向けマザーボード「nanoETXexpress-SP」を発表した。サイズは55mm×84mmで、Intel Atomプロセッサを採用した製品だ。

クレジットカード大のマザーボード「nanoETXexpress-SP」

nanoETXexpress-SPの55mm×84mmという基板サイズは、COM Express Type 1規格に準じたもの。同社では「nanoETXexpress」モジュールとして定義され、こちらも公開されている。このサイズのなかに、チップセット、CPU、メモリ、LAN、HDオーディオ機能、そのほかPCI Express x1やUSB2.0、SATA、LVDSといった基本的なインタフェースを実装している。

採用しているプロセッサは、Atom Z500シリーズで、動作周波数は1.1GHzまたは1.6GHz。チップセットはIntel System Controller Hub(SCH)のUS15W。メモリはDDR2 400/500を採用しており最大で1GBをオンボードに搭載可能。ストレージも、オンボードで最大4GBまでのSSDを搭載することが可能とされる。また、x86アーキテクチャを採用しているため、Windows VistaやXP、Linux、VxWorksなど、幅広いOSをサポートしている点も特徴だ。

製品出荷は今年第2四半期末を予定しているが、組込み向け製品であるため個人が入手できる可能性は少ない。しかしAtomおよびSCHを採用することで大幅な小型化を実現している点は興味深い。同社サイトでは、携帯ゲーム機をさらに小さくしたような採用製品例のイメージも掲載している。

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