現地に着いたらローミングの設定を

エリア、端末、料金をマスターしたら、後は現地で実際に使ってみるだけ。とはいえ、ドコモやソフトバンクの国際ローミングに対応した端末の多くは、自動でローミングするような設定になっている。飛行機から降りて電源を入れたら、何の問題もなくアンテナマークが3本立っていて、どこの国にいるのか一瞬分からなくなるほどだ。

ただし、自動設定にしていると、接続する事業者も、あらかじめ決められた優先順位に従って選択されてしまう。既に述べたように、国際ローミング時の料金は接続する事業者ごとに異なる。サービスエリアも現地の事業者次第だ。料金があまりにも高い場合や、圏外が多い場合は、手動で事業者を変更するのもよいだろう。端末ごとに若干設定方法は異なるが、ネットワークをサーチした後に事業者を選択する流れは同じだ。

また、auのGLOBAL PASSPORT端末は、渡航先での設定が必要となる。最新機種のA5527SAの場合、「メインメニュー」から「グローバル機能」を選び、「エリア設定」を海外にすればOKだ。ウィルコムでは、事前に国際ローミング用の電話番号を発行してもらい、現地で「通信設定」から「国際ローミング」を選び、「国際ローミング情報」で現地の電話番号を登録しなければならない。これらを忘れると、利用できないので要注意だ。

以下に、N905iμ(ドコモ)、A5527SA(au)、920SH(ソフトバンク)、WX320KR(ウィルコム)の設定例を掲載した。設定は台湾で行ったが、表示される事業者に違いがあるだけで、あとは万国共通だ。これを参考に、自分で設定を行ってみよう。

N905iμ(ドコモ)の場合

905iシリーズでは何も設定しなくても国際ローミングが利用可能だが、「国際ローミング設定」で、事業者の選択をマニュアルに変更することが可能。電波状況や、ローミング時の料金に応じて、最適な事業者を選択したい

3Gの電波をうまくつかまない場合は、通信方式を固定しておくのも手。通信速度などを重視する際にオススメだ

A5527SA(au)の場合

auのGLOBAL PASSPORT端末では、海外での設定が必要。「グローバル機能」から、「エリア設定」を選択し、「海外」を選べばOKだ。国際ローミングが始まると現在地が表示される。待ち受け画面で、電波をキャッチしていることを確認しよう