地下1階は収蔵庫。収蔵庫は完全に立入禁止となっているミュージアムも多いが、マンガミュージアムでは一般客も収蔵庫の外から少しだけ資料を見ることができる。また館内は飲食禁止だが、カフェ「ex cafe」が併設されている。店内の壁には来館したマンガ家のサインが残されているので、そちらも要チェック。

ガラス張りの収蔵庫。直接閲覧ができなくても、貴重な蔵書の一部が見られるのはうれしい。なかには白土三平らの貴重な貸本マンガも

こちらがカフェの壁。来館したマンガ家のサインが。さいとう・たかを、モンキー・パンチ、竹宮惠子といった大御所が並ぶ

こちらには『ラジコンロッキー』の大林かおる、『機動戦士ガンダム』の大河原邦男、安彦良和、富野由悠季、『あしたのジョー』のちばてつやのサインが

実際に見て回って感じたのは、まず文化施設として非常によくまとめられているということ。イベントも多彩で、来館者も老若男女幅広く、市民に親しまれていることが肌で感じ取れた。マンガを読み込むもよし、展示を見て回るもよし、と楽しみ方も幅広い。学校でマンガが読める、という特別な雰囲気が味わえるのも意外にうれしいポイントだ。近隣の方はもちろん、遠方の人も京都観光の際にはぜひ立ち寄ってみてほしい。くれぐれもマンガに夢中になって時間を使いすぎないよう要注意。

京都国際ミュージアム・今後のイベント予定
6月22日(金)~10月6日(土) 昭和20年代の漫画展
7月28日(土)~11月11日(日) 「マンガの可能性を模索する国 韓国」展
9月7日(金)~9月17日(月・祝) マンガ家が描くドキュメンタリーシリーズ その1戦争スケッチ展
9月7日(金)~10月6日(土) 山崎正弘ユーモアイラスト展
9月8日(土) えむえむ連続講座第11回 ことばで読み解くマンガ――「役割語」の謎
9月9日(日) 戦争スケッチ展 記念講演会『コバウおじさん』と朝鮮戦争
9月9日(日) 戦争スケッチ展 出展記念サイン会 キムソンフォン氏
9月17日(月・祝) えむえむ文化講座「日本漫画の源流をたずねて」第4回
9月22日(土)~11月11日(日) マンガで読む京都 第1巻 サムライKYOTO 戦国から幕末へ
9月30日(日) 京都マンガシンポジウム~マンガが広げるコンテンツ産業の可能性~