世界中から厳選されたショートフィルムが、日本で一堂に会するアカデミー賞公認の映画祭「Short Shorts Film Festival &Asia 2007」が25日、開幕する。メイン会場となるラフォーレミュージアム原宿では、女優・ジェニファー・アニストンの初監督作品『Room 10』をはじめ、柳楽優弥と菊地凛子の声優初共演作品を含む『Genius Party(ジーニアス・パーティ)』など日本未公開の作品が一挙上映される。開催期間は7月1日まで。なお、一部のチケットは14日まで先行販売を実施している。

今年の「Short Shorts Film Festival」は、アジア限定で優れたショートフィルムを集めた映画祭「Short Shorts Film Festival Asia」との同時開催が決定しており、名称も「Short Shorts Film Festival & Asia 2007」とした。世界中から届けられた2,000本以上にも及ぶ応募作品の中から、映画祭実行委員会によって厳選された約90作品が上映され、これらの作品の中からグランプリに輝いた作品は、次年度の米国アカデミー賞短編部門において選考対象作品となる。なお、同映画祭は日本6カ所(那須、名古屋、大阪、広島、沖縄)とメキシコでも開催される予定。

アワードの審査対象となるオフィシャルコンペティションでは、応募作品の中から、映画祭実行委員会が厳選した全13プログラムが上映される。なかでも、注目すべきはテレビドラマ『フレンズ』のレイチェル・グリーン役で一躍有名になった女優・ジェニファー・アニストンの初監督作品『Room 10』。ジェニファーは、同映画祭への応援メッセージの中で「この作品を監督できたことは、本当に喜ばしいことであり、また皆さんに観てもらえることをうれしく思います」と述べている。

初監督作品が同映画祭で上映される女優・ジェニファー・アニストン(写真右)

ジェニファー・アニストンの初監督作品『Room 10』

また、スペシャルプログラムとして、過去アカデミー賞を受賞、もしくはノミネートされた作品を上映。話題の映画『パフューム』でその名を世界に知らしめたトム・ティクヴァ監督の作品『Epilog』や、『トロイ』『ポセイドン』『エアフォース・ワン』など数々のヒット作品で知られるウォルフガング・ペーターゼン監督の『Ich nicht』など、豪華なラインナップとなっている。さらに、日タイ修好120周年を記念し、2004年カンヌ映画祭で審査員賞を受賞したアピチャートポン・ウィーラセータクン監督の初期ショート作品『Luminous People』も鑑賞することができる。

さらに、柳楽優弥と菊地凛子の声優初共演作品を含む『Genius Party(ジーニアス・パーティ)』(7月7日公開)や、昨年度のコンペティション・ジャパン部門で最高賞を受賞した大根田英俊監督の最新作『天狗外伝』(出演・栗山千明、ミッキー・カーチスなど)、『呪怨』の清水崇監督が贈るギャグエンターテインメント作品『ロックハンター伊右衛もん』なども上映される。さらに、ダチョウ倶楽部の上島竜兵の映画初出演作品となる『Line』(監督・中尾浩之)が同映画祭で特別プレミア上映も決定した。

『Genius Party(ジーニアス・パーティ)』の中に含まれる柳楽優弥と菊地凛子の声優初共演作品『BABY BLUE』(監督・渡辺信一郎)

栗山千明も出演する大根田英俊監督の最新作『天狗外伝』

ダチョウ倶楽部の上島竜兵の映画初出演作品となる『Line』(監督・中尾浩之)

先行販売については、ぴあCoGen PlazaのPC用サイトで実施。販売の対象となるのは『ドイツプログラム』『アカデミープログラム』など5プログラムとなっている。なお、その他のコンペティションプログラム等のチケット前売り販売情報は、オフィシャルサイトでも確認できる。