VPNを利用すると、仮想の専用ネットワークの中で通信をおこなえます。一般ユーザーはVPN内にアクセスできないため、通常のインターネット接続よりも安全な通信が可能です。
VPNサービスの中には、海外対応しているサービスもあります。海外対応のVPNを使えば、国内から海外へ、あるいは海外から国内への接続の安全性も高められます。
この記事では、海外対応のVPNの選び方とおすすめの海外対応VPN4選を比較紹介。ぜひ最後までご覧ください。
海外対応のVPNを選ぶポイント3つ

国内向けVPNと海外対応のVPNでは、選び方にも異なる点があります。海外対応のVPNを導入する場合は、以下の3点が重要です。
・サーバー設置国
・日本語対応
・利用可能なWebサービス
上記3つがなぜ重要なのか、くわしく解説します。
1、サーバー設置国
海外対応のVPNは、サーバーがどの国に設置されているか確認しましょう。海外でVPN接続したい場合、当該国にサーバーが設置されていないと利用できません。たとえば、アメリカのネットワークにVPN接続したいのであれば、アメリカのVPNサーバーが必要です。
海外出張や利用したい海外サービスが多いのであれば、サーバー設置国が多いサービスをおすすめします。特定の国でしかVPN接続しない場合は、その国にサーバーが設置されているか事前にチェックしましょう。
2、日本語対応
海外対応のVPNを導入する際は、日本語に対応しているかが重要です。VPNサービス提供元の多くは、海外企業が占めています。サーバー設置国数が多いほど、日本企業は少なくなる傾向があるため、導入やトラブル対応などのサポートを日本語で対応してもらえるとは限りません。
日本語対応可能なVPNサービスを探す場合は、日本語版の公式サイトがあるサービスから絞り込んでみてください。日本語ページが用意されていれば、海外企業でも、問い合わせメールなどに日本語で対応してもらえるでしょう。
もしくは、サーバー設置国数が少なくても問題ないのであれば、日本企業のVPNサービスがおすすめです。
3、利用可能なWebサービス
VPNを選ぶ際は、現在利用しているWebサービスにアクセスできるかといった点にも注目してみてください。VPNによっては、特定のWebサービスへのアクセスをブロックしている場合があるからです。契約後に「使いたいサービスが使えなかった」とならないよう、各VPNの対応Webサービスを確認しましょう。
海外対応のVPNを検討している方は、以上3つのポイントを参考にしてください。
法人向け海外対応VPNおすすめ4選比較
法人向けVPNサービスの中で、海外対応しているものに絞って4つ紹介していきます。
「Arcstar Universal One」
NTTコミュニケーションズ株式会社
- 参考価格:別途お問い合わせ
- サーバー数:別途お問い合わせ
- サーバー設置国/地域数:190以上の国/地域
「Arcstar Universal One」は、企業のニーズに合わせた豊富なプランを展開しているVPNサービスです。目的ごとにオプションを設定できるので、自社の業態にマッチするネットワーク環境を構築できるでしょう。また、回線の形態もベストエフォート型とギャランティアクセス型から選べます。
自社クラウドに閉域接続してインターネットを介さないため、わずかなセキュリティの隙も作りません。グローバルメニューも用意されており、海外からでも安心して自社ネットワークに接続可能です。サポートは国内外問わず、日本語または英語で対応しています。
「クラウドVPN Verona」
株式会社網屋
- 参考価格:【V-edge(レンタル)】初期費用5,000円〜、月額料金8,000円〜【V-edge(買切)】初期費用98,000円〜、月額料金2,450円〜【V-Client】月額料金340円〜【V-Clientα】初期費用30,000円、月額料金400円〜
- サーバー数:別途お問い合わせ
- サーバー設置国/地域数:別途お問い合わせ
「クラウドVPN Verona」は、クラウド型のVPNサービスです。VPNルーター「V-edge」やリモートアクセスソフト「V-Client」、クラウド管理センターなどをまとめて提供しているので、自社で個別に機器やソフトを用意する必要がありません。リモートアクセスソフトはマルチデバイス対応で、スマートフォンやタブレットからもVPN接続できます。
社内LANにリモートアクセスする際は、クライアント証明書を使った独自システムで認証。証明書をインストールしている端末のみアクセス許可されるため、不正アクスの未然防止が可能です。
「グローバルサービス」
NECネッツエスアイ株式会社
- 参考価格:別途お問い合わせ
- サーバー数:別途お問い合わせ
- サーバー設置国/地域数:30以上の国/地域
NECネッツエスアイの「グローバルサービス」は、国内向けVPNサービスを展開する同社の「海外進出企業向けのネットワークソリューション」です。「VPNネットワークソリューション」、「セキュリティソリューション」などを提供しており、海外支社のネットワーク構築を一括サポートします。
通信事業者の選定から現地への機器手配、現地工事、保守運用までワンストップで対応しているため、工程ごとに別の業者を探す手間がありません。20年以上の海外事業実績のノウハウを活かし、各国の特徴を考慮したサービスを展開しています。
「Global IP-VPN」
アルテリア・ネットワークス株式会社
- 参考価格:別途お問い合わせ
- サーバー数:別途お問い合わせ
- サーバー設置国/地域数:150以上の地域
アルテリア・ネットワークスの「Global IP-VPN」は、世界主要都市をカバーするグローバルVPNサービスです。日本国内のネットワークだけでなく、海外拠点のネットワークに接続できるVPNも提供しています。海外拠点のネットワークの開通・保守・請求は、専任の担当者が一貫して対応するため、自社で手配する必要がありません。
さらに、SLA(サービス品質保証)の各項目に保証値を設定しており、信頼性の高さも特徴の1つです。海外拠点からの問い合わせにも日本語で対応しているため、万一のトラブルでもスムーズに対応してもらえるでしょう。
おすすめの法人向け海外対応VPN4選の比較表
ここまで 法人向け海外対応VPNおすすめ4選を紹介しました。各サービスの特徴を以下の表にまとめましたので、ご覧ください。
サービス名 | 参考価格 | サーバー設置国/地域数 | 特徴 |
---|---|---|---|
Arcstar Universal One | 別途お問い合わせ | 190以上の国/地域 | 利用目的ごとに豊富なプランを提供。企業のニーズに合うプランを選べる。 |
クラウドVPN Verona | 【V-edge(レンタル)】初期費用5,000円〜、月額料金8,000円〜 【V-edge(買切)】初期費用98,000円〜、月額料金2,450円〜 【V-Client】月額料金340円〜 【V-Clientα】初期費用30,000円、月額料金400円〜 |
別途お問い合わせ | リモートアクセスソフト、ルーター、クラウド管理センターをまとめて提供。マルチデバイス対応。 |
グローバルサービス | 別途お問い合わせ | 30以上の国/地域 | 海外支社のネットワーク構築を一元サポート。20年以上の実績をもとに、国別の特徴を踏まえたサービスを提供。 |
Global IP-VPN | 別途お問い合わせ | 150以上の地域 | 世界主要都市をカバーし、対象国/地域をさらに順次拡大中。SLA各項目に保証値を設定した、信頼性の高いサービス。 |
海外対応のVPNを導入してセキュリティを高めよう
日本国内から海外のネットワーク、あるいは海外から日本国内のネットワークに接続するなら、海外対応VPNの導入がおすすめです。専用の仮想ネットワークを通って接続するため、安全な環境で情報をやり取りできます。
海外対応のVPNを導入する場合、サーバー設置国や日本語サポートの有無、利用可能なWebサービスを確認しましょう。
海外対応のVPNについて、さらに詳しく知りたい方はぜひ資料請求してみてください。