VDI製品・サービスおすすめ6選比較!導入時の注意点も解説【2021年最新】

デスクトップ仮想化

リモートワークの普及により、企業ではデスクトップ仮想化の需要が高まりつつあります。データやアプリ管理の一元化や端末に依存しない処理性能、監視機能など導入にはさまざまなメリットがあげられますが、多彩なサービスから現状に合うものを選定することに悩んではいませんか。そんな方のためにデスクトップ仮想化のメリットから、各アプリケーションの比較や導入支援サービスまで詳しくご紹介します。

デスクトップの仮想化(VDI)とは

    VDI

主にVDI(仮想デスクトップ基盤)と呼ばれており、PCのデスクトップ環境を仮想化したものをサーバ上に集約して稼働させる仕組みです。ユーザーは手元のクライアントPCからネットワークを経由してサーバー上に構築された仮想マシンに接続することで、仮想化されたデスクトップ画面を呼び出して操作をします。

クライアント機にはOSやアプリケーションを置かず、PCはサーバー側で動作するデスクトップ環境へアクセスして稼働するかたちとなるため、ユーザーの数に合わせて個別に仮想基盤を分割して割り当てる機能が特徴です。

VDI(デスクトップ仮想化)とリモートデスクトップの違い

Windowsの標準機能としてよく使われるものに、リモートデスクトップ(RDS)があります。印象や使い勝手はデスクトップ仮想化(VDI)と同じように見えますが、この2つの主な違いは仮想マシン(VM)の基本的なリソースの活用方法にあります。

RDSはサーバーのOS上にあるVMを利用しているすべてのユーザーで共有するため、準備を最小限に抑えられ、コストパフォーマンスにも優れています。一方でVDIは各ユーザーごとに個別のVMを構築する必要があるため、各ユーザーに管理者権限の付与が可能です。物理的にストレージが分離されていることから高いセキュリティが要求されるケースではメリットとなります。

VDI(デスクトップ仮想化)のメリット

VDI環境はネット回線がさえあれば接続できるため、さまざまな場所での利用が必須となるリモートワークにおいても、活用しやすい環境です。またPC端末のスペックが高くなくても利用でき、データは端末自体に保存されないのでセキュリティ面でも安心できる点がメリットといえます。

また組織内での管理が一元化した社内システムの構築も容易です。VDIならユーザーに合わせた作業環境の構築ができます。ユーザーごとに管理者権限を付与することで、ユーザー自身で高度な設定や専門的なアプリケーションのインストールが可能です。ユーザー各々が作業環境を準備したいケースには最適といえます。

VDI製品・サービス6選徹底比較

「Amazon WorkSpaces導入支援」
株式会社TOKAIコミュニケーションズ

POINT
  • 特徴:AWSとの連携機能が豊富
  • サービス:導入から運用フェーズまでのワンストップサービス
  • 料金:別途お問い合わせ

Amazonが提供する仮想化サービスなのでAWSとの相性は抜群 ですが、導入するにあたっては既存システムとの連携や、具体的なセキュリティ対策などを充分に検討する必要があります。

この導入支援サービスを利用すれば、Amazon WorkSpacesの導入時はもとより、構築後の運用に関してもワンストップでサポートしてもらえます。

Active Directoryとの連携(オンプレミス環境との接続を含む)や、Amazon WorkSpacesのバンドル作成や展開・要件に応じた制限だけでなく、時間課金や月額モデルの選択、サポートデスクなど、トータルで導入を支援します。

また初期費用が不要で無料利用枠もあるのでスモールスタートが可能 、ランニングコストも毎月固定の月額課金と時間単位の従量課金から選択可能です。


「Zenmu Virtual Desktop」
株式会社ZenmuTech

POINT

  • 特徴:AONT方式でPC端末とクラウドにデータを分散保存して機密性を確保
  • サービス:非常時はクラウド側でアクセス制限することで情報漏洩をストップ
  • 料金:別途お問い合わせ

Zenmu Virtual Desktopではデータを分散して保存する テクノロジーを利用して、従来のサービスでは難しかった安全・快適なリモートワークを実現。

データ分散型としてAONT方式(All Or Nothing Transform)を採用することで データをPCとクラウドサーバーに分散 して保存して、復元する際はそれらすべてのデータを集めてPC上で元データを組み合わせます。

データは自動的に仮想ドライブへ保管され、通常のWindowsと変わらない操作でセキュアな管理が可能。盗難や紛失時はクラウド上の分散片へのアクセスを停止してユーザーデータの漏洩を防ぎます。

また、オフライン時はサーバーの分散データをUSBメモリやスマートフォンに保存して復元が可能です。


「Azure Virtual Desktop導入支援」
株式会社パシフィックネット

POINT

  • 特徴:マイクロソフトが提供するクラウドサービス
  • サービス:WindowsやMicrosoft 365といったサービスと併用できる
  • 体制:導入や運用支援にはエンジニアチームが迅速かつ的確にサポート
  • 料金:別途お問い合わせ

Windows Virtual Desktopから名称を変更したAzure Virtual Desktop (AVD)は、 マイクロソフトのクラウド上(Azure) でデスクトップ環境が利用できるサービスです。そのためRDSなどWindowsServerの機能として提供される、デスクトップ仮想化のソリューションである「Microsoft Virtual Desktop Infrastructure」の機能は必要なく、AVDではイメージと仮想マシンのみ管理します。

マイクロソフトが運営管理しているメリットとして、ネイティブな Windows10 の利用 ができる点があります。Windows10 マルチセッションの利用、オンプレミスのActiveDirectoryやMicrosoft 365と同一ユーザ情報での認証が可能となるうえ、条件付きアクセスなどきめ細やかなアクセス制御も可能に。 マイクロソフトクラウドサービスの知識が豊富なエンジニアが的確にサポートします。


「ShadowDesktop導入支援サービス」
株式会社パシフィックネット

POINT

  • サービス:普段利用しているPCのデータだけを仮想化するシステム
  • 特徴:ネット回線が一時的につながらない環境でも利用できる
  • 保守性:普段利用しているPCと操作感はほぼ同じ
  • 料金:別途お問い合わせ

Shadow Desktopはデスクトップにあるデータのみを仮想化 することでより低コストを実現。既存のPCをそのまま利用できるので、追加のインフラ投資が不要 で導入が簡単な点が大きなメリット。そのため既存のインフラやシステムと競合する心配もありません。

また通信が不安定な場所やオフライン環境ならキャッシュ保存して利用 できるのが便利なポイント。操作感も通常のPCと同じであるため、他のVDIと比べると情報システム部門などへの問合せも減少するため、保守が容易になることでしょう。

PCとクラウドストレージ間のhttpsダイレクト接続、緊急時の利用停止機能、クラウドストレージ上との通信暗号化などセキュリティ対策も施されているので安心です。


「セキュアデスクトップ」
株式会社 USEN ICT Solutions

POINT

  • 導入:専用アプリをインストールするだけの簡単設定
  • 特徴:マルチデバイス対応であらゆる端末から閲覧可能
  • 運用シーン:電子カルテや図面などをペーパーレスにできる
  • 料金:別途お問い合わせ

個人PCの利用だと情報漏洩やデータのコピーといったセキュリティが心配ですが、他にもタブレット端末が使用できなくて不便であったり、リモートデスクトップ立ち上げに手間と時間がかったり利用シーンで不便を感じることもあるのではないでしょうか。このようなリモートデスクトップならではの課題や悩みを、セキュアデスクトップサービスは解決してくれます。

ソフトをインストールするだけの簡単設定で、PCだけでなくタブレットやスマホなど様々なデバイスからもアクセス可能なので、営業先での製品説明やプレゼンといった活用方法も可能。

セキュリティ面では容易に導入可能な高度のデジタル証明書により、未認証端末への不正アクセスを防ぎます。


「Citrix Virtual Apps and Desktops」
Citrix Systems, Inc

POINT

  • 特徴:数千人規模で利用されている圧倒的なユーザー数
  • 運用事例:世界中で活用されている様々なリソースにも対応
  • 導入メリット:オンプレミスとクラウドのハイブリット利用が可能
  • 料金:別途お問い合わせ

100カ国以上で事業を展開するCitrix(シトリックス社)が提供する仮想化サービス。高度な監視機能 とクラウドネイティブな管理機能を備えており、数千人規模のユーザーによるモニタリングなどトラブルシューティングが容易 であることが特徴です。

データセンターのオンプレミス環境とパブリッククラウドの組み合わせといった、ハイブリッド環境の一元管理 が可能となります。代表的なパブリッククラウドであるMicrosoft Azure、Amazon Web Services(AWS)、Google CloudだけでなくCitrix Hypervisor、Microsoft Hyper-V、VMware vSphereといったオンプレミス環境にも接続できます。

このようにマルチな運用が可能ですので、世界中のあらゆるリソースに対してさまざまなアプリケーションが導入できるなど、柔軟な展開を可能としています。

VDI導入時の注意点

VDI環境ではクライアント端末には処理を求められない反面、代わりにサーバー側で処理する必要が生じ、多大なリソースを必要とする場合があるため注意が必要です。

サーバー側で万が一不具合が生じた場合、すべてのクライアント端末に影響がでるため重大なインシデントにつながるデメリットがあります。またサーバーの負荷に限らず、通信状態や環境によっては特定の端末においてレスポンスが低下する恐れもあり、VDIを導入する際はインフラ環境も注意しておきたいポイントです。

まとめ

業務の効率化アップとコスト削減を同時に解決できるVDIですが、安定した運用にはサービス選定が重要になります。

各社によってサービス内容は異なりますので、導入を検討されている場合は、まず資料を請求してみてはいかがでしょうか。快適なVDI環境を構築して、時間とコストを削減する運用を実現しましょう。

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