ウェビナーツールおすすめ7選を比較!自社に合ったツールの選び方とは?【2021年版】

ウェビナー・Webセミナーツール

コロナ禍の影響もあり、在宅ワークに移行している企業は多いでしょう。それにともなって、Web上でおこなわれるセミナー=ウェビナーを実施する会社も増えてきています。

とはいえ、ウェビナーは、従来の対面でのセミナーとはまるで勝手が違います。これからウェビナーを行いたいと思っている会社なら、なおさら戸惑うことでしょう。

この記事では、おすすめのウェビナーツール7選を比較解説します。ウェビナーツールのメリットや選び方に加え、ウェビナー開催にあたって用意したい物もご紹介します。ウェビナーの開催を検討している人は、ぜひご覧ください。

ウェビナーツールとは

ウェビナーツールとは、その名の通りウェビナーをおこなうためのツールのことです。では、ウェビナーとは何かというと、「Web(ウェブ)」と「セミナー」を組み合わせた造語で、インターネット上で実施されるセミナー形態を指します。

ウェビナーは、対面でのセミナーのように会場に行く必要がありません。PCやスマートフォンなどWebにアクセスできる通信環境があれば、どこからでも参加できます。ウェビナーツールは、このウェビナーを実施するためのツールです。

「ライブ配信」と「録画配信」の特徴

ウェビナーには、主に2種類の配信形式があります。「ライブ配信」と「録画配信」の2つです。それぞれの特徴を以下の表にまとめましたので、ご覧ください。

配信形式 特徴
ライブ配信 ・視聴者がリアルタイムで参加できる形式
・ウェビナーのチャット機能を利用して、質疑応答やコメントを受け付けるなど、視聴者が能動的に参加しやすいメリットがある
録画配信 ・事前にセミナーを録画・編集して配信する形式
・事前に動画を編集できるため、より質の高い動画を配信できるメリットがある

ライブ配信は「リアルタイム配信」とも呼ばれ、ウェビナー主催者と視聴者が同じ時間帯で参加します。チャット機能を利用した質疑応答もできるため、オンラインで視聴者参加型のセミナーを実施できます。

対して録画配信は、事前に収録したセミナー動画を配信するだけです。収録した動画を編集できるため、見やすくわかりやすい動画に仕上げることができます。

Web会議システムとの違い

ウェビナーと近い存在に、Web会議システムがあります。両者のもっとも大きな違いは、コミュニケーションの取り方にあります。

ウェビナーの目的はセミナーの実施ですので、主催者から参加者に向けて、一方向で情報発信されることが主です。主催者が話して、参加者は聞くといった具合に。そのため、画面共有や映像・音声のオンオフの機能は、主催者側でコントロールします。

一方のWeb会議システムは、Web上で会議することが目的です。お互いに発言したり、映像を写したりと、双方向のコミュニケーションを想定しています。画面共有やその他の機能も、全参加者で使えることが基本です。

ここまでのお話で、ウェビナーおよびツールの概要はわかりましたでしょうか。次は、ウェビナーツールの主な機能をご紹介します。

ウェビナーツールの機能一覧

次に、ウェビナーツールの機能を見てみましょう。主な機能を一覧にしました。以下の表を参考にしてください。

機能名 機能概要
ライブ配信機能 リアルタイムで映像・音声を配信できる
チャット機能 質問やコメントを入力できる
アンケート機能 事前の設定で、Web画面にアンケートを表示できる
記録(録画・録音)機能 映像や音声を録音・保存できる
参加登録機能 参加者を事前登録し、承認した人だけが参加できる
挙手機能 挙手ボタンを押すことで、主催者または参加者全員に、挙手したことが伝わる

このように、ウェビナーツールにはさまざまな機能が備わっています。中でも、ライブ配信機能とチャット機能は、ウェビナーツールにおける中核的存在と言えるでしょう。対面のセミナーのように、能動的に参加してもらうためには、リアルタイムでのやり取りが必要不可欠だからです。

ウェビナーツールのおおよその機能はわかりました。これを踏まえて、次はウェビナーツールの具体的なメリットを解説します。

ウェビナーツールの3つのメリット

ウェビナーツールの機能を把握できたところで、ツールのメリットを以下3つに分けて説明します。

  1. セミナー開催費用を削減できる
  2. 準備の手間がかからない
  3. 人を集めやすい

1つずつ見ていきましょう。

1 セミナー開催費用を削減できる

メリットの1つ目は「セミナー開催費用を削減できる」ことです。ウェビナーなら、セミナー開催にともなうさまざまなコストを削減できます。たとえば、対面のセミナーでは、参加者を招くための会場が必要になります。

大規模なセミナーを実施する場合、大きな会場を押さえなければいけません。会場の利用費はもちろん、備品代や人件費といったコストがかかるでしょう。

しかし、ウェビナーであればWeb上で完結するので、動画を配信できる環境さえあればどこでも開催できます。従来のセミナーで発生していた各種コストを削減できるのは、ウェビナーならではのメリットです。

2 準備の手間がかからない

2つ目のメリットは「準備の手間がかからない」ことです。ウェビナーは、インターネット上の配信手配を整えるだけなので、対面のセミナーより準備の手間がかかりません。

これが対面でおこなうオフラインのセミナーなら、規模によって会場準備に多数のスタッフを動員する必要があります。参加者の受付や誘導、開始前の準備といったところに、人手を割かなければならないでしょう。

しかし、ウェビナーなら、通信環境と配信準備のみで完了です。受付はWeb上でできますし、資料はメールやURLのリンクを送るだけで事足ります。必要最低限の人員で、手間をかけずに準備できるわけです。

3 人を集めやすい

3つ目のメリットは「人を集めやすい」ことです。ウェビナーはWeb上から気軽に参加できるため、対面のセミナーよりも集客しやすい傾向にあります。オフラインのセミナーなら、参加するために現地の会場に移動しなければいけません。

ですが、ウェビナーの場合は、インターネットにアクセスできる環境があれば、誰でもどこからでも参加できます。また、ウェビナーツールによっては大人数の接続も可能なため、会場開催のように人数制限も発生しません。

気軽に参加できて、対面以上に多くの人が参加できることから、ウェビナーは集客しやすいわけです。

以上がウェビナーの3つのメリットでした。次は、実際に販売されているウェビナーツールをご紹介します。

ウェビナーツールの比較7選

ウェビナーツールのメリットは、おわかりいただけたでしょうか。ここからは、おすすめのウェビナーツールを7選ご紹介。特徴を比較しながら、自社に最適なツールがないか探してみてください。

「Cocripo」
株式会社Innovation X Solutions

POINT
  • 参考価格:33,000円(月額)〜
  • 最大利用人数:ビジネスプラン100名、エンタープライズプラン300名
  • 利用可能時間:ビジネスプラン月間10時間、エンタープライズプラン月間20時間。3,300円/1時間で追加購入可能

「Cocripo」は、手軽さに重きを置いたウェビナーツールです。タイトル、概要、開催日時を入力するだけで、 簡単にウェビナーの集客・予約ページが完成します。

ウェビナーへの参加方法も簡単で、URLをクリックするだけ。そのため、参加者側も手間をかけずに、気軽に参加できるツールとなっています。 初月無料のお試し期間も、嬉しいポイントの1つです。


「LiveOn」
ジャパンメディアシステム株式会社

POINT

  • 参考価格:初期費用78,000円、月額3,000円〜
  • 最大利用人数:ASP版150名、イントラパック版無制限
  • 利用可能時間:別途お問い合わせ

「LiveOn」はWeb会議システムですが、ウェビナーツールとしても使えます。CDの品質に近い32KHzの高音質によるクリアな音声、フルハイビジョン対応の高画質と、 音・映像ともに質の高いシステムです。

PCだけでなく、スマートフォンやタブレットでも運用できるため、手軽に利用できます。また、英語・中国語にも対応 しているので、海外拠点からの接続でも問題ありません。


「ネクプロ」
株式会社ネクプロ

POINT

  • 参考価格:ライトプラン月額5,000円〜、スタンダードプラン・プレミアムプラン月額48,000円~
  • 最大利用人数:別途お問い合わせ
  • 利用可能時間:別途お問い合わせ

「ネクプロ」のウェビナーツールは、単なるウェビナー開催の機能に留まりません。基本の配信機能はもちろん、 獲得した顧客情報を細かく管理。グループや権限の設定をおこなうことで、将来の見込み顧客を育てることができます。

また、ウェビナーの視聴履歴やアンケートを分析して、次のキャンペーンへの企画立案にも活用可能です。 マーケティング機能も備えたツールと言えるでしょう。


「V-CUBEセミナー」
株式会社ブイキューブ

POINT

  • 参考価格:1開催あたり350,000円〜(※専用スタジオ、配信スタッフのサポート込みの場合)
  • 最大利用人数:26,000人
  • 利用可能時間:別途お問い合わせ

「V-CUBEセミナー」は、配信以外にもさまざまな機能を搭載。利用者が好きなときに視聴できるオンデマンド配信に、追っかけ再生やチャット、アンケートなど機能が充実しています。

専用アプリのインストールといった面倒な作業はなく、ブラウザから視聴できる ため、参加者にも優しいツールと言えるでしょう。また、ブイキューブのスタッフが配信をサポートしてくれます。

事前準備から配信当日までトータルサポート を受けられるため、ウェビナーに慣れていない会社でも安心のサービスです。


「Cisco Webex Events」
シスコシステムズ合同会社

POINT

  • 参考価格:別途お問い合わせ
  • 最大利用人数:ビデオ対応1,000人、ビデオ非対応3,000人
  • 利用可能時間:別途お問い合わせ

「Cisco Webex Events」はビデオ機能とオーディオ機能が統合されており、高画質・高音質のウェビナーを視聴者に届けられます。接続上限数も非常に高く、映像ありなら最大1,000人、 映像なしなら最大3,000人まで対応可能です。

イベント後には、アンケートURLを載せたメールを自動で配信。参加者へのフォロー対応を容易にしてくれます。また、システムは 米国保証業務基準書(SSAE)に従った高いセキュリティを誇っており、安心して利用できるでしょう。


「UIshare」
株式会社ユイコモンズ

POINT

  • 参考価格:月額1,000円〜、ライブ配信機能は1ユーザーにつき月額100円〜
  • 最大利用人数:250人
  • 利用可能時間:無制限

「UIshare」は17万人が利用する動画共有サービスです。月額1,000円〜利用できる ため、導入しやすいサービスと言えるでしょう。動画共有サービスではありますが、ウェビナーに必須のライブ配信機能は備わっています。

その他にも、アンケートやテスト機能を装備。テスト機能を使えば、ウェビナー終了後に視聴者の理解度をチェック できます。研修や教育動画と組み合わせることで、より有効活用できるでしょう。


「Kollus learnO」
Mogic株式会社

POINT

  • 参考価格:9,800円〜
  • 最大利用人数:別途問い合わせ
  • 利用可能時間:別途問い合わせ

「Kollus learnO」は法人700社、35万人以上が利用するeラーニングサービスです。eラーニングとは、インターネット上でおこなう学習方法のこと。つまり、「Kollus learnO」は教育や研修に強みを持つサービスというわけです。

動画配信方法は、ライブ・オンデマンドの双方に対応しています。ライブ配信を利用すれば、講義をリアルタイムで配信することができるでしょう。加えて、スライド教材の作成やアンケート、テストおよびレポート提出と、 講義・研修に便利な機能が豊富に備わっています。

自社で講義や研修動画を配信したい人には、非常に利便性の高いサービスでしょう。

ここまで、おすすめのウェビナーツール7選を紹介しました。自社でどのようなウェビナーを開催したいのか考えながら、ツールを検討してみてください。そんなウェビナーツールですが、実は無料で利用できるものもあります。

無料で使えるウェビナーツール2選

先ほどは有料のウェビナーツールをご紹介しましたが、実は無料で使えるものもあります。いきなりコストをかけるのが難しい人は、ここでご紹介するウェビナーツールを検討してみてください。

「Zoom」
Zoomビデオコミュニケーションズ

POINT
  • 参考価格:無料(有料版年額20,100円〜)
  • 最大利用人数:100人(有料版1,000人)
  • 利用可能時間:グループミーティング40分(有料版無制限)、1対1ミーティング無制限

「Zoom」は、すでに利用したことがある人も多いのではないでしょうか。Webブラウザもしくは、ソフトウェアをインストールして利用するWeb会議システムです。Web会議システムですが、ウェビナーで使われることも多くあります。

Webブラウザでの利用はもちろん、ソフトウェアのインストールにも料金は発生しません 。主催者側のホストのみアカウント作成の必要はありますが、参加者はアカウントがなくとも参加可能です。

録画・画面共有・チャット・ホワイトボード機能など、ウェビナーに必要な機能は網羅 されています。ただし、無料版は1回のみミーティングが40分までと時間制限があります。

もし40分を超えるウェビナーを実施したいのであれば、有料版の利用がおすすめです。


「bizplay」
株式会社Innovation & Co.

POINT

  • 参考価格:固定費・月額費0円、詳細は別途お問い合わせ
  • 最大利用人数:ライブ機能なし
  • 利用可能時間:ライブ機能なし

「bizplay」は、完全成果報酬型の動画配信プラットフォーム です。リードを1件獲得するごとに、費用が発生します。言い換えれば、動画を配信するだけでは費用がかからないわけです。

固定費・月額費無料でセミナー動画を掲載 できるため、コストをあまりかけられない会社でも利用しやすいサービスです。動画コンテンツの作成にあたっては、「bizplay」の担当者が企画段階からサポートしてくれます。

1点注意したいのは、本サービスが動画配信プラットフォームのため、リアルタイムでの配信に対応していないことです。オンデマンドで、ウェビナー動画を配信したい企業向けのサービスと言えるでしょう。

無料で利用できるウェビナーツールは、以上になります。先にご紹介した有料のウェビナーツールと合わせて、比較検討してみましょう。

ウェビナーツールの3つの選び方

おすすめのウェビナーツールはわかったものの、どうやって選べば良いか迷っている人もいるでしょう。そんな人は、以下に紹介する3つの選び方を参考にしてください。

  1. 同時接続人数を確認する
  2. 参加者のアクセス方法を確認する
  3. 無料プランと有料プランの違いを確認する

紹介する選び方を参考に、自社に最適なツールを選びましょう。

1 同時接続人数を確認する

同時接続人数を確認しましょう。ウェビナーツールによって、一度に接続できる人数の上限は異なります。同時接続可能な人数が少ない場合、接続人数を超過すると通信品質が悪くなったり、そもそも接続できなっかたりすることもあります。

ですので、ウェビナーで集客したい人数が決まっているなら、必ずその人数以上の接続ができるツールを選びましょう。せっかく参加希望者がたくさん集まっても、接続状況が悪くなってしまっては、元も子もありません。

ウェビナーの集客規模を決め、最適な同時接続数を持つツールを選択してください。

2 参加者のアクセス方法を確認する

次に、参加者のアクセス方法をチェックしてください。送られてきたリンクをクリックするだけのもの、事前にツールのアカウント登録をしなければいけないものなど、参加方法はツールごとにさまざまです。

より多くの集客を目指すのであれば、参加方法が簡単なツールを選ぶべきです。登録作業はユーザーの手間を増やすため、面倒に感じて参加しない人もいるでしょう。つまり、参加方法によっては、集客に悪影響を与えるわけです。

ですので、ウェビナーツールを選ぶ際は、参加者目線でアクセス方法に負担はないかを確認してください。

3 無料プランと有料プランの違いを確認する

無料プランと有料プランの違いを確かめておきましょう。製品紹介でもご紹介したように、ツールによっては無料で利用できるものがあります。しかし、無料プランでは、時間制限や一部の機能制限があることもしばしば。

なので、無料の文句に飛びつかず、まずは無料で何ができるのかを確認しましょう。そして、有料プランが別にあるなら、無料との機能差を比較してください。

費用がかからないからといって、優良ツールなわけではありません。費用と機能のバランスを考慮して、自社に合ったツールを選びましょう。

ウェビナーツールの選び方は以上です。最後に、ウェビナーツールと一緒に用意したいアイテムを次でご紹介します。

ウェビナーツールと一緒に用意したいアイテム

ウェビナーの開催にあたって、ウェビナーツール以外にも用意しておきたいアイテムがあります。より質の高い動画配信を届けるためにも、以下のアイテムも用意しておきましょう。

アイテム 用途
Webカメラ ファシリテーターを映すため
マイク ファシリテーターや主催者側が話すため
プレゼンテーション表示用とファシリテーション用のPC2台 プレゼンテーションを確認しつつ、ウェビナー側の画面も同時に確認するため
安定した通信環境 通信環境の影響で、声や映像が途切れないようにするため

人によっては「カメラやマイクはPC内蔵の物で良いのでは?」と思われるかもしれません。ですが、PC内蔵のカメラ・マイクと専用の機材とでは、映像や声の質がまるで違います。より質の高いウェビナー開催のためにも、用意しておきたい機材です。

まとめ

ここまで、ウェビナーツールのおすすめ製品についてご紹介してきました。ウェビナーツールには、以下3つのメリットがあります・

  1. セミナー開催費用を削減できる
  2. 準備の手間がかからない
  3. 人を集めやすい

対面でのセミナーから、インターネット上のウェビナーに移行を考えているなら、ウェビナーツールは必ず必要になるツールです。ご紹介した選び方をもとに、自社に最適なツールを見つけましょう。

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