ロードバランサ&アプリケーションデリバリコントローラの製品を比較!導入メリットも紹介

アプリケーションデリバリコントローラ・ロードバランサ

ロードバランサ/アプリケーションコントローラとは、サーバにかかる負担を分散し、Webサイトのパフォーマンスを安定化させるツールです。ロードバランサを導入すれば、急激なトラフィック数の増加にも対応できるようになります。本記事では、ロードバランサの特徴やメリットを解説し、おすすめ製品を比較、紹介します。

ロードバランサとは

ロードバランサとは、日本語で「負荷分散装置」を意味します。トラフィック量の多いWebサイトでは、ユーザーやクライアントからの何百万もの同時リクエストに対応し、テキストや画像、動画、アプリケーションデータを、高速かつ信頼性の高い方法で返答する必要があります。

このようなリクエストに対応するのがサーバですが、一台のサーバで対応できる量は限りがあります。そこでロードバランサが、大量のリクエストを複数サーバに振り分け、1台のサーバに過剰な負荷がかかるのを防ぐのです。その結果、Webサイトは常に安定したサービスをユーザーに提供できるようになります。

また、サーバの定期的な診断を行い、故障しているサーバは自動的に負荷分散対象から外す柔軟性もあります。安全性の高いサーバにのみリクエスト送信することで、高い可用性と信頼性を確保できます。

アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)とは

アプリケーションデリバリコントローラとは、ロードバランサの負荷分散機能に、セキュリティや転送速度向上機能などを加えたものです。ロードバランサの進化版と考えると分かりやすいでしょう。

アプリケーションデリバリコントローラの主な機能は下記のとおりです。

  • HTTPトラフィックの圧縮
  • SSLアクセラレーション
  • データのキャッシュ
  • ファイアウォール
  • リモートアクセスの認証

ロードバランサ/アプリケーションデリバリコントローラを導入する2つのメリット

ロードバランサを導入するメリットとして、下記2つが考えられます。

1 パフォーマンス向上

ロードバランサを導入すれば、Webサイトのパフォーマンスが向上し、ユーザーに快適なサービスを届けられます。特にトラフィック数が急増したときにも、サーバダウンを回避できるのは魅力的です。

SNSが発達した現代では、あらゆる製品やコンテンツがバズり、サイトトラフィック数が急増する可能性があります。その際にサーバダウンすると、大きなビジネスチャンスを逃すかもしれません。Webサイトを運営しているのなら、ロードバランサでサービス停止を回避するべきでしょう。

2 セキュリティ対策

アプリケーションデバイスコントローラなら、サーバにかかる負担分散をしつつ、Webアプリケーションの脆弱性に対するセキュリティ対策も行います。たとえば、セッションの妥当性をシステムがチェックし、不正なデータ送信やセッションのハイジャックなどの防止が可能です。

実際に、アプリケーションデバイスコントローラは負荷分散システムというよりも、セキュリティツールとみなされることが多々あります。

おすすめのロードバランサ/アプリケーションデリバリコントローラ3選を比較

おすすめのロードバランサ/アプリケーションデリバリコントローラの特徴を紹介します。

「BIG-IP Local Traffic Manage」
F5ネットワークスジャパン合同会社

POINT
  • 提供形態:クラウド/仮想アプライアンス/ハードウェア
  • 参考価格:別途お問い合わせ(サブスクリプション・永久ライセンス・エンタープライズ ライセンス契約の3プラン)

「BIG-IP Local Traffic Manage」は、世界中の企業のアプリケーションを20年以上守ってきたF5が提供するロードバランサ。ロードバランシングは当然ながら、 サーバパフォーマンスの最適化や高度なセキュリティの実現などITインフラ全体の最適化を行えます。

最大の特徴は、独自プログラミング言語「iRules」 で、トラフィックの完全管理を実現していること。また、あらゆるアプリケーションの課題に対応できます。パフォーマンス低下の原因を明らかにする リアルタイム分析、超高速のSSLや高度なセキュリティ など機能性も豊富です。本製品を導入すれば、常にアプリケーションのパフォーマンスを最適化できるでしょう。

「LoadMaster」
KEMP Technologies

POINT
  • 提供形態:アプライアンス
  • 参考価格:別途お問い合わせ

「LoadMaster」は、クライアントのアクセスを一元管理し、アクセスを内部ネットワークにある複数サーバに分散させるロードバランサ。L4&L7バランシングやL4&L7パーシステンシー、L7侵入防止システム (IPS)などの必要な機能が全て標準搭載 されているため、追加費用をかけずに最適なロードバランシングを実施できるでしょう。

独自のSSLアクセラレータカードのおかげで、サーバ処理負担の軽減、およびレスポンスの向上を実現できます。故障や技術サポート、オンサイト保守などの豊富なサポートを 安価で提供しているため、初めてロードバランサを導入する企業でも安心です。

「ビジネスセキュリティ(VSR)」

POINT
  • 提供形態:オンプレミス / ハードウェア / アプライアンス
  • 参考価格:別途お問い合わせ

「ビジネスセキュリティ(VSR)」は、ロードバランサを備えた マネージドUTMサービス。ロードバランサは、自動で要求転送を行い、サーバ負担を軽減します。ファイアウォールやウィルスプロテクション、拠点間接続などの豊富な機能を備えており、さまざまな インターネットリスクへの対策が可能です。

導入前にはコンサルティングを実施してくれ、初期設定から障害対応まで一括で運用サポートしてくれます。自動運用監視システムは 国内複数拠点に設置。24時間365日機器の監視を行っているため、万が一トラブルが発生しても、迅速に復旧できます。

快適なWEBサイト体験を提供しよう

ロードバランサを導入すれば、Webサイトのパフォーマンス向上、および急速なトラフィック数増加によるサーバダウンなどの防止を行えます。SNSが主流となった今、いつ自社サイトのトラフィック数が急増するか予測できないため、今のうちからロードバランサで備えておくべきです。

記事で紹介した製品のなかで、気になるロードバランサがあれば、まずはお問い合わせや資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

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