人事コンサルティング会社13選比較！課題・ニーズ別の選び方も解説

人事コンサルティングは、起業したばかりの企業や自社だけではなかなか抜本的な人事制度の刷新ができない企業にとって頼りになるサービスです。本稿では、おすすめの人事コンサルティング会社の特徴を比較しながら紹介します。会社の選び方についても解説しますのでぜひ参考にしてください。

人事コンサルティングとは

人事コンサルティングとは、会社の抱える組織的・人事的な経営課題の抽出から改善までを支援するコンサルティングサービスの一種です。

人事コンサルティングによって、人事業務において専門知識を持つ専門家の視点から、自社だけではなかなか見つけられない人事制度や組織戦略の見直しが行えます。

1、人事コンサルティングの必要性

人事制度には、その企業独自の評価項目や基準が色濃く反映されています。しかしその一方で、時代の変化により、最新の人事評価手法が取り入れにくいという企業も少なくありません。

また、働き方改革やコロナ禍の影響でリモートワークを導入する企業も増えており、人事評価制度の見直しが迫られているケースもあるでしょう。

人事コンサルティングは、人事評価制度の最新動向を知る専門家です。客観的な視点で、自社に最適な人事制度の再構築、組織戦略の見直しに役立ちます。

自社の努力だけではなかなか進まない人事制度を最新のものにアップデートするには、人事コンサルティングが必要です。

2、人事コンサルティングの費用相場

人事コンサルティングの費用相場は、半年で60～200万円程度、1年間で120～400万円程度です。費用は、企業規模が大きくなればその分高くなる傾向にあります。

ただ、人事コンサルティングの費用は、従業員数やコンサルティングの範囲など、さまざまな要素が絡みます。そのため、正確にはコンサルティング会社に見積もりを取って比較しましょう。

おすすめの人事コンサルティング会社13社を徹底比較

ここからは、人事コンサルティング会社のおすすめ13社の特徴を解説します。特長を比較しつつ、自社の課題を解決してくれる会社はないかチェックしてください。

株式会社アクティブ アンド カンパニー

株式会社アクティブ アンド カンパニーは、クライアントの「第二人事部」として経営をサポートする組織・人事プロフェッショナル企業です。

組織人事コンサルティングのほか、クラウド型人事管理システム「HRオートメーションシステムsai*reco（サイレコ）」を提供。システムを活用することで、組織人事の情報蓄積と課題の明確化を支援します。

さらに同社は、組織・人事コンサルティング領域において業界初となる品質認証：ISO 9001:2008を取得。戦略立案から、業務効率化の実現に向けた仕組み化にいたるまで、組織人事領域におけるワンストップソリューションの提供・実現を図っています。

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株式会社リブ・コンサルティング

株式会社リブ・コンサルティングは、戦略策定から実行サポートにいたるまで、クライアントの成果にこだわったサービスを提供する経営コンサルティング会社です。

コンサルティングの領域は、国内スタートアップ・ベンチャーから、ヘルスケア・不動産・製造業まで幅広くカバー。さらに日本にとどまらず、韓国・タイ・マレーシアなどの現地企業・日系企業といった海外事業支援まで対応しています。

リブ・コンサルティングの強みは、一貫した現場至上主義。同社が掲げる「100年後の世界を良くする会社を増やす」というミッションを体現するために、戦略立案だけにとどまらず、日々の現場の活動に落とし込んだ実行支援を手掛けています。

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株式会社モアコンサルティンググループ

株式会社モアコンサルティンググループは「会社を元気に、経営を面白くする」ことをモットーに掲げる、人事コンサルティング会社です。

従来の人事制度の概念にとらわれない、ユニークでクリエイティブな新感覚サービス「新型人事制度」を展開。単に斬新・ユニークであるだけではなく、クライアントの人材に対する考え方・想いに寄り添うことで、その会社らしさを反映したオリジナリティのある人事制度の提案・導入を支援します。

導入後は社内の定着・浸透に向けて、効果検証からリーダー研修に至るまで、現場で起きている課題の早期発見から行動習慣の変容までフォローしています。

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株式会社あしたのチーム

株式会社あしたのチームは、教育・評価・タレントマネジメントをワンストップで支援する人事コンサルティング会社です。

同社が開発・提供する「あしたのクラウドHR」は、導入実績3,500社以上を誇る国内有数のクラウド人事評価システム。人事評価制度の構築・運用ノウハウにより、業界・業種・規模を問わず、あらゆる組織で活用されています。

導入後は、同社独自の認定試験をクリアした評価マイスター（運用コンサルタント）が、徹底的に運用をサポート。特に、人事部門を持たない中小企業において、外部人事担当者として目標設定・評価・査定・給与確定まで、人材評価制度の運用・浸透を支援します。

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株式会社ベクトル

株式会社ベクトルは、従業員満足度・意識調査を通して人事上の課題を特定し、その対策検討を支援する人事コンサルティング会社です。 コミットメント・従業員満足度・組織風土の観点から意識調査を行う「VOISE」システム を活用。調査結果は、分かりやすい調査報告書の形で受け取れます。

調査はダイバーシティ対応 で、さまざまな対象者に対してパソコン・モバイル端末・紙と3種類の調査方法を用意し、漏れのない調査を行います。 調査領域・報告内容は自由に追加可能です。

株式会社ベクトルは、自社はどのような問題を抱えているかを洗い出すところから支援を受けたい、というニーズのある会社におすすめです。

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株式会社ビジネスブレイン太田昭和

株式会社ビジネスブレイン太田昭和は、人事制度の再構築を得意とする人事コンサルティング会社です。企業の抱える 問題を洗い出す診断サービスを駆使し、働き方改革に対応した新しい人事制度を再構築するための支援が受けられます。

BPR（ビジネスプロセス・リエンジニアリング）サービスも提供。 再構築した人事制度の導入や業務への適用、運用の落とし込みをサポート します。また、新しい人事制度を定着させるための定着化メニューもあります。定着化メニューは、定期的に運用状況や効果を検証し、改善を提案する、という内容です。

株式会社ビジネスブレイン太田昭和は、働き方改革を取り入れた抜本的な人事制度改革を推進したい、というニーズにおすすめです。

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株式会社さかえ経営

株式会社さかえ経営は、人事制度構築支援サービスを提供する人事コンサルティング会社です。 会社の経営戦略や社風に合わせた人事制度の再構築を行い、迅速かつ低コスト で人事制度を提案します。

再構築する人事制度は、PDCA（Plan Do Check Action）を継続的に回し、現場部門が自主的に行動 できる、最新の動向を踏まえたもの。また、企業風土をしっかり取り込むことで、会社になじみやすい人事制度にまとめあげます。

人事制度を新規に構築、または従業員の自主性を活かす人事制度に変えたい場合におすすめの会社です。

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株式会社リンドバーグ

株式会社リンドバーグは、従業員の本音調査を実施して課題を洗い出し、 利益創造型の人事制度構築および運用支援サービスを提供 する会社です。フルオーダーメイドで人事制度を構築するにあたり、定期的なワークショップを開催し、その会社に最適な人事制度を構築する点に大きな特徴があります。

また、継続的な運用支援サービス も提供。評価者が適切に人事評価を行えるよう、評価者研修もしっかり受けられます。研修では、目標設定の方法やフィードバック面談の方法など、具体的で人事評価のクオリティ向上が図れます。

腰を据えて自社に合った人事制度構築に取り組みたい企業や、従業員教育が充実している人事コンサルティング会社をお探しの場合におすすめです。

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株式会社クマビズ

株式会社クマビズは、「人事制度構築・運用サービス」を提供する人事コンサルティング会社です。

10名以上500名未満の中堅企業向けのサービスで、 人事制度をどの程度変更するかの希望によって異なるサポートメニューを用意 しています。そのため、例えば人事制度のフル構築サポートを受けた後、人事制度アドバイザリーサポートを続ける、といった利用方法も可能です。

株式会社クマビズのコンサルタントは、企業の人事部門で人事制度の構築・運用経験者。常にさまざまな選択肢を用意して、あくまでも企業主体で人事制度を構築するようサポートします。

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株式会社ホスピタリティ&グローイング･ジャパン

株式会社ホスピタリティ&グローイング･ジャパンは、人事評価制度構築サービス「H&G PERFORMANCE REVIEW」を提供する会社です。特にサービス業に特化したシンプルな評価制度で、 給与・教育・等級制度ともリンクさせ、より効率的な人事評価制度構築を支援します。

成果と行動への評価は、会社に評価する仕組みがないと人事評価制度自体が定着しません。株式会社ホスピタリティ&グローイング･ジャパンの人事評価制度は、評価制度が会社や店舗で定着するよう、 評価者研修も実施しています。

サービス業で人事評価制度の構築・運用を希望している場合におすすめの人事コンサルティングです。

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株式会社アックスコンサルティング

株式会社アックスコンサルティングは、HR事業・一般企業が抱える悩みを解決するコンサルティングサービスを提供する会社です。

社員のエンゲージメントの向上や離職率低下を目的としたクラウドシステム「MotifyHR」を展開しており、パルスサーベイや新入社員向けのオンボーディング、目標管理の機能などを利用できます。コンサルティングサービスとしては、1on1を実施するための知識やテクニックを学べる1on1研修や、HRコンサルティング協会のメンバーによる講師派遣、エンゲージメント研修など、多様な研修を用意。人材育成をさまざまな面からサポートしてくれます。

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株式会社トライアンフ

株式会社トライアンフは、採用・組織・労務といった人事の各分野におけるパフォーマンスを向上させ、経営の改善を目指すコンサルティングサービスを提供する会社です。

採用支援領域では、戦略プランニングから採用事務まで代行可能。組織コンサルでは、人事制度設計・組織診断や階層別研修を用意しています。

現場に深く入り込み、各企業に合わせたオーダメイドの解決策を提供してくれる点が特徴で、人事の現場で抱える悩みに寄り添った支援を期待できます。会社設立からこれまで、3000社以上の企業でのサポート実績を持っています。

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社会保険労務士法人イージーネット／株式会社イージーネット

ITに強い社会保険労務士法人であるイージーネットは、労務・人事・勤怠管理・助成金・開業支援といった領域のコンサルティングを手掛けています。

労務コンサルにおいては、就業規則見直し・社内制度構築・人事制度構築・労務業務の効率化などをサポート。コンサルティングだけでなく、給与計算・年末調整・勤怠管理のアウトソーシングにも対応しており、人事部の業務をあらゆる面でサポートしてくれるサービスを提供しています。

人事コンサルティングを外注するメリット4つ

人事制度の課題解決のために、人事コンサルティングを外注するメリットは以下の4点です。

1、人事評価のクオリティ向上

多くの人事コンサルティングを行ってきた専門家ならではの人事評価制度の提案を受けられる点は、外注の大きなメリットです。人事コンサルタントは、社内では気づきにくい問題点を洗い出し、豊富な知識と経験に裏打ちされたクオリティの高い提案を行います。

2、計画的・効率的な人事評価を推進

人事コンサルティングを外注せず、同業他社の事例を単に踏襲するだけでは、想定以上の時間やコストがかかってしまうリスクがあります。

人事コンサルタントは、いくつもの会社でコンサルティングを進めてきた経験があります。そのため人事評価の改善にはどの程度の期間が必要で、どういう問題が発生するかを把握し、効率の良い推進計画の立案が可能です。

3、他社のノウハウや運用実態などの情報獲得

同業他社の人事コンサルティング実績の多い会社を選ぶと、他社のノウハウや運用実態等の情報が得られ、より効率の良い改革が進められます。人事コンサルタントの手法を吸収し、将来的には自社で人事評価を運用できるようになる点もメリットです。

4、人事担当者の業務効率化

人事担当者だけで人事制度の改革を進めることは、かなり難しいでしょう。作業ボリュームが大きく、自社リソースだけでは足りなくなることもあります。人事コンサルティングを外注すると人事担当者の負荷が減るとともに、コンサルタントの手法も学べ、人事業務の効率化も可能です。

人事コンサルティングを外注するデメリット3つ

人事コンサルティングを外注する場合に発生するデメリットもあります。どのようなデメリットがあるかも確認しておきましょう。

1、自社にノウハウが培われない

人事コンサルタントに人事評価の改革を任せっぱなしにすると、自社にノウハウが蓄積される前に契約が終了してしまうリスクがあります。全てをコンサルタントに任せるのではなく、将来の運用などを考えてノウハウを吸収する体制を整えましょう。

2、コスト増大の可能性

人事コンサルティングを進めるうちに、想定外の部分まで改革が必要になり、コストがかかる可能性はあります。導入した人事評価制度が自社になじまないと、業務効率化が難しく、かえって人事関連業務のコストがかかるリスクもあります。

3、選定が難しい

人事コンサルティング会社は多く、それぞれ特徴が異なります。1社を選定するには、自社の解決したい課題やニーズを明確にするとともに、比較検討のポイントを知っておきましょう。

人事コンサルティング会社を選ぶポイント4つ

数多くの人事コンサルティング会社の中から、自社に適した会社を選ぶポイントは次の4点です。

1、自社と類似する企業のコンサル実績

自社と似た従業員規模で、なおかつ同業他社のコンサル実績が多い会社は、業種や従業員規模特有の問題を把握し、よりきめ細かな対応が期待できます。実績の少ない会社や、実績が豊富でも自社とはタイプの違う会社の実績しかない会社は、細かいニーズを拾いきれない可能性があります。

2、自社のニーズとサービス内容の合致性

自社のニーズとサービス内容が合致しているかどうかも重要な比較ポイントです。人事制度の抜本的改革、海外拠点を新たに加えた人事制度の見直しなど、ニーズが明確なら合致するサービス内容はどれかということがはっきりします。

3、担当者との相性

人事コンサルティング会社を選ぶポイントとして、担当者との相性も考慮してください。コンサルティングは、人同士のコミュニケーションがメインとなるサービスです。専門知識や経験の有無だけでなく、担当者の人としての相性も、サービスの満足度に大きな影響を与えます。

4、費用

人事コンサルティング会社は、単純に低コストだという理由で選ばないようにしましょう。費用対効果を意識した会社選定が重要です。低コストでも提案内容が思わしくない場合、かえってコストがかかるリスクがあります。

課題・ニーズ別：おすすめの人事コンサルティング会社

自社の人事制度が抱える課題やニーズを明確にすることで、その課題解決を得意とする人事コンサルティング会社を選べます。課題・ニーズ別におすすめする人事コンサルティング会社の特徴について見ていきましょう。

1、人事制度の抜本的な見直し

人事戦略立案や組織構造改革の実績が多い人事コンサルティング会社が適しています。自社と同じような規模・同じ業種での実績が多ければ、納得性の高い提案が受けられるでしょう。

2、海外拠点増設に伴う人事体系見直し

グローバル人事制度の構築の実績が豊富な人事コンサルティング会社がおすすめです。同業他社でグローバル人事制度を構築した実績があれば、なおよいでしょう。

3、従業員の能力開発が必要

人材育成や研修関連のメニューが豊富で同業他社での実績も多い人事コンサルティング会社を探しましょう。職種や等級の特性に合った、効果的な研修プログラムの提案を受けられます。

4、従業員が納得できる人事評価制度への改革

人事評価制度の構築メニューがあり、多くの実績がある人事コンサルティング会社を選びましょう。人事評価制度の最新動向と経験から、公正で客観的な人事評価手法を提案してもらえます。

5、従業員のモチベーション向上

従業員の意識改革を得意とする人事コンサルティング会社が適しています。モチベーション向上メニューがあり、豊富な実績があるかどうかを確認しましょう。

6、長期的なサポート

人事面での課題が多く長期的なサポートが必要な場合は、月に数回定期的な打ち合わせやアドバイスを行う人事コンサルティング会社を選びましょう。

自社に合った人事コンサルティング会社を選ぼう

人事コンサルティングを受けることで、自社だけでは難しい人事制度の抜本的な改革が可能となります。人事コンサルティング会社は、それぞれ得意とする分野があるため、自社の抱える課題を明確にして、その解決を得意とする会社を選びましょう。

また、従業員規模が同程度・同業他社の人事評価制度を多く手掛けている人事コンサルティング会社なら、自社によりフィットした人事評価制度の構築や運用支援を期待できます。

人事コンサルティング会社をお探しの場合は、気になる会社の情報を収集し、見積もり依頼をすることが重要です。自社に合った人事コンサルティング会社をお探しの場合は、ぜひ各社の特徴やメリットをよく比較してみてください。