生体認証による勤怠管理の種類6つ|勤怠管理のメリットや課題とは?

勤怠管理

生体認証による勤怠管理の導入が近年進んでいます。生体認証ではスマホなどでも活用されている指紋認証が有名ですが、他にもいくつか種類があります。ここでは生体認証による勤怠管理のメリットとデメリット、また勤怠管理に利用される生体認証の種類についてご紹介します。

勤怠管理システムの
おすすめ製品比較記事を見る

生体認証による勤怠管理とは?

生体認証による勤怠管理とは、認証機能がついている打刻機で従業員の体の一部を読み取り本人確認をして打刻することにより従業員の勤怠管理を行うことです。生体認証は指紋や声紋、血管を見るなどさまざまな方法があり、パスワードに代わる手段として広く浸透しています。

現在では技術進歩によって安価に生体認証ができるようになり、それとともに生体認証と勤怠管理を組み合わせてできるサービスが近年広がりを見せてきています。

勤怠管理の問題点とは?

勤怠管理とは、タイムカードなどに打刻し、出勤時間と退勤時間を管理することですが、シンプルな内容だけにタイムカード打刻の不正が行われたり、ITを活用した勤怠管理ではパスワードやIDなど情報管理の難しさが問題として存在します。

ここからは勤怠管理の問題点についてご紹介します。

なりすまし打刻防止

勤怠管理の問題点になりすまし打刻防止があります。勤怠管理ではタイムカードへの打刻が必要ですが、レコーダー側に他の従業員を含めたタイムカードが置かれているため、なりすましによる不正打刻が問題でした。

たとえば、遅刻しそうなので同僚に連絡しタイムカードを代わりに打刻してもらう、退勤のとき打刻せず残業している同僚に打刻してもらうといったことです。これらの不正をなくすことは勤怠管理の課題の1つといえます。

PWの管理軽減

勤怠管理の問題点にPW(パスワード)の管理軽減があります。勤怠管理はタイムカード打刻により行われていますが、勤怠管理をITを活用してシステム管理している場合も多くなってきました。

勤怠管理システムを導入している場合は、IDやPWの設定を行い、個人ごとの集計結果などを閲覧できますが、この場合IDやPWは漏洩リスクがあるため管理が重要になってきます。勤怠管理ではこのPW管理の軽減も課題の1つといえます。

生体認証による勤怠管理の種類6つ

生体認証を取り入れるために以前は高額な費用がかかっていましたが、現在では比較的安価に取り入れることが可能になり、勤怠管理システムにも活用されるようになってきました。

では、この勤怠管理に活用されている生体認証にはどのような種類があるのでしょうか。ここでは勤怠管理に活用されている6種類の生体認証についてご紹介します。

勤怠管理の種類1:指紋認証による勤怠管理

指紋認証はスマホにおいての認証としても取り入れられている、広く知られる生体認証ですが、勤怠管理システムにも活用されています。

指紋認証による勤怠管理システムは、指の指紋による認証のため比較的安価で小型であることから、導入しやすいシステムとして活用が広がっています。しかし、指紋認証には指の水分量や傷によってデータが左右されることや偽装されやすいという問題もあります。

勤怠管理の種類2:顔認証による勤怠管理

生体認証による勤怠管理の種類に顔認証システムがあります。顔認証とはカメラに顔を映し出して認証を行うシステムですが、認証精度が高く、直接機器を触れる必要がないため衛生面でも抵抗なく実施可能です。

ただし、顔認証による勤怠管理では、顔が隠れている場合に認証ができないため、マスクをしたままでは認証できないなど不便なところもあります。

勤怠管理の種類3:指静脈認証による勤怠管理

生体認証による勤怠管理の種類に指静脈認証があります。指静脈認証は指紋認証の偽装されやすい弱点を解消できるとして最近注目されており、銀行など金融機関でも導入が広がっている生体認証です。

指静脈認証では指の静脈を流れる還元ヘモグロビンを吸収する近赤外線を当てて撮像することで認証できるシステムです。偽装が極めて難しいというメリットがありますが、高度な技術が必要なため導入コストがかかるという問題もあります。

勤怠管理の種類4:手のひら認証による勤怠管理

生体認証による勤怠管理の種類に、手のひら認証があります。手のひら認証とは、静脈認証と同じく手のひらの静脈を読み取る方法で、近年図書館などでも導入されている認証方法です。非接触で認証ができるため、衛生面でも問題なく導入できます。

また、勤怠管理においてはなりすましなどが難しいためメリットも大きいですが、静脈認証システムは高度な技術が必要でシステム機器が高額になるというデメリットもあります。

勤怠管理の種類5:虹彩認証による勤怠管理

生体認証による勤怠管理の種類に、虹彩認証があります。虹彩認証とは、目の虹彩模様で個人識別する認証で、現在オフィスの入退出管理や空港の入国審査などに利用されています。

虹彩認証による勤怠管理では、認証精度が高くなりすましなどは非常に困難である一方で、高度な技術を要するために導入コストが高くなるという問題があります。

勤怠管理の種類6:声紋認証による勤怠管理

生体認証による勤怠管理の種類に声紋認証があります。声紋認証とは音声特徴により個人を特定する方法で、マイクなどを使って行います。

声紋認証は声を出すことで簡単に認証することができ、機器へ直接触れる必要がないことから、衛生面の抵抗感を解消する認証方法として注目されています。

しかし、声紋認証の場合は精度が低いというデメリットもあり、勤怠管理などビジネスにおいて使用するには不安がある認証方法だといえます。

勤怠管理システムの
おすすめ製品比較記事を見る

生体認証による勤怠管理のメリット3つ

近年導入が増加している生体認証による勤怠管理ですが、生体認証による勤怠管理にはなりすましによる不正防止やコスト削減など多くのメリットがあります。ここでは生体認証による勤怠管理のメリットを3つご紹介します。

勤怠管理のメリット1:コストを抑えられる

生体認証による勤怠管理のメリットに、コストを抑えられるということがあります。

生体認証による勤怠管理システムの導入によって、それまで手作業でデータ入力し集計していたものを自動的に集計できるため人的コスト削減が期待でき、タイムカードによる紙管理費用もコスト削減につながります。

勤怠管理のメリット2:不正な打刻を防ぐ

生体認証による勤怠管理のメリットに、不正な打刻を防ぐということがあります。通常のタイムカードによる打刻では、なりすましなど不正が発生しやすいですが生体認証を活用した勤怠管理では、なりすましが難しく不正打刻を防止できます。

また、勤怠管理でもGPS機能などを導入している場合は、いつでもどこでも「誰が」「いつ」「どこで」打刻したかを把握できるというメリットがあります。

勤怠管理のメリット3:ハンズフリーで楽々

生体認証による勤怠管理のメリットに、ハンズフリーで楽々できるということがあります。生体認証ではIDカードを持ち歩いたりパスワードを覚える必要もありません。

自分の体の一部を利用して認証するので、何も持つ必要がなくハンズフリーで楽々勤怠管理が可能です。また、セキュリティ面においても、紛失などのリスクを減らすことができます。

生体認証による勤怠管理の課題とは?

なりすましなどの不正を防止したり管理にかかる人的コスト削減など、メリットが多い生体認証による勤怠管理ですがデメリットも存在します。ここでは生体認証による勤怠管理の課題について見ていきます。

出先での打刻

生体認証による勤怠管理の課題として、出先での打刻ができないということがあります。生体認証には専用の機器が必要になりますので、出先では生体認証による勤怠管理は不可能です。

しかし、そのような場合は携帯電話やスマホなどによって、位置情報も管理しつつ勤怠管理を行う方法もあります。通常の出退勤と出先による出退勤で手段を分けるようにすれば、解決できるでしょう。

システムコスト

生体認証による勤怠管理の課題に、システムコストがかかるということがあります。生体認証の種類によっても金額は違ってきますが、それまで手でタイムカードを打刻していたという場合に比べ、勤怠管理システム導入によって設備投資額は確実に大きくなります。

勤怠管理システム導入による費用対効果はすぐに感じることができるものではなく、また見えづらい側面もあるので経営層の理解を得るのは難しいという場合もあります。

生体認証が利用できる勤怠管理システムおすすめ3 選

1、「KING OF TIME」株式会社ヒューマンテクノロジーズ

KING OF TIMEは豊富な打刻方法が用意されているクラウド型勤怠管理システムです。生体認証だけでも指紋・指静脈・指ハイブリッド(指紋+指静脈)・指ハイブリッド+ICカード・顔認証といった種類が用意されています。生体認証以外にもPCによるパスワード認証やスマホ認証など多様な打刻方法があるため、自社の勤務形態に適した方法を選ぶことができます。さらに、英語設定・タイムゾーン設定をすれば、海外でも利用することが可能です。また、サービス画面は簡単で分かりやすい画面構成となっており、操作しやすい点も魅力です。オフィス勤務だけでなくテレワークでもスムーズな管理・集計が望めます。

2 、「バイバイ タイムカード」株式会社ネオレックス

バイバイ タイムカードは、豊富な導入実績を誇るクラウド型勤怠管理システムです。パソコン+指静脈認証のほか、スマホやICカードなどさまざまな打刻方法があります。快適なレスポンスタイムの実現にこだわっているというだけあって、動作が軽いという評判も。また、導入時には検討時から運用フェーズで安定稼働するまでしっかりとサポートしてくれるのも嬉しいポイントです。初めての導入で不安な場合も、安心して始めることができそうです。

3、「ShiftMAX」KYODOU株式会社

ShiftMAXはクラウド型でありながらカスタマイズ性に優れた勤怠管理システムです。打刻方法はPC・タブレットに接続する指静脈認証のほか、ICカードや暗証番号などが選べます。また、本システムではユーザーインターフェースにExcelを採用しているため、使い慣れた操作感で作業できる点が嬉しいポイントです。システム導入しても使いこなせないかもという不安がある場合でも安心できそうです。

生体認証による勤怠管理を検討しよう

生体認証による勤怠管理は、システム導入にコストがかかるという面はあるものの、なりすましを防止したり従業員の勤怠管理をITシステムで管理できるなどメリットも大きいということがわかりました。

長い目でみれば生体認証による勤怠管理の導入は、人的コスト削減にもつながり費用対効果も期待できます。興味のある方は生体認証による勤怠管理のメリット・デメリットをよく理解した上で、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

勤怠管理システムの
おすすめ製品比較記事を見る
タイトルとURLをコピーしました