Web会議営業やオンライン商談といったワードを聞くことが増えていることでしょう。実際に導入しても、対面で行うのとは勝手が違い、Web会議営業やオンライン商談でうまく成果が出せずに困っていませんか?本稿では、Web会議営業のコツや行うメリットをご紹介します。
Web会議における営業のコツ6つ
実際、オンライン商談を行ってみると、なかなかうまくいかないのではないでしょうか。
従来の営業スタイルと違い、話の進め方や、資料の見せ方など様々な点で課題がでてきていることでしょう。不慣れなツールを使用して、ぎこちない商談になってしまってはうまくはいきません。
ここでは、オンライン商談で気を付けるべきポイントを6つ紹介します。このコツを気にしながら、オンライン商談を成功させましょう。
営業のコツ1:会議の目的と議題を共有しよう
特に、自身が主体となって行う会議を行う際は、事前に会議の目的と議題を共有することが大切です。
会議スムーズに進めるため、あらかじめ会議参加者に目的や議題を提示し、資料に目を通してもらうようにするとよいでしょう。
また、会議に必要なことを事前に伝えておくことで、よりスムーズに会議が行えます。
営業のコツ2:必要な資料に目を通しておこう
参加者側の場合は、Web会議に臨む際に、事前に資料には目を通しておきましょう。また、会議の際に資料が必要な際は、主催者側に資料の有無を連絡し、会議で共有できるようにしておくことも重要です。
先ほど、主体者側が目的と議題を共有することをお伝えしましたが、参加者側の場合は、あらかじめ共有された目的や議題、資料に目を通しておきましょう。
営業のコツ3:資料がすぐ出せるように
会議が始まる前に、資料の保存場所を確認しておきましょう。
会議が始まって、いざ共有する際に、資料の保存場所が複雑な場所にあると、共有するまでに時間がかかり、無駄な時間を使ってしまいます。
そのようなことを避けるために、デスクトップ画面にショートカットを作ったり、会議前にあらかじめ資料を開いておくなどの一工夫をし、会議をスムーズに進められるように準備しておきましょう。
営業のコツ4:マルチタスクを控える
Web会議の場合、パソコンの通知やほかの作業が気になってしまう人も多いでしょう。
Web会議ツールの特性上、ほかの参加者は、自身の画面や手元は見えません。そのため、会議中にほかの作業をすることは物理的に可能になります。
しかし、可能だからと言って、マルチタスクを行うのは絶対にやめましょう。マルチタスクを行うと、会議に集中しにくくなるほか、参加者から意見を求められても答えられないなどの弊害が生じます。
営業のコツ5:誰が参加しているか確認しよう
Web会議ツールでは、カメラをOFFにして、音声だけの状態での参加も可能です。また、カメラをONにしている場合でも、人数が多い場合は、表示されないこともあります。
対面と違い参加者の顔が直接確認できないため、会議の冒頭では必ず誰が参加をしているのかを確認しましょう。
営業のコツ6:ツールの活用方法をチェック
実際に、Web会議を行うにあたって、ツールの活用方法をチェックしておきましょう。
ツールをスムーズに使いこなすことで印象も良くなり、会議が成功に近づきます。
使用方法をルール化
Web会議ツールを行う前に、ツールの使用方法をルール化しておきましょう。
Web会議の場合、セキュリティや進行方法が対面とは違い扱いづらくなります。会議を開始する前に、メールや電話、資料などであらかじめ使用方法をルール化し、参加者が安心して会議に参加できるようにしておく必要があります。
使いやすい実施スペース環境
Web会議営業を行う際に、気を付けておくべきこととして、実施スペース環境の整備があります。
Web会議では、インターネット回線の通信速度が安定した場所を選び、資料はすぐ出せるような状態にしておきましょう。また、周囲の音が邪魔にならないよう、静かな場所で会議をすることも重要です。
会議に支障をきたして、印象を悪くしないようにするためにも、使いやすい環境の整備は重要です。
目標値を設定
対面でもWeb会議でも、営業の目標値を設定することは重要です。また、Web会議になると、目標値の共有がしにくくなるので、参加者全員に伝わるような工夫が必要です。
商談数や売上など、一定期間でどれほどの成果を出すのかを数値目標として設定すると、営業しやすくなります。
また、Web会議ツールの中には、メンバーとツール内で目標を見える化できる機能を使用できるものもあるので、必要に応じて、有効的に活用しましょう。
進捗を随時共有
Web会議営業では、対面のように進捗を確認することが難しくなります。
しかし、目標値を設定して、営業を行った際、どのくらいの期間で、どれほどの成果が出ているのかの進捗報告は欠かせません。
Web会議ツールには、ブラウザ経由で簡単に接続できるものもあるので、こまめに進捗を共有しましょう。
こまめに進捗を共有することで、PDCAサイクルを回しやすくなり、目標値達成に近づきます。
Web会議で営業を行うメリット5つ
それでは次に、Web会議で営業を行うメリットとは何でしょうか。ここでは、web会議で営業を行うメリットを5つご紹介します。
Web会議で営業を行うメリット1:移動時間を削減できる
まず一つ目は、移動時間を削減できることです。
普段、対面の営業では、先方に直接訪問し、営業をすることが多いでしょう。しかし、Web会議で営業を行うことで、自社のオフィスや自宅から営業が行えるため、移動時間を削減できます。
今までの移動に割いていた時間を、Web会議で営業を行うことによって、これまでより営業・商談のための準備に時間を割くことができます。また、1日あたりの商談件数も増やすことも可能です。
Web会議で営業を行うメリット2:社員の教育に活用できる
2つ目は、社員の教育に活用できることです。
入社したての社員を、研修で教育したのち、ベテラン社員に同伴した後、単独で営業に向かうことが多いのではないでしょうか。
営業で失敗しても、自社の社員からフィードバックを貰えず、営業のやり方について頭を抱える方も多いでしょう。
Web会議ツールの中には、商談の様子を録画できるツールがあり、そのようなツールを使用すれば、社員の教育を行うことが可能です。
Web会議で営業を行うメリット3:コストを削減できる
3つ目は、営業のためのコストを削減できることです。
従来の営業は1件1件訪問するため、移動や資料などに多くの費用が掛かります。しかし、Web会議では、移動費を抑え、資料も事前にデータで送付したり、ツール内で共有したりなど、紙類の費用を抑えることができます。
移動費がかからないため、会社の拠点から遠く離れた地方へのアプローチも積極的に行え、会社の取引先を効率的に増やすことも可能になります。
Web会議で営業を行うメリット4:遠方からも気軽に問い合わせが入る
4つ目は、遠方からの問い合わせも増えることです。
オンライン商談は、自社から地方や遠方の地域にアプローチしやすくなるだけでなく、相手側からもアプローチしやすくなります。
自社のホームページや広報ツールに「商談はオンラインで対応可能」と記載することで、相手側からのアプローチもしやすくなります。
Web会議で営業を行うメリット5:素早い営業活動ができる
メリット5つ目は、営業が効率よく素早く行えることです。
これまで、商談のアポイントをあらかじめ電話で取り、後日伺うという形式の営業が、アポイントを取らずとも、電話をかけてそのまま、商談へ移ることが可能になります。
Web会議で営業を行うことで、1件あたりの営業にかかる時間を削減でき、素早く営業活動を行うことができます。
Web会議営業におすすめのツール5選
Web会議営業におすすめのツールを、それぞれ機能や料金と合わせて、5つご紹介します。
Web会議営業を導入しようと考えている方々や、どのWeb会議ツールが良いか悩んでいる方々は参考にしてください。
Web会議におすすめのツール1:RemoteOperator Sales
1つ目は、営業用Web会議ツール「RemoteOperator Sales」です。
コストパフォーマンスがよく、画面の共有機能に強みを持っているため、インサイドセールスにとても有効なツールです。
運営企業 | 株式会社インターコム |
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機能 | ・ワンタイムパスワード ・ポインター ・ファイル転送 ・テキストボード など |
料金 | 月額10,000円/1ライセンス 年額120,000円/1ライセンス ライセンス(営業者数)が1~5名の場合での、1ライセンスにかかる料金です。 |
Web会議におすすめのツール2:ベルフェイス
2つ目は、ベルフェイスです。
ベルフェイスの大きな特徴は、音声をインターネット回線ではなく、電話回線で繋ぐことによって、音声の遅延が発生しないところです。
営業中は、電話を使用して商談や会議を行うため、インターネットの状態によって音声が乱れるといった心配がなく、比較的安定して話ができます。
運営会社 | ベルフェイス株式会社 |
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機能 | ・プロフィール機能 ・紙のような独自の資料共有機能 ・カメラ補正 ・トークスクリプト ・録画録音 ・同時編集メモ帳 |
料金 | 運営会社に直接問い合わせ |
Web会議におすすめのツール3:VCRM
3つ目は、VCRMです。
ブラウザを使用するため、相手先には、VCRMのホームページにアクセスしてもらい、5桁のパスワードを聞くだけというシンプルなツールです。
シンプルながら機能面は充実しています。また、導入から運用まで運営会社のコンサルティングも受けられます。ツールの提供のみではなく、営業トークや資料などのコンサルティングを受けられるため、営業力向上が見込めます。
運営会社 | ナレッジスイート株式会社 |
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機能 | ・画面のリアルタイム共有 ・資料の事前セットアップ ・録画 ・商談音声のテキスト化 ・ノート ・非公開商談メモ ・複数人コール ・Web通話と電話通話の切り替え |
料金 | 初期費用 98,000円 月額費用 36,000円/4ID 5ID以降は1ID追加につき9,000円の追加料金 |
Web会議におすすめのツール4:B-Room
4つ目は、B-Room(ブルーム)です。
B-Roomはインストール不要で、新規顧客への営業ではワンタイムパスワード、既存顧客とはURL共有と接続方法が選べます。
また、商談前に自動でリマインドメールを送信したり、クライアント向けにツールのフォローや商談の仲介をしたり、運営会社からクライアントに対するフォローも行っています。
運営会社 | 株式会社Bloom Act(ブルームアクト) |
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機能 | ・最大4拠点同時接続 ・名刺交換 ・デスクトップ共有 ・プレゼンモード ・トークスクリプト ・資料提供 ・ステルスメモ ・音声自動議事録 ・チャット ・ファイル送信 ・自動リマインドメール ・削減コスト自動計算 |
料金 | Sプラン 1ルーム 月額35,000円 (5人で使用した場合、一人当たり7,000円/月) Mプラン 3ルーム 月額69,000円 (15人で使用した場合、1人当たり4,600円/月) Lプラン 20ルーム以上 月額400,000円~ (100人で使用した場合、1人当たり4,000円/月) |
Web会議におすすめのツール5:Surfly
5つ目は、Surflyです。
Surflyの特徴は、目的のWebページのみを共有できるという点です。ブラウザだけでWebサイトを共有できるため、コンピュータの処理が遅くならずに画面も劣化しません。
また、画面共有の方法は3種類あり、一般的によく使われるパソコンの画面共有やアプリケーションの画面共有も可能です。活用シーンも様々で、セールスに加え、サポートやコンサルティングでも活用できます。
運営会社 | 株式会社オーシャンブリッジ |
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機能 | ・テキスト/ビデオチャット ・ドキュメント共有 ・ユーザー間画面操作/入力交代 ・ペンモード ・複数人参加 ・マルチデバイス ・画面サイズ自動調整 ・フィールドマーキング ・一時停止 ・要素マスキング |
料金 | ビジネスライセンス 年額200,000円 エンタープライズライセンス 年額380,000円 |
Web会議での営業もうまくできるようにしておこう
本稿では、Web会議営業のコツとメリットをご紹介しました。
働き方改革やITの導入が加速している中、営業の方法も大きく変化していきます。対面の営業とは違い、Web会議ツール特有のメリットやデメリットがあります。
それらを理解したうえでWeb会議営業を行うことで、商談の成約率がアップし、業績の向上が見込めます。