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カスペルスキーの機能制限無料版・有料版・無料体験版の違いを解説

カスペルスキー社からは、以下のセキュリティ関連製品が販売されています。

  • セキュリティソフト本体
  • 独自VPNサービスを担うツール
  • パスワードマネージャー

それぞれの製品には、有料版・有料版の機能を期間限定で使用できる無料体験版・機能を限定することで使用期限なしに利用できる無料版が用意されています。

この記事ではカスペルスキーの製品ごとにライセンスの種類をまとめ、それぞれの機能などについて掘り下げていきたいと思います。

カスペルスキーセキュリティの公式HPへ

カスペルスキーのライセンスと無料版・有料版・無料体験版の対応状況

一般ユーザー向けのカスペルスキー関連製品には、「カスペルスキーセキュリティ」「カスペルスキーVPN セキュアコネクション」「カスペルスキー パスワードマネージャー」があります。

これらの製品には、「有料版」の他に「無料体験版」もしくは「期限を制限した無料版」が用意されているケースがあります。

有料版 無料版 無料体験版
カスペルスキー セキュリティ
カスペルスキーVPN セキュアコネクション
カスペルスキー パスワードマネージャー

機能を制限した無料版は「VPNセキュアコネクション」「パスワードマネージャー」のみ

カスペルスキーのセキュリティ製品の中で日本向けにローカライズを行なった無料版を準備しているのは、「カスペルスキーVPN セキュアコネクション」と「カスペルスキー パスワードマネージャー」です。

無償版カスペルスキーセキュリティも存在するには存在しているのですが、日本語化は一切行なわれておらず、カスペルスキーの日本語版の公式ホームページにも製品リンクは用意されていません。また、機能自体も大幅に制限され、公式には日本向けには公開していないと思えるような対応になっていますので、この記事では触れずにおきます。

また、無料版はカスペルスキーセキュリティに標準で付属しており、インストールの際に既定の設定で「おまかせインストール」を行なうと、カスペルスキーVPN セキュアコネクションとパスワードマネージャーの無料版がインストールされて利用できるようになります。

VPNセキュアコネクションの機能

カスペルスキーVPN セキュアコネクションでできることは、他の独自VPNサービスと同様です。

  • 通信経路の暗号化により通信内容が傍受されることを防ぐ
  • 通信元の秘匿

この2点になります。

1つ目は、通信を第三者に傍受されることを防ぐことを目的とした機能です。Free Wi-Fiなどの通信経路の安全性が確実ではないネットワークでも、重要な情報のやりとりをする際の安全性をグッと高めることができます

2つ目の機能は、どちらかと言えば副次的なものです。今ある各種独自VPNサービスは通信先が限定されていません。そのため、VPNサービスを提供している会社までの通信経路は仮想専用線化して結果的に「隠され」ます。

VPNのサーバがプロキシサーバーとしても働くようなイメージになり、通信元が誰かが分らなくなるのです。

無料版で利用できる機能

カスペルスキーVPN セキュアコネクションの無料版は、VPN機能に関しては一部制限がかかるものの、基本機能はそのまま利用可能です。

有料版との違いは、以下の3点となります。

  • 無料版では1日に利用可能なデータ量に上限がある(有料版は無制限)
  • VPNサーバのロケーションを選択できない(有料版は40カ国以上が選択可能)
  • 高速な経路の自動選択ができない

通信データ量は初期状態で200MB/日ですが、カスペルスキーアカウントを作ってセキュアコネクション側でもサインインを行なうと、利用可能なデータ量が300MB/日に増量されます。

パスワードマネージャーの機能

カスペルスキー パスワードマネージャーでできることをまとめると、以下の5つになります。

  • 各種IDとパスワードの管理
  • クレジットカード情報の補完入力
  • 住所の補完入力
  • パスワード強度のチェック
  • 強度の高いパスワードの生成

各種サービスへのサインイン用のIDとパスワードのセットは、ブラウザからアクセスするWebサイトだけでなく、カスペルスキー パスワードマネージャーが対応しているアプリケーションのサインイン情報も保管できます。

クレジットカードと住所に関しては、Webフォームなどに自動入力が可能です。

また、サインイン情報として利用しているパスワードの見破られにくさ=強度を判定する機能と、強度の高いパスワードを自動生成する機能を持っている点も、大きな特徴です。

一般的に強度の高いパスワード人間が覚えにくいパスワードであるケースがほとんどですので、そういったパスワードを運用する際に、パスワードマネージャーは非常に重宝する存在になるでしょう。

無料版で利用できる機能

上記の5機能は、すべて無料版でも利用可能です

無料版のパスワードマネージャーの制限は、機能面ではなく「保存可能なサインイン情報の数」で行なわれています。有料版には上限がありませんが、無料版で保存可能なサインインの数は15セットまでです。

通常のセキュリティソフト版には30日間の無料体験あり

カスペルスキーセキュリティには、1ヶ月の試用が可能な無料体験版が用意されています。これを利用すれば、カスペルスキーセキュリティのフル機能を正式導入前に一通り試すことができますよ。

セキュリティ製品はその性格上、他のソフトとのコンフリクトを起こして問題になるケースがそれなりにある製品です。カスペルスキーセキュリティはこの点の安定性に関してはかなり優れた製品ですが、100%完全にトラブルフリーなわけではありません。

ですので、正式に導入する前に体験版で動作チェックを行なっておくのは良い選択と言えるでしょう。

正式導入の際には無料体験版にライセンスキーを入力することで、そのまま正式版に移行できます。

3つのライセンスの違いは対応OS

カスペルスキーの公式ネットショップからは3系統のライセンスを購入できます。具体的には、以下の3つですね。

  • マルチデバイス対応のカスペルスキー セキュリティ
  • MacOS向けのカスペルスキー セキュリティ for Mac
  • AndroidOS向けのカスペルスキー セキュリティ for Android

また、カスペルスキーのショップではライセンスを購入できませんが、カスペルスキー セキュリティ for iOSも製品化されています。こちらは販路がApple社の公式アプリストアApp Store限定になります。

カスペルスキー セキュリティ

カスペルスキー セキュリティは、このシリーズではもっとも一般的なライセンスとなるものです。複数デバイス、複数種類のOSをカバーするライセンス内容になっているため、Windows PCとAndroidやiPhoneといったスマートフォンを併用するユーザーにピッタリ合う製品です。

こちらのライセンスで使えるMacOS、Android、iOS向けのアプリは、カスペルスキー セキュリティfor Mac、for Android、for iOSで使用するものと同一です。

for Mac

カスペルスキー セキュリティ for Macは、ライセンスの範囲をMacOSだけに絞ったものです。それ以外は無印のカスペルスキー セキュリティと同じ内容になります。

ただ、利用可能台数、利用可能年数とそれぞれの価格づけが少し異なっています。

for Android

カスペルスキー セキュリティ for Androidは、for Macと同じ性格の中身を持つ製品です。ライセンス範囲をAndroidデバイスに限定したものですね。

for iOSはApp Storeで販売

カスペルスキー セキュリティ for iOSは、iPhone、iPad向けにライセンスの範囲を限定した製品です。App Storeの課金に関するApple社のポリシーの関係だと思いますが、販路がApp Storeに限定されています。

30日の無料体験期間が終了したらどうなる?

今のどのセキュリティソフトの無料体験版も一緒ですが、30日の体験期間が終了するとセキュリティソフトのすべての機能が停止します。

パターンファイルなどの更新が行なわれなくなるだけではなく、「セキュリティソフトなしの状態」になります。この点には、注意してください。

カスペルスキー セキュリティの特徴

カスペルスキー セキュリティは現代的な総合セキュリティソフトです。一般的なセキュリティソフトとしての機能に加え、機能の制限付きとは言え独自VPN、パスワードマネージャー機能も利用可能。

セキュアブラウザ、Webカメラの保護機能、ペアレンタルコントロールなどの機能も搭載され、高い防護能力と誤検出などが少ない安定した動作を両立したセキュリティ製品です。

最初から付属するパスワードマネージャー機能、独自VPNは、それぞれカスペルスキー パスワードマネージャー、カスペルスキーVPN セキュアコネクションの無料版と同等です。

より詳細なカスペルスキー セキュリティのレポートについては以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ

カスペルスキー社のセキュリティ関連製品は、セキュリティソフト本体と独自VPN機能、パスワードマネージャー機能を別アプリとして提供する形を取っています。そして、それぞれに有料版・無料版(セキュリティソフトは無料体験版)などの設定がある形式です。

最初からVPNやパスワードマネージャーといった機能を1つのパッケージとして提供するノートン 360のような製品もありますが、どの製品がマッチするかはユーザーそれぞれのネットとのつきあい方、デバイスの利用方法などとの兼ね合いで一概には結論が出ないところでしょう。使わない機能ならば無駄になってしまいますしね。

いずれにしても、Free Wi-Fiの普及やネットサービスへの依存度・重要度は高まり続けており、ネット環境もどんどん変化してきています。それに対応する形でセキュリティソフト側も変化し続けていますので、ユーザーそれぞれが必要な機能を見極め、上手に利用していきたいですね。

カスペルスキーセキュリティの公式HPへ

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この記事を監修した人

元某大手電機メーカーのプログラマ。
MS-DOS時代からのPCヘビーユーザーでデジタルガジェット大好き人間です。写真、音楽、読書、ゲームなどすべての趣味がPCを中心に回っています。実体験も交えたノウハウでセキュリティソフトの実際をご紹介します。

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