不動産一括査定を申し込むと、複数の不動産会社から電話がかかってくる場合があります。人によっては、「しつこい電話が来て困る」「たくさん電話がかかってきて対応できない」など、負担を感じてしまうかもしれません。
本記事では、不動産一括査定の電話対応について詳しく解説します。電話対応の必要があるのか、応対したくない場合や電話がしつこい場合の対策などもまとめました。電話対応が苦手な人や仕事などの都合で電話に出ることが難しい人は、ぜひ参考にしてください。
最新の不動産一括査定サイト比較ランキングに興味がある方は以下の記事をご覧ください。
- 不動産一括査定で電話がかかってくる理由は、送信した物件情報を確認する目的または契約を獲得する目的の2つです。一般的に査定依頼したすべての会社から電話がかかってきます。
- 電話対応を楽にしたいなら、「机上査定を選ぶ」「査定依頼先の数を厳選する」「備考欄でメールでのやりとりを希望する」「電話の時間帯を指定する」の4つの対策がおすすめです。
- しつこい営業電話には、まずは明確に「電話がいらない」ことを意思表示することが大切。不動産一括査定サイトを介して注意してもらったり、場合によっては匿名査定を利用したりするのも選択肢です。
不動産一括査定で電話が来る2つの理由
不動産一括査定サービスの利用によって、不動産会社から電話がかかってくることは一般的なことです。基本的に、査定依頼したすべての不動産会社から電話があると考えましょう。10社に査定を依頼したら、10社からの電話に対応する必要があります。
では、不動産会社はどうして電話をかけるのでしょうか?主な理由は、物件情報のヒアリングと営業目的の2つです。それぞれの理由について詳しく解説します。
物件情報の詳細なヒアリングをするため
まず、一括査定サイトに入力した情報を詳しくヒアリングする目的があります。正確な査定には詳細な情報が必要です。電話に応対することでより詳細な物件情報を伝えることができ、より正確な査定結果を得ることができます。
電話では、次のような内容がヒアリングされることが多いです。
- 売却意志の確認
(希望時期・希望価格・住み替えの希望など) - 不動産の所有者名義
- 部屋の広さや土地面積
- 詳しい売却理由
- 住宅ローンの有無・残債
- リフォームの有無・内容や時期
賃貸物件として投資している場合には、賃料や契約条件、入居状況なども聞かれます。正確な情報を伝えるために、購入時の売買契約書やパンフレット、住宅ローン残高証明書、測量図、リフォームの契約書などを確認すると安心です。
営業電話で契約を勝ち取るため
新たな契約を取るために営業電話として電話がかかってくる場合もあります。メールだけで査定結果を伝えるよりも、電話で直接話したほうが査定以降の手続きにつながる可能性が高いためです。
そもそも不動産査定は、営業活動の一環としておこなわれます。不動産会社が利益を上げるためには媒介契約を結び、売却活動して家を売却しなければなりません。査定から次のアポイントメントを得るために、電話で営業活動することも多いです。
また、不動産会社は一括査定サイトに利用料を支払っています。査定依頼が来ると、その分利用料が発生する仕組みなので、費用回収するためには積極的な営業活動も必要です。さらに、営業ノルマがある不動産会社の場合は、より積極的な営業がおこなわれます。
不動産一括査定で電話対応の負担を軽減する方法
不動産一括査定を利用すると、複数社から電話がかかってきます。電話対応が難しい場合は、ここで紹介する4つの方法で負担を軽減しましょう。
- 机上査定で依頼する
- 査定依頼先の数を厳選する
- 備考欄でメールのやりとりを希望する
- 電話の時間帯を指定する
机上査定で依頼する
電話対応の負担を軽減するなら、まずは机上査定を依頼するようにしましょう。
不動産査定は、簡易的な机上査定と現地調査が必要な訪問査定の2種類に分けられます。訪問査定は、担当者と連絡を取って現地調査の日程を合わせる必要があり、電話対応の負担も大きいです。一方机上査定は、フォームに入力した物件情報に基づいて査定します。スケジュール調整など密に連絡を取る必要がないため、負担は比較的少ないでしょう。
ただ、机上査定はあくまでデータに基づいた簡易的な査定方法です。そのため、机上査定の結果だけで物件の売り出し価格を決めることはできません。まずは複数の会社に机上査定を依頼し、いくつか興味のある不動産会社に絞って訪問査定を依頼するのがおすすめです。一括査定サイトは、不動産会社を厳選する判断材料を得る手段として利用するとよいでしょう。
査定依頼先の数を厳選する
電話対応の負担を軽減するなら、やみくもに査定依頼しないことも大切です。不動産一括査定サイトは、何社に査定を依頼しても無料で利用できます。だからとって、自分が対応できる範囲を超えて多くの会社に依頼する必要はありません。依頼した不動産会社すべてから連絡がきた場合でも、対応が苦にならないかを考えて依頼しましょう。
同時依頼できる上限数は一括査定サイトによって異なりますが、上限まで依頼する必要はありません。候補が複数あったら、実績や評判などを参考に会社を厳選しましょう。
ただし、依頼する不動産会社が少なすぎるのも考えものです。ある程度査定結果が揃わないと比較対象が少ないため、相場の把握や対応力の比較が難しくなります。少なくとも3社以上の査定結果が得られると、比較しやすくなるのでおすすめです。
備考欄でメールのやりとりを希望する
査定依頼の際にメールでのやりとりを指定することも可能です。不動産一括査定サイトの入力フォームで、備考欄に「連絡方法はメールを希望」と書いておくと、電話連絡を避けられる可能性があります。
メールであれば自分の都合のよいタイミングで内容をじっくり確認でき、不動産会社に対してもより正確な情報を伝えられます。仮に電話がかかってきた場合でも、電話口で「メールでやりとりを希望している」と電話対応を断りやすい点もメリットです。
電話対応に負担を感じる人だけでなく、日中仕事などで電話に出られない人にもおすすめします。
ただし、備考欄に書いた場合でも、メールが返ってこない場合や急いでいる場合には電話がかかってくることもあります。
電話の時間帯を指定する
メールであっても、すべての会社に対して返答の文章を考えなければならず、負担になることもあります。その場合は、備考欄などで電話に出られる時間帯を指定してしまうのもおすすめです。
休みの日や帰宅後のタイミングなどを指定することで、余裕をもって対応することができます。不動産一括査定サイトによっては、備考欄以外に「電話に出やすい時間帯」という項目が設けられている場合もあります。
また、このように時間を指定することは、不動産会社の対応力をみる判断材料としてもおすすめです。希望を尊重してくれるかどうかは、不動産会社や担当者の誠実さを見極めることにもつながります。
不動産一括査定のしつこい営業電話への対策
営業電話がしつこい場合や過度な営業を受けたくない場合の対策を解説します。
- 明確な意思表示
- 不動産一括サイトを通じてクレームを入れる
- 匿名で一括査定する
それぞれの対策について詳しくみてみましょう。
明確な意思表示
不動産会社は営業活動の一環として電話をかけるので、これ以上電話を受けたくない場合や頻度が多いと感じる場合は、明確に意思表示することが必要です。
具体的には、「いまは売却の予定がない」「他社で売却することになった」などの理由で、電話をかけないでほしいことを伝えるとよいでしょう。
また、電話で断りを入れることに負担を感じる人は、メールで伝えても構いません。メールのほうが明確な意思表示をした証拠が残るため、安心できるかもしれません。
不動産一括査定サイトを通じてクレームを入れる
あまりにも過度に連絡が続く場合や断っても電話がかかってくる場合には、不動産一括査定サイトを通じてクレームを入れることもできます。
不動産一括査定サイトは、連携する不動産会社をサイト基準で厳選しています。評判が悪い会社と連携していると、サービス自体の評判にも影響があるためです。そのため、問い合わせ窓口などに連絡すると不動産会社に注意してもらうことができます。
直接不動産会社にクレームを入れるとトラブルになる場合もあるので、一括査定サイトを介したほうが安心です。
匿名で一括査定する
一部の不動産一括査定サイトでは、個人情報の入力なしで査定結果が得られる匿名査定というサービスが提供されています。匿名査定なら電話番号やメールアドレスを知られることがないため、しつこい営業を受けることもありません。
匿名査定の場合、不動産会社とのやりとりは不動産一括査定サイト内の専用ページでおこないます。物件情報だけを公開する机上査定なので、密にやりとりする必要もありません。複数社に匿名で査定を依頼し、査定結果や評判などをみてから訪問査定へとステップを進めることもできます。そのときに初めて電話番号や氏名などを公開するので、個人情報の取り扱いに不安を感じる人にもおすすめです。
匿名一括査定について詳しく解説したこちらの記事も参考にしてください。
電話対策しやすいおすすめ不動産一括査定サイト3選
では、電話対応の対策がしやすいおすすめの不動産一括査定サイトを3つ紹介します。
サービス名 | サービスの特徴 | 対応エリア | 対応物件 | 提携社数 | 同時査定依頼数 | 要望備考欄の有無 |
公式サイトはこちら サービス詳細を見る | 日本初の不動産一括査定サイト 万全のセキュリティ対策 | 全国 | 戸建て、マンション、土地 | 2,300社 | 最大6社 | 無し |
公式サイトはこちら サービス詳細を見る | 国内大手6社の共同運営 査定実績・成約実績が高い | 全国 (都市部中心) | 戸建て、マンション、土地 | 大手6社 | 最大6社 | 有り |
公式サイトはこちら サービス詳細を見る | 豊富な不動産種別・幅広いエリアに対応 お断り代行で安心 | 全国 | 戸建て、マンション、 土地、田畑、山林、 店舗、事務所、倉庫など | 1,700社 | 最大6社 | 無し |
各サービスを詳しくみてみましょう。
日本初の一括査定サイト「HOME4U」
会社情報
運営会社 | 株式会社NTTデータスマートソージング |
運営開始年 | 2001年 |
利用者数 | 年間1,400万人以上 |
提携する不動産会社数 | 2,300社以上 |
同時に査定依頼可能な数 | 最大6社 |
対応エリア | 全国 |
査定に対応する不動産の種類 | 戸建て マンション(室・棟) 土地 ビル(室・棟) 店舗、事務所、倉庫 |
公式サイト | https://www.home4u.jp/ |
HOME4Uの特徴は次のとおりです。
- 日本初めての不動産一括査定サイト
- 全国の不動産会社から選りすぐりの2,300社と連携
- NTTデータグループによる運営で個人情報の取り扱いも安心
HOME4Uは、IT業界大手グループのNTTデータグループが運営する不動産一括査定サイトです。日本国内で初めてサービスを開始したのが、このHOME4Uです。2001年のサービス開始からの累計査定数は55万件以上にも及びます(2023年11月現在)。多くの利用者と不動産会社をマッチングした豊富な実績があるので、安心して利用することができます。
また、査定依頼できる不動産会社は全国で2,300社(2024年7月時点)。大手企業から中小企業までさまざまな不動産会社がラインナップされているので、多くの選択肢のなかから査定する会社を選ぶことができます。
提携された不動産会社は、信頼できる優良企業かどうかをHOME4Uが見極めています。豊富なラインナップから、相性のよい不動産会社を見つけることができるでしょう。
さらに、NTTデータグループによる安心の運営体制も魅力のひとつです。セキュリティシステムに強みがあるので、個人情報のやりとりに不安がある人でも安全に利用できます。
HOME4Uがおすすめの人
- 実績豊富なサービスが厳選した優良企業に査定を依頼したい人
- 豊富なラインナップから自分に合う不動産会社を見つけたい人
- セキュリティ面が優れた安全性の高いサービスを利用したい人
\ 査定依頼で売却ノウハウ本プレゼント /
HOME4Uの特徴や評判についてさらに詳しく解説したこちらの記事もおすすめです。
大手6社直営「すまいValue」
会社情報
運営会社 | ・小田急不動産株式会社 ・住友不動産販売株式会社 ・東急リバブル株式会社 ・野村不動産ソリューションズ株式会社 ・三井不動産リアルティ株式会社 ・三菱地所ハウスネット株式会社 |
運営開始年 | 2016年 |
利用者数 | 査定依頼件数87万件以上(2024年3月末時点まで累計) |
提携する不動産会社数 | 大手6社 |
同時に査定依頼可能な数 | 6社 |
対応エリア | 全国(都市部中心) |
査定に対応する不動産の種類 | マンション、戸建て、土地、一棟(マンション、ビル、アパート) |
公式サイト | https://sumai-value.jp/ |
すまいValueの特徴3つをまとめました。
- 不動産会社大手6社すべてに査定が依頼できる
- すまいValueを介した売却実績は年間11万件以上(2023年度)
- 充実した売却サポートが受けられる
不動産一括査定サイトは、一般的に大手企業から中小企業まで幅広いジャンルの不動産会社と提携することが多いです。対してすまいValueは、査定可能な不動産会社を大手6社に限定しています。サービスは査定依頼できる大手6社の共同運営です。
小田急不動産・住友不動産販売・東急リバブル・野村不動産ソリューションズ・三井不動産リアルティ・三菱地所ハウスネットの6社から選んで査定依頼でき、すべての会社に一括で依頼することもできます。
査定依頼件数は、サービス開始から2024年3月末までの実績で87万件以上です。査定実績が豊富なだけでなく、売却実績も年間11万件以上(2023年度実績)。日本屈指の大手不動産6社ならではの高実績です。
さらに、売却サポートが充実しているメリットもあります。大手不動産会社は売り主・買い主双方が受けられるサービス・サポートが豊富です。買取保証や税務相談、買い替え相談など、困ったときにも安心できるサポートが充実しています。
すまいValueがおすすめの人
- 査定を依頼したい会社には安心感の高さを求めたい人
- 実績が高く、さまざまな不動産売却に対してノウハウがある不動産会社を選びたい人
- サポートやサービスの内容で比較して不動産会社を選びたい人
\日本屈指の大手6社に依頼できる /
すまいValueの特徴を詳しく解説したこちらの記事も参考にしてください。
幅広い種別・エリアに対応「イエイ」
会社情報
運営会社 | 株式会社じげん |
運営開始年 | 2007年 |
利用者数 | 累計400万人 |
提携する不動産会社数 | 1,700社 |
同時に査定依頼可能な数 | 6社 |
対応エリア | 全国 |
査定に対応する不動産の種類 | 戸建て、アパート、マンション(室・棟)、ビル(室・棟)、 土地、田畑、山林、店舗、事務所、倉庫 |
公式サイト | https://sell.yeay.jp/ |
イエイの特徴は次のとおりです。
- 幅広い種類・エリアの不動産査定に対応している
- 利用者の評判が悪い会社は契約解除されるイエローカード制度
- お断り代行サービスなど独自のサービスあり
イエイは2007年に運営を開始し、現在まで累計400万人以上に利用されてきました。また、運営会社も東証プライム市場に上場しており、安定した運営が期待できます。
戸建てやマンション・アパートなどの居住用物件はもちろん、一棟建物や店舗・事務所などの投資用物件、田畑・山林といった土地まで幅広く対応しています。全国の不動産会社1,700社と取引実績があり、選べる不動産会社もバラエティ豊かです。
特徴的なサービスとしては、イエローカード制度やお断り代行サービスなどが挙げられます。まずイエローカード制度は、ユーザーからクレームが相次ぐ会社とは契約解除するシステムのことです。この制度によって、提携する不動産会社の質の向上が期待できます。
また、お断り代行サービスは、不動産会社の営業に対しての断り連絡をイエイが代行するサービスです。一括査定サイトによる電話対応に悩む人におすすめします。
イエイがおすすめの人
- 多くのユーザーに支持されているサービスを選びたい人
- 査定依頼するなら質のよい不動産会社を見つけたい人
- 熱心な営業に対して断るのに気が引ける人
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イエイの口コミや他サービスと比較してわかった特徴を解説したこちらの記事もおすすめです。
不動産一括査定サイトを使いこなすポイント
不動産一括査定サイトを利用すると、一度に複数社に査定依頼できてとても便利です。しかし、ただ使うだけではそのメリットを活かしきれるとは限りません。この章では、不動産一括査定サイトを使いこなすポイントを2つ解説します。
売却の依頼先は担当との相性も比較する
不動産一括査定サイトを利用すると、さまざまな不動産会社との出会いがあります。売却を依頼する会社を選ぶ際は査定結果の高い低いだけでなく、担当者との相性にもぜひ注目してみてください。
確かに、査定結果は数字で表されるので比較対象として比べやすい項目です。しかし、査定結果はあくまで不動産会社が出した売却が見込まれる予測価格であり、その価格で成約できるとは限りません。査定額の高さだけで会社を選んでしまうと、思うように売れなかった場合に後悔が残る可能性があります。
不動産売却は不動産会社の担当者と協力しておこないます。売却が完了するまで数ヵ月から1年もの間、連絡を取り続けることになるため、担当者との相性はとても大切な比較基準です。質問に対しての受け答えや誠実さ、自身の希望を汲んでくれるかなどをチェックし、売り主の立場で売却をサポートしてくれる会社を選びましょう。
査定時の電話対応でも、担当者の対応力や相性を見極めることができます。不動産会社からの電話は面倒に思うかもしれませんが、会社を厳選するチャンスととらえて前向きにやりとりしてみましょう。
複数のサイトを併用する
余裕がある人は、複数の不動産一括査定サイトを併用することもおすすめです。
サイトによって提携する不動産会社は異なります。大手不動産会社を主軸に提携しているケースもあれば、地域の中小不動産会社まで幅広く提携しているケースなど、特色はさまざまです。サイトを併用することで、比較する不動産会社の幅を広げられるメリットがあります。
ただし、複数の不動産一括査定サイトを併用すると、その分多くの電話がかかってくる点はデメリットです。やみくもに査定依頼を出すと電話対応の負担も大きくなります。査定依頼は、自分が対応できるだけの範囲にとどめることをおすすめします。また、同じ会社に重複して査定依頼を出さないようにしましょう。
複数のサイトに査定依頼を出す場合は一度に複数利用するのではなく、タイミングをずらしたほうが利用しやすいです。電話対応が一通り落ち着いてから他の不動産一括査定サイトを利用するようにすると、一斉に電話がかかってくるリスクを軽減できます。
人気の不動産一括査定サイトのランキングを知りたい人は、次の記事も参考にしてください。
一括査定以外で不動産の価値を調べる方法
電話対応の手間などを考えると、不動産一括査定サイトの利用をためらう人もいるかもしれません。すぐに売却を考えていないなら、一括査定サイトを利用せずに売却価格の目安を調べることもおすすめです。不動産の価格を調べる3つの方法を紹介します。
不動産会社のAI査定
まず、不動産会社のAI査定を利用する方法を紹介します。AI査定は、物件情報を入力することで蓄積したデータに基づいた査定額が算出されるサービスです。データはサービスを提供する不動産会社が保有するものなので、ある程度の目安としては十分に役立てることができます。
AI査定のメリットは、個人情報の入力が不要な点と査定結果が即時に算出される点です。入力するのは物件情報のみなので、営業電話がかかってくることもありません。また、AIがその場ですぐに価格を算出するため、気になったときにすぐに利用することができます。
ただし、対応不動産がマンションのみ・東京都内の物件に限られるなど、サービスによって利用できないケースもあります。また、物件の現状を考慮しないため、実際の成約価格と大きく差が出ることも多いです。目安として活用しましょう。
国土交通省の不動産情報ライブラリ
国土交通省が運営する不動産情報ライブラリで相場を調べることもおすすめです。不動産情報ライブラリでは、過去の不動産取引の情報を閲覧できます。地域や物件の種類で絞り込んで検索できるので、似た条件の物件がいくらで取引されたか確認しましょう。
築年数や最寄駅からの距離など、取引された不動産の情報を詳細に確認できます。20年ほどさかのぼって情報を調べられますが、できる限り最新の情報を見たほうがいまの相場を予測しやすいです。
ただし、あくまで過去の取引データであるため、現在の不動産市況とは異なります。
※参考:国土交通省|不動産情報ライブラリ
不動産流通機構のレインズマーケットインフォメーション
レインズマーケットインフォメーションでは、直近1年で売買が成立したマンション・戸建ての取引価格を調べることが可能です。不動産情報ライブラリと同様に、過去の取引情報を見ることで現在の相場の予想がたてられます。
レインズマーケットインフォメーションは国土交通大臣が指定した不動産流通機構の運営です。全国の不動産会社から物件情報が集まるネットワークシステム(レインズ)に集まった情報から、過去の取引情報を一般に見られるように公開したサービスです。マンションや戸建てがいくらで取引されたか確認できます。
地域を絞って検索すると、そのエリアの取引情報がグラフで表示されます。築年数による価格の違いや取引件数が視覚的に確認できるのでわかりやすいです。
不動産一括査定の電話に関するよくある疑問
記事の終わりに、不動産一括査定サイトの電話に関してよくある疑問と回答をまとめました。
まとめ
不動産一括査定サイトを利用すると、査定を依頼した不動産会社から一斉に電話がかかってくる場合があります。電話対応に慣れていない人や忙しい人は、着信があることに疲弊してしまうかもしれません。
しかし、不動産会社は物件情報のヒアリングや営業目的で電話をかけています。電話を避けてしまうと、正確な査定結果が得られなかったり、査定結果が出るまでに時間がかかったりするかもしれません。
不動産会社との電話は、担当者の対応力や人柄を判断する貴重な機会です。自分の意思を聞いてくれるか、質問に誠意をもって答えてくれるかなどを見極めるチャンスととらえ、前向きに対応してみましょう。
◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。