新居の購入を検討した際に特に気なるのが費用面の問題で、できれば出費を抑えて手に入れたいと思う人は多いでしょう。
しかし安さだけにとらわれてしまうと、目的に沿わない物件を購入してしまったり、購入後に余計な出費やトラブルに見舞われたりすることもあります。
そこで、今回は新居の購入費用を抑えたい人へ向けて、家を安く買う5つの方法や注意点などを詳しく紹介していきます。本記事を最後まで読んでいただければ、家を安く買うコツをしっかりと把握できるので、ぜひご覧ください。
- 家を安く購入するためには、値引き交渉を積極的に行うことが重要です。特に中古住宅の場合、価格交渉がしやすいため、市場価格よりも安く購入するチャンスがあります。
- 住宅ローンの金利を低く抑えることは、コストを削減する有効な手段です。複数の金融機関から金利情報を比較し、最も低い金利を提供する業者を選ぶことが推奨されるでしょう。
- 不動産の仲介手数料を節約するためには、仲介手数料が不要な物件を探すか、不動産登記の手続きを自分で行う方法があります。これにより、数十万円の節約が可能。
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家を安く買う5つの方法
家を安く買うためには以下の方法を活用していくとよいでしょう。
- 値引き交渉をする
- 住宅ローンの金利を安く抑える
- 仲介手数料不要の物件を購入する
- 不動産登記の手続きを自分でやる
- 決算期に購入する
ここでは、以上の方法について詳しく解説していきます。
①値引き交渉をする
家を安く買うための最も基本的な方法は、売主に相場に準じた価格を提示して値引き交渉を行うことです。
具体的には、売主にも納得してもらえるような物件の相場から、数%ほど安い金額を「○○円まで下がったら購入します」とはっきり伝えることが重要です。
このように対応すれば相手にも購入の意思が伝わるので、提案に応じてくれやすくなります。
ただし、対象が中古物件なのか建売住宅であるのかという違いで、交渉をうまく進めていくためのコツが以下のように変わります。
- 中古物件の場合:相場より高く売り出されているような物件を狙う
- 建売住宅の場合:完成から1年が経過しそうになっている売れていない物件を狙う
詳しくは、以降で説明していくので参考にしてください。
なお、さらに値引き交渉のコツなどを把握したい場合には、以下の記事をご覧になることをおすすめします。
交渉しやすい物件<中古物件の場合>
周辺の相場よりも中古物件が明らかに高い場合は、相場価格などを提示しながら値引き交渉していくのがよいでしょう。
中古物件の場合はオーナーの意向によって、相場よりも高い金額が売却価格として提示されているケースがあります。そのような物件は通常売れていくことはなく、塩漬け状態になっていることも多いです。
ただし、その物件を売りたいことは間違いないので、相場価格などを提示しながら値引き交渉することで、望む金額で売却に応じてくれることもあります。
したがって、中古物件を安く購入することを検討している場合には、対象地域の相場を確認してから物件を探し、値引き交渉を行ってください。
交渉しやすい物件<建売住宅の場合>
建売住宅の場合は完成から1年が経過しそうになっていて、売れていない物件に目をつけるのがポイントです。
この1年というのは建売住宅においては大きな区切りで、1年以内の場合は新築という扱いですが、それを過ぎてしまうと未入居の中古物件に評価が変わってしまいます。
当然売主からすれば、未入居の中古よりも新築のほうが売れやすいとみているので、売却先を急いで探している可能性が高いです。
以上の状況から、売れるなら多少安い価格でもよいと考えているオーナーもいるので、そこに目を付けて物件を探すことで値引き交渉を成功させやすくなるでしょう。
②住宅ローンの金利を安く抑える
住宅の購入においてはローンにかかるコストも無視できないので、金融機関も金利の安い場所を利用したほうがよいでしょう。
現金一括払いで購入する以外では、多くの場合で住宅ローンを利用することが多く、その際は返済期間の長さと金利によってトータルで支払う利息は大きく変わります。
最終的に数百万円規模で返済額が変わってくることも珍しくないので、安く家を買うことを考えるなら低い金利のローンを利用するべきです。
なお、最近では一括査定サイトを利用することで、低い金利のローンの申し込みが簡単にできます。一括査定サイトから申し込みを行い、最も低い金利を提示した金融機関と契約を結び、家を安く手に入れましょう。
③仲介手数料不要の物件を購入する
仲介業者が入っていない物件では、仲介手数料が不要になるため安く購入できます。
具体的には、取引対象が売主になっている場合は仲介業者が入っていません。数十万円分の仲介手数料がかからないので物件を安く購入できますが、購入の際の手続きにおいて注意が必要です。
仲介業者を利用すると購入の際の手続きを任せることができますが、そうでない場合では自身で行わなければなりません。このあたりの知識がなければ苦労することもあるので、状況に合わせてこの方法を活用するようにしましょう。
④不動産登記の手続きを自分でやる
住宅を購入した際に必要な不動産登記の手続きを、自身でやれば節約が可能です。
不動産を購入した場合は売主から買主へと所有権が移転するため、それを記録するために不動産登記の手続きをしなければなりません。なお、不動産が誰のものなのかを証明する際にも必要なので、売買が行われた際に登記は必ず行われます。
不動産登記手続きを不動産業者に頼むと40万~50万円ほどがかかりますが、自分で行えば20万円ほどに節約できます。法務局などに出向かなければならないため、時間がある人に向いている方法ですが、やれる場合には実行するとよいでしょう。
⑤決算期に購入する
仲介業者を利用している場合は、決算時期の3月に購入を検討することで値引きに期待できます。
仲介業者も一般企業と変わらないので3月が決算時期です。その際は資金が必要になることもあるので、こちらの交渉に乗ってきやすいタイミングといえます。
なお、翌月の4月になってしまうと値引きを行う必要がなくなるので、3月中に話をまとめるようにしてください。
ただし、購入したい物件がどうして売れていないのかは、相手方にしっかりと確認するようにしましょう。多くの場合で売れていない理由が存在しています。安さだけを重視してしまうと、後悔することになりかねないため留意してください。
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安く買える!中古住宅のメリット
安く買える中古住宅には以下のようなメリットがあります。
- 新築よりも価格が安い
- 値引き交渉しやすい
- 自分好みにリノベーションできる
以上のメリットを把握した上で中古住宅を検討してみましょう。
新築よりも価格が安い
中古住宅の場合は、なによりも新築より価格が割安というメリットがあります。
具体的には新築の2~5割ほどで取引されることが多いので、購入予算を抑えることができるでしょう。なお、これは空家法対策のために売却を行うケースが増えていることが関係しており、現在は特に購入しやすい状況です。
安さを重要視する場合には、中古住宅は非常におすすめといえます。
値引き交渉しやすい
中古住宅では、値引きを前提として価格設定が行われていることがあるため、交渉しやすい傾向があります。
新築と比べると価値自体は落ちており、売却の可能性を上げる一環として値引きに対応するために、価格にそれを反映させています。そのため、中古住宅を売買する際は交渉を行ってみましょう。
ただし交渉においては、買う意思があることを伝えることが大切です。
買う意思があることを必ず伝える
値引き交渉を行う際は、この値段まで下がったら買うという意思表示を必ず行ってください。
仲介業者やオーナーも貴重な時間を使って対応しています。そこで値引き交渉が話の主になってしまうと、本当に購入を検討しているのか判断がつかず、最終的に購入の意志がないとみなされてしまうこともあるかもしれません。
貴重な機会を逃すことがないように、具体性のある意思表示をして交渉していくのがポイントです。
自分好みにリノベーションできる
中古住宅は安い金額で購入できるので、好きなようにリノベーションしたい人に向いています。
新築の物件を建てた場合は、基本的に相場通りかそれ以上の金額になることは間違いありません。
しかし、元が安い中古物件であれば、相場との差額の金額をリノベーション費用に充てられて、予算を抑えた上で理想の住宅を手に入れることができるでしょう。
ただし安くリノベーションを行うためには、物件探しとリノベーション業者は同じところにしておくことが大切です。
物件探しとリノベーションは同じ業者に
思い通りにリノベーションしたい場合には、物件探しとリノベーションは同じ業者に依頼するのがポイントです。
中古住宅は経年劣化による問題や、以前の所有者がどのように使っていたのかによって物件の状態が異なるため、見た目からすべてを判断することは困難です。
表面上はきれいでも実は腐っている箇所があるなど、問題が見つかることも珍しくありません。
物件探しとリノベーションの業者を別にしておくと、そのような問題が発覚した際にやりたいリノベーションができなかったり、余計な費用がかかったりすることもあります。
もっとも物件を熟知しているのは扱っている業者なので、リノベーションもそちらで依頼するのがよいでしょう。
中古物件を買うなら必ずチェックすること
中古物件の購入に際しては以下の2点のチェックを怠らないようにしましょう。
- 耐久性
- においや建付け
購入後に問題が発覚したり、業者やオーナーとのトラブルに発展したりしないように、これらを理解した上で検討しましょう。
耐久性がある家かチェックする
家は長く大切に利用していくことになるため、見える範囲で問題がないかどうかを入念にチェックすることが大切です。なお、具体的には以下の場所がどうなっているのか確認してください。
- 基礎
- 軒天
- 屋根
- 外壁
これらの場所にひび割れや雨漏りはないか、亀裂のようなものがないのかなど細かくみていくと、物件の状態をしっかりと把握できます。抜かりなくチェックして、耐久性のある家かどうかを見抜いた上で購入を決めてください。
においや建付けをチェックする
外観だけではなく、水回りのにおいや窓の建付けなどをチェックしていくことも重要です。
例えば、水回りから本来はしないような下水のにおいがすれば、何らかの問題がある可能があります。
また、ドアや窓が引っかかるなどして、うまく動かない場合は家自体が傾いている可能性もあるかもしれません。以上の問題がないかどうかを確認するためにも、においや建付けのチェックは必要です。
なお、場所によっては素人には判断がつかないこともあるので、そういった箇所は専門家にみてもらいましょう。
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どうして無料で手に入るの!?空家の現実
中古物件を検討した際は、無料で手に入れることができる物件も中にはあります。多くの場合はそういった物件は空家なのですが、どうしてそうなっているのでしょうか。ここでは、そんな空き家の現実を解説していきましょう。
空き家の管理費用対策のため
空き家が相場よりも破格の金額や無料で売買されているのは、維持や管理にさまざまな費用がかかるためです。具体的には、以下のような費用が空き家には発生します。
- 固定資産税
- 取り壊し代
- 家具処分代
- 更地代
以上のように、空き家は所有するだけで固定資産税がかかり、処分するためにも取り壊し費用などが必要です。そのため無料でもよいので、引き取ってくれる先を探しているという実情があります。
無料の空き家はネットで探せる
空き家は個人でのやり取りだけではなく、地方自治体や企業でも引き取り先を募集しています。
例えば、地方自治体が運営している空き家バンクでは、その地域での空き家を検索可能です。
また、地方自治体は不動産業者と協力しながら、より分かりやすく空き家を検索できるポータルサイトを設けています。例えばアットホームが運営している空き家バンクでは、都道府県の空き家情報を即座に検索することが可能です。
空き家の購入を検討している場合は、こちらのサイトを利用してみましょう。
“参考:athome空き家バンク「アットホーム 空き家バンク について」”
安い家を買う際の注意点
相場よりも安い物件を見つけ、購入を決める場合は以下のような項目に留意しましょう。
- どんな家が欲しいのかを明確に
- 資産価値のある家を購入しよう
- なぜ安いのか確認を
- 本体価格以外も注視しよう
安易に「安いから得した」と考えて購入してしまうと、後になって想定していなかった問題が発生したり、予算外の料金が発生して結局損をしてしまうリスクもあります。金額への違和感や疑問点を完全にクリアした状態で購入へ進むことが重要です。
どんな家が欲しいのかを明確に
家の購入を検討する際は、はっきりとしたビジョンを持ちそれに則した物件を購入しましょう。
検討していく中では価格の安さに目がくらむこともあるかもしれませんが、それだけをみてしまうと全く目的に沿わない物件を購入してしまいかねません。
どのような立地にどれくらいの広さで、いくらまでの価格なら購入してよいのかを、しっかりと頭に入れた上で希望する物件を探していくことが大切です。
資産価値のある家を購入しよう
住宅ローンを利用して家を購入する場合は、その物件を売却した場合にある程度の資産価値が残るものを選びましょう。
将来の状況によって、購入した家を売却する必要に迫られることはあり得ます。例えば、何らかの事情で金銭的に困窮した場合や別の家を購入する場合など、いくつものシチュエーションが考えられるでしょう。
そのようなケースではあまりにも資産価値のない家では、ローンの残りを売却費用でまかなうことができず、手持ちのお金で返済することになってしまいます。
ただでさえ状況的には困っているのに、さらに金銭的な負担を迫られることはできるだけ避けるべきでしょう。したがって、以下の点に注意しながら資産価値のある家を探してください。
- 交通の便に優れているか
- 近くに有用な施設が存在しているか
- 物件自体の質が高いのかどうか
これらを加味した上で資産価値のある家を手に入れれば、問題が発生しても適切に対処できるでしょう。
なぜ安いのか確認を
他社の業者や相場よりも価格が安い場合には、どうしてそんなにも安くできるのかをしっかり聞いてみましょう。基本的に安さには必ず理由があるので、それをしっかりと答えられる業者であれば、安心して家を購入できます。
なお、ローコストで購入できる主な理由としては、大量発注によって仕入れコストを抑えたり工法を単純化したりするなどして、無駄を省いて効率化している場合が多いです。
しっかり安さの理由を把握して、納得した上で家を手に入れましょう。
本体価格以外も注視しよう
住宅の購入には本体価格以外に諸費用もかかるので、トータルでいくらかかるのかをしっかり把握してください。
場合によっては想定よりも費用がかかり、予算をオーバーすることや生活に影響が出ることもあります。なお、どのような諸費用がかかるかについては、具体的には以下のようなものです。
- 不動産購入に関する諸費用:手付金や印紙税、仲介手数料など
- ローン契約に関わる諸費用:印紙税やローンの事務手数料、団体信用生命保険特約料、火災保険料など
- その他の諸費用:水道負担金や引っ越し費用など
これらに関しては本体価格に対して5%以上かかることもあるので、あらかじめその分の出費を想定しておき、節約できる部分があれば少しでも削っていきましょう。
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家の購入に関するよくある質問
頭金(自己資金)はいくら必要ですか?
物件価格の1~2割を考えておきましょう。
物件購入費のほかにも、税金・ローン手数料や家具等の購入、引越し費用などが必要になります。
ローンの頭金を高くすると利子が安くなりますが、無理な返済にならないよう頭金の額は慎重に検討しましょう。
広さの単位は?
1坪=2帖(畳)≒3.3平米(㎡)です。
○平米(㎡)×0.3025=○坪という計算を覚えておくとよいでしょう。
まとめ
家を安く買うためには値引き交渉したり、住宅ローンの金利を安く抑えたりするなどの方法を実践しましょう。中古住宅は新築よりも価格が安く、値引き交渉しやすいなどのメリットがあるのでおすすめです。ただしその際には耐久性のある家を選び、においや建付けなどをチェックするようにしてください。
昨今では無料で手に入れられる空き家などもあるので、専門のポータルサイトで一度確認してみるとよいでしょう。家を安く買う際にはどんな家が欲しいのかを明確にした上で、その安さの確認を行い、資産価値のある家を手に入れてください。
家を安く買うためには値引き交渉が鍵になります。紹介したコツを押さえて実践してみてください。
※「マイナビニュース不動産査定」は以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
・https://www.land.mlit.go.jp/webland/
・https://www.rosenka.nta.go.jp/
・https://www.retpc.jp/chosa/reins/
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