言葉の選び方、伝え方によって、相手の行動を制限し、心理的にも負荷をかける「言葉の拘束」のことを「スピーチロック」と言います。この連載では、このスピーチロックを意識して周囲に気持ちよく動いてもらう手法をまとめた新刊『気持ちよく人が動く伝え方』(大野晴己 著/フォレスト出版 刊)から一部を抜粋して紹介します。
4回目は「部下の成長を止める、比較をして間違った叱咤激励をする言葉」
部下の成長を止める、比較をして間違った叱咤激励をする言葉
部下に対する叱咤激励の仕方が間違っている上司は、次のような言葉を使います。
部下の成長を止める、比較をして間違った叱咤激励をする言葉
「君がいったい何を考えているのか! まったくわからない、わかりたくもないな」
「誰がやっていいと言った! 10年早いんだよ!」
「俺の時代には、上司にそんな口を利かなかったよ!」
「Aさんを見習ったら! Aさんはやることが早いよ」
「みんなに迷惑をかけていることもわからないのか! 同期を見習えよ!」
このように「比較や競争を強調するとやる気になる」と考えてしまう上司や感情が先走ってしまう上司は、やり方を改めてください。他の部下や同僚と比較することは、嫉妬心や不満の要因となります。