逆上したガチ恋おじが最も怖い
お説教おじさんなんてまだ可愛い方かもしれません。最も恐ろしいのは逆上したガチ恋おじさんです。
例えば、お気に入りのホステスに対し同伴やシャンパンで貢献し、貴金属やマンションなどのプレゼントもし、その上で期待通りのリアクションや、婚約などの約束、「私も大好き」といった言葉等が得られず逆上する、というパターンです。これが最も有害です。
逆上し、SNS上で暴露大会をしているおじさんも度々目にします。プレゼントしたものをリストアップし「あれもこれもボクが買いました」と告白したり、「返せ」と迫ったりするおじさんも。みっともないにもほどがあります。
与えたものの見返りを求めている時点でそれはもう愛ではありません。与えた金品などと引き換えに、思いのままにできる女性を得たいと願うのは愛ではなく、エゴです。
もしくは、パチンコ店のお客が負けを回収しようと躍起になって札束を溶かし続けている状態と似て、「ここで諦めたらあの時のドンペリもアルマンドも無駄になってしまう」と、ほとんどヤケッパチになっているのかもしれません。
逆上おじさんにとって、口説いている女性は「いつか回収しなくちゃいけない負け」であり、執着するのも当然といえば当然なのです。
繰り返しになりますが、見返りに執着している時点でそれはもう愛ではありません。引き返すタイミングを正しく見極めましょう。
ましてや、SNSでの暴露行為に飽き足らず、女性に直接危害を加えるとなると、これはもうカスハラの範疇を超えています。
それでも「まあいいか」と思える範囲の遊び方をしましょう
飲み屋さんというのは、お客様が何を買ったつもりでその料金を支払ったか、また、ホステスが何を売ったつもりでその料金を受け取ったかが非常にあいまいな場所です。
例えば、お客様は「今日はこんなにたくさんお金を使ったんだし、そろそろ彼女とチョメチョメできたりするんじゃないか」と期待している一方で、ホステスは「良い夢を見せてあげたんだから妥当な料金よね」と思っているかもしれない。
支払った料金にチョメチョメ代が含まれていると期待しているお客様と、そんなものは当然含まれていないと思っているホステスの間には、ちょっと不幸な食い違いが発生していますよね。
でもそんなもんなんです。だってそういうところなのですから。
それでも「まあいいか」と思える懐具合、器の方が遊んでいらっしゃいます。そう思えないなら、身の丈に合わない遊びには手を出さぬことです。
そもそも“お遊び”であることを思い出してください
今回は「銀座のクラブで見た"カスハラ"」について解説しました。
「~してくれるなら〇〇してあげるよ」と、交渉を試みるお客様はやや厄介ですが、鼻で笑っておけばOK。最も恐ろしいのは逆上したガチ恋おじさんです。
おじさんを逆上させないためにも、おじさんの期待値を調整する必要があります。長く細く応援していただくのが理想的です。
とはいえ、娘や孫でもおかしくない年頃の女性に恋して、想いを遂げられず、さらには逆上しているおじさんサイドが全面的に異常。
たかがお遊びなのですから、もうちょっと肩の力を抜いて欲しいものです。