こんにちは、think-cell Japan代表の松塚です。
ゴールデンウィークも終わり、次の大型連休までしばらく間があります。皆さんは普段、週末をどう過ごしているでしょうか。
家族サービス、読書、友人との飲み会……どれも素晴らしい選択ですが、仕事で活躍するハイパフォーマーの休日を観察すると、3つのパターンの融合型であることに気づきます。
今回のコラムでは、私が実際に見てきた実例と海外の文献を交えてそれぞれのパターンのキーポイントを整理し、最後に最強の形である仕事を趣味化する方法を提案します。
仕事以外で徹底リフレッシュ型
よく聞くパターンで言うと、仕事以外に全振りして過ごすリフレッシュ型の人たちです。
- 運動
能動的リフレッシュ行動。記憶力を高める、脳の実行機能を高めるなどの効果や自己効力感の向上
- サウナなどのリラクゼーション
受動的リフレッシュ行動。脳も含めた体力回復や自律神経の働きを整える効果が期待
- 家族と過ごす
オキシトシンの上昇による、幸福感の向上
- 友人と過ごす
脳に対する新たな情報刺激や物理的なネットワーキングの強化
私が見てきたハイパフォーマーは家族と過ごすだけといった一つだけを行うのではなく、必ずと言っていいほど運動やサウナなどの能動的、受動的なリフレッシュ行動も取り入れています。
例えば土曜日は午前9時から2時間筋トレを行い、午後は家族と出かけるといった形です。 家族と過ごすリラックス効果も素晴らしいことですが、上記リフレッシュ行動から得られる脳に対する刺激も加えることで翌週に対して脳が準備万端となるのです。
ちなみに、think-cellの各国のヘッドたちはランニングを趣味にしており、休日にもランニングの時間を確保しています。
「余暇=自己投資」の学習ドリブン型
ビル・ゲイツが年に2週間読書休暇を取っていたというのは有名な話です。休日を自己投資の時間ととらえて直接、間接的に仕事につながる知識を得るハイパフォーマーも多く存在します。
- 直接知識タイプ
今の仕事に関係する知識を得る学習
- 間接知識タイプ
今の仕事には一見関係ない領域の知識を得る学習
現在は本に限らず、リスキリングのサービスがたくさんあり、英語の学習などを行っている人も多いかと思いますが、直接知識だけではなく、関節知識も学んでいる人に化け物のようなハイパフォーマーが潜んでいることがしばしばあります。
Google時代の同僚は、営業職だったにも関わらず、PythonやSQLを独学で学び、世界最大級のデータ分析コンペプラットフォームであるKaggleで上位入賞していました。その後、ビジネススキルと学習で得たAIやデータ分析のスキルをもって活躍し、現在は日本の大手AI会社の執行役員として活躍しています。
土日もPCを開く「仕事ドリブン型」
私の知る限りにおいてほぼすべてのハイパフォーマーは結局のところ土日も働いています。
ハーバードビジネスレビューの実施したCEO調査において、79%のCEOが土日に3.9時間/日 働いているという結果も出ていることも、仕事ドリブン型の強さを感じます。
前職AppierのCEOは一緒に野球の試合を観戦していたときですら、PCを開いてその日の最新売上データを毎時間チェックしていました。
ここで重要なポイントは、彼は必要に迫られて野球中にPCを開いていたのではなく、ワクワクして待てないからPCを開いていた点です。
Google時代やほかの会社のときもハイパフォーマーは社畜的にではなく、仕事が楽しくてついつい土日も仕事をしているという人が多かったです。かくいう私も仕事ドリブン型で、平日ではできない、深い思考が必要なデータ分析を行うことを楽しみながら過ごしています。
ハイパフォーマーは3つのタイプの融合型
紹介した3つのタイプは完全に分かれるものではなく50%はリフレッシュ、25%は自己投資、25%は仕事でリフレッシュ優位型、というような配分バランスが人によってあります。
しかし私が見てきたハイパフォーマーで仕事ドリブン型の配分がゼロの人はいませんでした。土日をゆったりと過ごすタイプの方には残念な事実ですが、結局活躍している人は働いているのです。では彼らは何を思いそんなに働いているのでしょうか。