第1回は「起業して社長になる、とはどういうことか」です。
起業して社長になる、とはどういうことか
「その前に、起業して社長になっていくとはどういうことか話しておくね」と、メンター(編集部注・著者のビジネスの師匠のこと)から次のようなお話をしていただきました。
一般的な会社員にとって給料とはどういうものでしょうか?
簡潔に言うと、「会社に行って、仕事をすれば、どんな結果であろうが必ずもらえるもの」といえます。
しかし、社長にとっては、給料は「働けば必ず入るもの」ではありません。成果を出し、モノやサービスが売れてはじめて、収入が得られるのです。
そうしたリスクがあるからこそ、成果が出た時の取り分が大きくなり、事業が発展すればするほど収入も制限なく増えていきます。
雑誌『フォーブス』などが発表している長者番付を見ればわかりますが、上位に君臨するのはすべて経営者です。起業という道を選択すると、普通に生きてるだけでは到底築けないような資産を得られる可能性があるのです。
ただ、もし仕事で失敗をしても、誰も守ってくれません。むしろ社員がいれば、その社員の失敗もすべて経営者が負わねばならないというリスクが伴います。
一方で、何をするにも上司の顔色をうかがわなければならないといった、組織内のストレスからは解放されるのです。
また、起業家は健康管理には特に注意を払う必要があります。なぜなら、起業家には休業補償も有給休暇もないからです。休んだぶんだけ仕事に支障が出るのであれば、風邪を引いたくらいでは休むわけにはいかなくなります。特に立ち上げの時期はなおさらです。
しかし、事業が軌道に乗り、自分がいなくても仕事がまわり会社の利益が上がるのであれば、疲れたからと昼寝をしたり、息抜きに南の島に飛んだりしても問題はありません。
結論、事業が軌道に乗るまでは休んでなんかいられないのです。
成功には美味しい話なんてありません。とてつもない努力、ハードワークが必要なのです。
会社員をしながら、休みや空いた時間を使って週末起業から立ち上げる。と聞いた時、人によって、空いた時間を使ってマイペースに少しずつビジネスを立ち上げていけば成功すると思う人もいるかもしれません。
しかし、そんな甘い話はないのです。
起業には、次の5つの覚悟が求められます。
あなたには年中無休でハードワークする覚悟がありますか?
週末起業で立ち上げていくということは、平日は会社員の仕事をし、休みの日は事業を立ち上げていくための仕事をする。年中無休でハードワークする覚悟が必要です。
あなたにはイヤなことでも、嫌いなことでも、何でもする覚悟はありますか?
また、好きなことばっかりやっていても成功はできません。
これはしたくないな、イヤだな、嫌いだな、苦手だな、ウッとくるな、ということもしなくてはなりません。
あなたは時間とお金の使い道の優先順位をガラッと変えていく覚悟はありますか?
普通の人は時間とお金を遊びや自分の好きなことに使うことが多いでしょう。しかし、起業していくのであれば、時間とお金を起業に使っていく必要があります。
時間とお金の使い道の優先順位を普通の人とは違うように変えていく必要があるのです。
あなたにはどんな反対にも屈せずに、チャレンジし続ける覚悟はありますか?
両親や友達に起業するなんて言ったら、絶対に反対されるでしょう。
あなたには成功するまで継続する覚悟はありますか?
結局は諦めた人が失敗で、成功するまで継続する人は必ず成功します。
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