春、新たなスタートの季節。スーツやシューズの新調を検討するビジネスパーソンも多いこの時季、そろそろ"一生使えるビジネスバッグ"への投資を考えている人も少なくないだろう。
であれば、ぜひ国内ブランドに目を向けてみてほしい。日本の職人たちが生み出す世界最高峰の銘品、今回はそのうちのひとつ、「吉田カバン」の自社ブランド「PORTER」と「POTR」からオススメをご紹介。PORTER STOREの中でもビジネスアイテムを多く取り扱う「クラチカ バイ ポーター渋谷」の赤松 店長に、オススメを教えていただいた。
一貫した国内生産で、全工程に手を抜かないモノづくりを実践
1935年、吉田吉蔵が立ち上げた「吉田鞄製作所」にルーツを発する吉田カバン。一貫した国内生産を標榜し、素材選びからデザイン、縫製に至るまで、工程すべてに手を抜かないモノづくりを実践している。1962年には自社ブランド「PORTER」が誕生し、タンカーなどのシリーズを発表してきた。2021年には新ブランド「POTR」を発表し、同ブランドからはライフスタイルをコンセプトとしたバッグを展開している。
「ナイロン、レザー、コットンなど、さまざまな素材のアイテムがありますが、どのアイテムも、"長く使える"という点を大事につくらせていただいています。また、特にビジネスバッグは機能性を重視しており、底鋲を打って自立する設計にしたり、ポケットの位置や数など、細部に至るまで使いやすさにこだわっています。」
「クラチカ バイ ポーター渋谷」では、ビジネスからカジュアルまでさまざまなアイテムを展開。吉田カバンのバッグは"日本が世界に誇るカバン"として、国内外で高く評価されている。
ビジネスバッグ
そんな「吉田カバン」のラインナップからまず赤松さんがオススメしてくれたのは、透明感のある鞣しが特徴の北米産牛ステアを使用したレザービジネスシリーズ「PORTER CLERK」のブリーフケース。
PORTER CLERK「BRIEFCASE」
オイルを含ませたしなやかな革の質感を活かし、ヘリ巻きは芯材を使用せず革のみで仕上げた。クラシックにしっかり決まる、PORTERの定番ブリーフケースの一つだ。
ファスナーが下まではしっているので開口部が広く、中身が見やすい仕様となっているほか、スマートフォンなどを入れられる伸縮性のあるポケット、ペン差しなども配しており、機能性も充実している。
「ブラックとネイビーの2色ご用意がありますが、金具やファスナーは本体の色に合わせて仕上げを変えています。ブラックにはつや消しのシルバーカラーでシックな印象、ネイビーには光沢のあるシルバーカラーでクリーンな印象を表現しました。」
PORTER SORT「BRIEFCASE」
機能的なポケットを備え、シンプルなデザインに仕上げたレザービジネスシリーズ「PORTER SORT」のブリーフケースもオススメのひとつ。
北米原皮の牛ステアを使い、鞣しの段階で特殊な加工を施して収縮させており、キップのようなキメの細かい質感が特徴となっている。
スーツスタイルに合わせやすいシンプルな作りながらも、自立するよう底鋲を付属させたり、あおりポケットやスリットポケットを設けるなど、使いやすさにもこだわった。
「マグネットタイプのポケットがついており、提案資料などすぐに取り出したいものを仕舞うのに便利です。やわらかくきめの細かいレザーを使っているので、持っているだけで上品さを演出してくれますよ。」