ドイツの時計ブランド「ノモス グラスヒュッテ」から、代表的なコレクション「タンジェント」の新作が登場した。日本の浮世絵からインスピレーションを得たという新作は販売も日本限定。
「Tangente Japan Blau」と名付けられた今回の新作は「青焼き」と「赤染め」という2本をラインナップし、価格はどちらも38万2,800円。「青焼き」(NM139.S53B)はノモスブティックにて限定15本、「赤染め」(NM139.S53R)は正規販売店にて限定35本となる。発売は3月中旬の予定。
「青焼き」は、ブルーの1色で描き切る「藍絵」という技法をイメージしたモデル。一方の「赤染め」は、浮世絵の世界を華やかに、そして全体を引き締める「紅」を6時位置のスモールセコンドに用いている。
乳白色の文字板は浮世絵に浮かぶ淡い雲をイメージし、インデックスは生き生きと美しい青色。針はドイツ伝統の「青焼き針」と組み合わせた。ノモスの哲学であるシンプルさを体現するタンジェントに、日本の伝統美を具現化したとしている。
この「青」は、18世紀初頭にドイツのベルリンで発見された「ベルリン藍」を表現。略して「ベロ藍」と呼ばれ、浮世絵の技術と融合して宙や波に広がり、奥行きを与える美しい色となった。のちのヨーロッパにて著名な画家たちに大きな影響を与えたという。
時計のシースルーバックには、日本限定を表す「TANGENTE SONDERMODEL JAPAN」の文字とシリアル番号を刻印している。ストラップはブルーを引き立てるホーウィン社製ブラウンのへり返しシェルコードバン。自社製のムーブメントは手巻きの機械式「アルファ」だ。パワーリザーブは約43時間。
- ケース素材:ステンレススチール
- ケースサイズ:径35×厚さ6.6mm
- 風防:サファイアクリスタル
- ストラップ:コードバン(ブラウン)
- 防水性能:3気圧