WineTech事業を進めるWineBank(ワインバンク)は2月21日、新サービスとして会員制のワイン売買サービス「WineBankマーケットプレイス」および、レストランにワインを持ち込める会員制サービス「Fine Wine Collection」を発表した。
ITを活用しワイン事業を進めるWineBank(ワインバンク)
ワインの仕入れを強みとし、WineTech事業、ワインEC事業、レストラン・ワインカーヴ事業、会員制ワインサロン事業を営むWineBank(ワインバンク)。
WineBankは、ワインを飲んで楽しむだけでなく、長期保有することでの新しいワインライフを提案している。世界の富裕層の4分の1はワインコレクターであり、多くの富裕層は資産の一部をワインで保有しているという。資産としてのワインを購入・管理・消費・売却まで一括してサポートすることが、同社のWineTech事業の大きな柱だ。
同社は2月21日、会員間で希少なワインを売買できる「WineBankマーケットプレイス」、レストランでワインを仕入れ価格相当で楽しめる「Fine Wine Collection」を新サービスとして発表した。
会員間でワインを売買できる「WineBankマーケットプレイス」
WineBankが「WineBankマーケットプレイス」をスタートさせたきっかけは、ワインのセカンダリーマーケット、つまりフリマサイトやオークションサイトでのワイン売買が抱える多くの課題にあったという。
代表的なものとして、売り手にとっては“適正価格が分からない”、買い手にとっては“情報の真偽や商品の状態が分からない”という問題があるし、フリマサイトは気軽なぶん希少銘柄が少なく、オークションサイトは信頼できるぶん頻度が少ないという課題もある。
「WineBankマーケットプレイス」が実現するのは、こういったフリマの気軽さとオークションの信頼を兼ね備えたセカンダリーマーケットだ。
会員制で運用し、WineBankが流通経路を確認することで、「即決価格でいつでも購入」+「安心して正規品を購入」を実現するプラットフォームにしているという。利用時には、市場の参考価格を最初に表示するというのが大きな特徴といえる。
仕入れ価格相当でワインが飲める「Fine Wine Collection」
おいしい料理とともにワインを楽しみたいという方は多いだろう。だがレストランでは、レストラン原価の約2~3倍の価格でワインを提供することが一般的。またレストランへのワインの持ち込みは歓迎されなかったり、高額の持ち込み料がかかったりする場合も多い。
こういった課題に向けて「Fine Wine Collection」が実現するのは、レストランで、レストラン仕入れ価格相当で、ワインが楽しめるサービスだ。
消費者は気軽にワインを持ち込めるようになることで、友人や仲間同士でさまざまなワインを飲み比べたりできるようになる。店舗は、ワイン持ち込み料を貰うという手段を執ることなく集客を増やせるだけでなく、ワインリストを充実させることが可能。
「Fine Wine Collection」は月額会員制で提供され、月額会費ごとに「BRONZE」「SILVER」「GOLD」「BLACK」という4段階のステータスを用意。ステータスごとに同伴可能人数や予約可能席、持ち込み本数などがグレードアップされる。「WineBankマーケットプレイス」を併用すれば、さらにお得・便利に利用できるだろう。
サービスに対応予定の店舗は2月現在、GINZA SIXの「L’atelier de oto × FineWineCollection」(※店名未決定/4月オープン予定)と、東京ミッドタウンの「FineWineCollection」(※店名未決定/5月オープン予定)だが、都内を中心に順次店舗数の拡大を予定しているという。
ワイン業界のアップデートを目指す同社の取り組みは、ワインファンにとってうれしい試みだろう。今後の動向に注目したい。