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2024年、ロレックスの世界的人気が減少した理由は?

FEB. 20, 2025 18:45
Text : 岩木華子
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世界最大級の高級時計オンラインマーケットプレイスであるChrono24(クロノ24)は、月間訪問者数が900万人以上になるChrono24のウェブサイト(www.chrono24.jp)のユーザーデータを集計し、ブランドやモデル、ケース素材、ダイヤルカラーに関する2024年の年間総合ランキングを発表した。

発表されたランキングは、2022年から2024年にかけての時計業界のトレンドを追う内容となっている。

  • 世界の時計ブランドランキング

発表によると、世界全体で人気のある時計ブランドでは、2022年から2024年までの3年間で常にロレックスが首位を占めた。しかしその支持率は年々減少しており、17.34%(2022年)、15.85%(2023年)、14.62%(2024年)と推移している。

Chrono24は減少の背景に、2位にランクインしたオメガ(13.48%)や3位のセイコー(10.79%)との競争が激化していることを示唆。特にセイコーは、幅広い価格帯での展開が人気を呼び、2022年の9.62%から2024年には10.79%へと上昇している。4位以下には、ブライトリング(4.83%)、カルティエ(4.70%)、チューダー(4.48%)、タグ・ホイヤー(4.44%)、シチズン(2.96%)、スウォッチ(2.77%)、ロンジン(2.49%)と続いた。

  • 世界の時計モデル別ランキング

一方、モデル別にランキングを集計すると、2024年に1位となったのはオメガの「シーマスター」(7.33%)だった。2位にはロレックス「デイトジャスト」(6.04%)、3位にオメガ「スピードマスター」(4.72%)、4位にセイコーの「プロスペックス」(3.89%)、5位にチューダーの「ブラックベイ」(2.69%)がランキング入りした。

6位以降はスウォッチ「ムーンスウォッチ」(2.62%)、ロレックス「サブマリーナー」(1.88%)、ロレックス「オイスターパーペチュアル」(1.85%)、カシオ「G-SHOCK」、セイコー「プレザージュ」(ともに1.84%)という結果となった。

オメガ「シーマスター」は3年連続で1位に選ばれ、人気を伸ばしている。3年連続2位のロレックス「デイトジャスト」は、2022年に6.72%だった数値が2024年に6.04%に減少していたことが判明。

Chrono24は、セイコー「プロスペックス」やカシオ「G-SHOCK」といった、手に取りやすい価格でありながらも革新的な時計を求めだした消費者の動きがデータに反映されていると分析している。

  • 国別時計ブランドランキング

国別にデータを見ると、ロレックスが依然として上位を占めているものの、イギリスと香港ではオメガが1位になった。日本は唯一、ロレックスの人気が伸びていることが特徴的。モデル別に見ても、ロレックスの「デイトジャスト」は、ドイツ(8.04%)、フランス(5.97%)、日本(5.52%)で1番の人気を示した。他の人気モデルである「サブマリーナー」や「オイスターパーペチュアル」も頻繁にトップ10に登場しており、根強い人気だ。

  • 国別時計モデルランキング

ロレックスが1位の日本とアメリカ、ドイツ、フランスは、2位にオメガが選ばれており、オメガの躍進がうかがえる。「シーマスター」と「スピードマスター」は特に好調で、香港ではそれぞれ5.86%(1位)と5.44%(2位)の市場シェアを獲得。アメリカでは「シーマスター」が1位(8.11%)、ドイツでは「シーマスター」がロレックス「デイトジャスト」に次いで2番目に人気のあるモデルとなり、7.02%のシェアという結果だった。

セイコーは手頃な価格と品質で、世界各地においてトップ3のブランドの一つとしてランクイン。フランスでは、セイコーが10.28%の市場シェアを獲得しており、「プロスペックス」や「プレザージュ(プレステージライン)」などのモデルが人気。次いでイギリス(9.43%)やアメリカ(8.67%)でも3位につける健闘ぶりだ。

スウォッチも地域的な強さを示しており、特にイギリスでは「ムーンスウォッチ」の人気が後押しし、7.85%の市場シェアを獲得している。

ブライトリング、タグ・ホイヤー、カルティエなどの中級ラグジュアリーブランドは、今回も一貫した強さを見せた。ブライトリングは2023年から引き続きドイツやアメリカで好調で、「ナビタイマー」などのモデルが支持されている。タグ・ホイヤーはイギリスやフランス、ドイツにおいて好調だ。

  • 日本国内の時計モデル別ランキング

アジア市場では、グランドセイコー、ブルガリ、パテック・フィリップなどのブランドが注目を集め、日本国内では昨年に続いてオーデマ・ピゲがトップ10入り。香港では他地域では見られなかったブルガリが選ばれる結果となった。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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