奥澤 智宏氏が代表を務める「ウェルネス総合投資アカデミー(旧 大阪FX教室)」は、「投資失敗から学ぶ教訓」に関する調査結果を発表した。調査は1月15日〜16日の期間、投資によって5%以上の損失を経験したことがある1,012名を対象行われた。
はじめに、投資を始めたきっかけを質問したところ、「資産を有効活用するため」(52.3%)が最も多く、次いで「老後資金の準備」(50.4%)、「以前から興味があったため」(29.9%)が続いた。資産の運用や将来への備えといった、長期的な目的が投資を始める主な動機であることがわかる結果となった。また、興味や好奇心から始めた人も一定数いるようだ。
損失を出した際に、どの程度の知識を持っていたかについては、約8割が「全く知識がなかった」(18.9%)または「少しは勉強していたが不十分だった」(60.1%)と回答。多くは知識が不十分な状態で投資を始めており、リスクの理解不足が損失の一因になっている可能性が示された。
また、損失を出した投資の種類については、68.8%が「株式投資」と回答しており、最多に。次いで「投資信託」(28.0%)、「FX」(23.7%)が続いた。
株式投資やFXのように、市場の動きに大きく左右される投資は、運用に専門的な知識や判断力が求められるため、リスク管理の難しさがうかがえる。また、一見安定的に見える投資信託でも損失の可能性があることが示された。
どの程度の金額の損失が出たかを尋ねると、最多は「10万円~50万円未満」(29.8%)だった。次いで「50万円~100万円未満」(22.6%)、「100万円~500万円未満」(21.0%)と続いた。
投資を始めてどのくらいの期間で損失したかについては、「1か月未満」(3.1%)、「1~6か月未満」(20.2%)、「6か月~1年未満」(20.8%)、「1~2年未満」(17.4%)、「2年以上」(38.5%)という結果に。4割以上が1年未満で損失がでたことが明らかになった。
損失の主な原因を聞くと、46.4%が「市場や経済の変動に対応できなかった」と回答している。そのほか、「情報収集が不十分だった」(45.4%)、「過信してリスクを軽視した」(44.8%)と続いた。
損失を出した際や投資を始める前に、投資に関して誰かに相談したかについては、「誰にも相談していなかった」が59.6%で最多だった。約6割の方が自己判断で投資を始めており、専門的なアドバイスや第三者の意見を取り入れる機会が不足していたことがわかった。
損失を経験して以降、気をつけていることを尋ねると、「投資額を分散させる」(53.5%)、「長期的な視点で投資する」(48.0%)、「より多くの情報収集を行う」(39.4%)と続いた。
投資での損失を減らすために、どのような準備を行うべきだと思うかと聞くと、42.5%が「具体的な投資計画を立てる」と回答した。そのほか、「投資関連の本や教材を読む」(40.4%)、「専門家のアドバイスを受ける」(23.7%)と続いた。
また、投資を始める際、専門的な知識を学べる場を利用することについては、9割以上が「ある程度+とても重要だと思う」と回答している。