ABCash Technologiesは2月7日、「新NISA開始1年後の利用状況と満足度調査」の結果を発表した。同調査は2024年11月30日~12月8日、同社の金融教育を受けた361人を対象に、インターネットで実施した。
新NISAを通じて、投資に対する心理的な変化があったか尋ねたところ、89.5%が「投資に対する興味が高まった」と回答した。新NISAの制度に対する満足度を聞くと、75.9%が「非常に満足」「やや満足」と回答した。
新NISAに対しての不満理由は「制度のわかりにくさ」「学ぶ機会の少なさ」が多かった。どのような改善を望むか尋ねると、「さらなる利便性の向上」や「投資枠の拡充」を求める意見が寄せられた。スマホ完結型の運用や口座開設の簡素化を希望する意見も目立った。
新NISAの利用継続について尋ねたところ、91.7%が「積極的に継続する予定」と答えた。
新NISAを利用してからの資産の変化について聞くと、67.6%が「増加した」と回答した。「変化がなかった」は30.2%、「減った」はわずか2.2%だった。どのくらい資産額が増えたか尋ねたところ、約4割が「20%以上の増加」と答えており、中には「100%以上」という回答もあった。
新NISAでどのような資産に投資したか聞くと、「投資信託」が最も多かった。次いで「海外株式」「国内株式」という順になっている。
新NISAの活用法を尋ねると、64.5%が「積立投資枠のみの利用」と回答した。積立投資枠と成長投資枠の両方を利用している人は31.3&で、新NISAの制度をフル活用している人は全体の約3割にとどまることがわかった。