国内は3月決算の企業が非常に多いです。近年では12月決算の企業も増えていますが、依然として3月決算の企業は他の月を圧倒しています。
ただし決算のピーク前、2月決算の企業も少なくありません。どのような企業が2月決算会社なのでしょうか? お得感がある、またユニークな株主優待のある2月決算銘柄を紹介します。
2月はスーパーなどの小売企業の決算が多い
2月はスーパーなど小売企業の決算が多いです。2月決算の代表的な小売企業は以下となります。
- イオン<8267>
- セブン&アイHD<3382>
- ファーストリテイリング<9983>
- Jフロントリテイリング<3086>
- 高島屋<8233>
- エービーシー・マート<2670>
百貨店各社を始めイオンやセブン&アイHD(セブンイレブンとイトーヨーカドーなどが傘下)、ユニクロを展開するファーストリテイリング、そして靴のエービーシー・マートも2月決算です。
なお、上記のうちファーストリテイリングとエービーシー・マート以外は株主優待チケットなどが配布されています。普段利用している小売店が2月決算の銘柄なら、株式に投資して株主優待を利用すればお得に買い物ができます。
2月のお得な株主優待銘柄
2月を決算期とする小売企業が多い中で、優待内容がお得な銘柄を以下に取り上げました(株価は2025年1月下旬時点)。
SFPホールディングス<3198>
- 「磯丸水産」などの居酒屋チェーン店を運営。株価約2,100円。
- 100株保有で年2回(2月末と8月末の株主)、グループ店舗で利用できる4,000円分の株主優待チケットを配布。
- 親会社のクリエイト・レストランツHD<3387>も2月決算で同様の株主優待ですが、優待利回りはSFPホールディングスが上回ります。
ユナイテッド&コレクティブ<3557>
- 鶏料理居酒屋「てけてけ」などを展開。株価約1,000円。
- 100株の取得で年2回、5,000円相当の株主優待電子チケットを配布。テイクアウトでも利用が可能で、優待利回りが約10%と高いです。
ツインバード<6897>
- 調理家電や照明などの企画販売を行う企業。株価約400円。
- 2月末日時点で100株保有の株主に対し、2,000円の株主優待クーポンを配布。1年以上の保有になるとクーポンは3,000円に。
ジーフット<2686>
- イオン系の靴小売大手。イオン系の大型ショッピングセンター中心に靴店の「ASBee(アスビー)」を展開。株価約300円。
- 100株の取得で年2回、1,000円の株主優待券を配布。優待利回り約7%。
2月のユニークな株主優待銘柄
次は2月決算でユニークな優待を持つ銘柄を紹介します。
いちご<2337>
- 不動産事業、REIT運用、太陽光等の発電事業を手がける企業。株価約350円。
- 100株の取得で年2回(2月末と8月末の株主)、Jリーグ(J1・J2・J3)の観戦チケットの抽選に参加可能。なお、抽選は複数回参加できるため、当選できれば複数試合への参加も可能。
メタリアル<6182>
- 人工知能活用のAI翻訳サービスを提供する企業。株価約600円。
- 2月末時点で100株以上の保有者は、同社が提供するAI学習の『Metareal AI カレッジ』の受講が可能となります。
ティーケーピー<3479>
- 貸し会議室大手で、宿泊事業や飲食事業も展開しています。株価約1,600円。
- 2月末時点で100株以上の保有により、「ISHINOYA熱海」、「石のや伊豆長岡」、「ベイサイドホテル アジュール竹芝」、「TKP サンライフホテル」、「レクトーレ熱海桃山」、「レクトーレ熱海小嵐」、「レクトーレ箱根強羅」、「おまかせ会席 漣~さざなみ~」、「和食処 伊勢」、「ル・ブション」で利用できる株主優待チケット10,000円をプレゼント。
2月は小売企業の決算が多く、株主優待目的の投資を行う1つのタイミング
2月決算銘柄の優待の中には、いちごのJリーグ観戦チケットの抽選のように非常にユニークな優待銘柄もあります。
一方、小売や外食では2月決算銘柄で株主優待のお得感のある銘柄も複数あります。「磯丸水産」で飲食する機会が多い方、イオンモールに入る「ASBee」で靴を買う機会が多い方もいるでしょう。
実際に投資を行う際は、株価トレンド及び業績推移の確認が必要です。優待狙いの投資で高い勉強代を払わされるリスクもありますが、優待狙いの投資は優待により実生活にプラスの恩恵があります。優待狙いの投資を行うなら、小売企業の決算が多い2月は一つのタイミングとなるのではないでしょうか。