WOZは、「2025年の投資」に関する調査結果を1月15日に発表した。調査は2024年12月19日〜12月20日の期間、1,900名の投資家を対象に行われた。
はじめに、現在どのようなものに投資しているか質問したところ、「株式投資」(82.0%)が最多となった。次いで、「投資信託」(70.9%)、「外貨預金(17.7%)と続いた。「株式投資」と「投資信託」が非常に多く、他のものとかなり差がある結果に。
次に、2025年に投資を増やしたいものは何か尋ねると、トップには「株式投資」(65.7%)がランクインした。次いで「投資信託」(51.5%)、「暗号資産(仮想通貨)」(9.7%)と続いた。2025年に投資を増やしたいものも「株式投資」と「投資信託」が上位にあがり、他のものは1割未満と、こちらもかなり差がある結果となった。
2024年に投資してよかった分野については、「半導体産業」(25.5%)が最多だった。次いで「AI関連」(21.5%)、「不動産」(12.9%)と続いた。2024年はAIや5Gなどの成長分野を支える基盤技術である半導体産業への投資の満足度が高かったことが示された。
2025年に向けて、注目している分野については、「AI関連」(32.8%)がトップに。次いで「半導体産業」(26.1%)、「再生可能エネルギー」(15.8%)と続いた。2024年に投資してよかった分野でもあるAI関連と半導体産業は、2025年もさらなる発展が期待されていることがうかがえる結果となった。
AIの進化は投資戦略にどのような影響を与えているかと質問したところ、「投資判断の精度向上」(40.2%)が最も多く、「データ分析の効率化」(38.2%)、「情報収集の効率化」(23.7%)と続いた。AIの進化は、判断の精度向上、データ分析、情報収集などの面で投資に役立っていることが示された。
続いて、2025年はAIの進化の影響をさらに受けると思うかと尋ねると、約9割が「とてもそう思う」(36.8%)、「ややそう思う」(53.4%)と回答。
「地政学的リスク」を考慮して、どのような投資戦略をとっているかと質問すると、「成長が見込まれる分野への投資」(38.3%) が最多に。次いで「分散投資の強化」(36.5%)、「リスクが低い資産への投資」(33.5%)と続いた。
第2位にあがった「分散投資」について、さらに詳しく尋ねると、9割以上が「はい(重要)」(96.2%)と回答した。投資家の多くが分散投資の重要性を認識していることが示された。
具体的な理由としては、「特定の資産の損失の影響を軽減できるから」が56.3%と最多だった。そのほか、「市場変動のマイナスの影響を軽減できるから」(31.2%)、「安定したリターンが期待できるから」(31.0%)と続いた。
最後に、リスク回避のために重視している指標や情報源について聞くと、「金利動向」(36.9%)がトップに。次いで、「企業業績」(32.9%)、「地政学的リスク情報」(27.3%)と続いた。