この連載では、20年以上富裕層の相続をサポート・コンサルティングしてきた税理士法人レガシィの新刊『100億円相続事典 1億円との徹底比較で見えてくる違い』(1,800円/レガシィマネジメントグループ 著/日経BP 刊)から、一部を抜粋して掲載。
資産100億円の"超"富裕層と資産1億円の富裕層の相続のあり方を比較し、50音順に沿ってエピソードを紹介していくことで、それぞれの考え方や生き方を浮き彫りにしていきます。
第8回のテーマは「ホテル住まい」。
【は行】ホテル住まい
1億円富裕層:貸し切ることはあまりない
100億円富裕層: 年間契約でリザーブする、もう1つの拠点
1億円富裕層の場合、ホテル代にはあまりお金をかけません。出張で泊まるのは経費の範囲内に収まるビジネスホテルで、ホテルの部屋を年間で貸し切ることはあまりないでしょう。
100億円富裕層は、例えば本拠地は関西だけれど年の3分の1は東京で仕事がある場合、ホテルの部屋を年間契約で貸し切り、ホテル住まいをすることがあります。特に自社株評価の高い会社の経営者に多いといわれます。契約すれば自室として使えます。コンシェルジュが付き、気の利いたサービスが提供されます。気兼ねなく私物が置けて、洗濯もしてくれ、電話1本で何でも持ってきてくれます。食事はホテルのレストランやルームサービスを利用できます。ときに取引先との打ち合わせに、こうしたレストランを利用することもあります。ホテルはマイ・オフィスでもあり、くつろげるホームともなるわけです。
コロナ禍のときは感染予防対策として利用する人も多く、中には夫婦げんかの逃げ場所として利用する人もいたりするそうです。
いろいろなシチュエーションで利用できるホテル住まい、1000万円単位の年間契約料を払っても、その価値は十分あるというわけです。
『100億円相続事典 1億円との徹底比較で見えてくる違い』(1,800円/レガシィマネジメントグループ 著/日経BP 刊)
本書籍は、20年以上富裕層の相続をサポート・コンサルティングしてきた相続のエキスパート達(プレミアム税理士)が、資産100億円の"超"富裕層と資産1億円の富裕層の相続のあり方を比較することで、それぞれの考え方や生き方を浮き彫りにすることを試みています。相続・事業承継専門として邁進してきた弊社の知恵を結集した事典形式の書籍となっています。なぜ100億円規模の資産を築くことができたのか。なぜ長年にわたって維持できているのか。知られざる100億円富裕層の一面を垣間見ることができる様々なエピソードを、50音順に沿ってお楽しみいただければと思います。ただの読み物としてではなく、皆様の知恵の一助としてお役立てください