生活力がない
生活力のない方は、それを改善しない限り結婚は難しいです。生活力とは日常生活を営むために必要な能力全般をさします。具体的には、
自活能力
自炊、洗濯、掃除などの基本的な家事を自分で行う能力。金銭管理能力
収入・支出を管理し、身の丈に合った生活をおくる能力。対人関係能力
他者と良好な関係を築き、それを維持する能力。
最低限、この辺はできないと厳しいですよね。
例えば、私の周囲にはとんでもない多重債務者がいますが、彼女はあきらかに収入よりも支出が多い。複数のキャッシュローンの返済があるため、お給料が振り込まれたその日に口座はほぼすっからかん。所持金が1,000円を切っていても800円のうどん定食を食べてしまいます。
このように、ひとりで生きていけない人の中には結婚を「解決策」のように考えている方もいますが、それは大きな間違いです。
ご自身という最低最悪の負債を愛する人に押し付けるつもりでしょうか。
年相応の収入がない
番組では、美しい容姿を活かしモデルとしても活躍している31歳の婚活女性も紹介されていました。彼女の年収はおよそ500万円で、相手に求める年収は800万円。美しい女性と結ばれるためには、それなりの収入が必要であるというわけです。
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、30代前半の男女の平均年収は431万円、30代後半は466万円です。30代は昇進や転職をきっかけに年収が大幅にアップする方もいるでしょう。
「30代になった途端にまともな出会いがない」と嘆いている方が少なくありませんが、ご自身は「まともな30代」でしょうか。
ご自身には年相応の収入がないのに、相手にばかりそれを求めていませんか。
収入に関しては女性の目のほうがシビア
男性が女性の容姿の優劣やスタイルの良し悪し、バストサイズばかりに関心を寄せている一方で、女性は男性の勤めている会社や勤続年数、転勤の有無、家族構成、実家の住所などを目ざとくチェックしています。もちろん収入も。
女性にとって結婚相手は恋愛対象である以前に「安心して家庭を築ける巣」でもあります。これは、子孫を安全に育て、生存率を高めるための本能的な選択とされています。
よって、多くの女性はルックスの良し悪し以上に「収入」を重視しています。
容姿が優れていてスタイルのいい女性ほど選択肢が多いので、わざわざ収入の少ない男性を結婚相手に選ぶことはありません。
そもそも結婚ってなんだと思っていますか?
私は26歳のときに、24歳から交際していた男性と結婚しています。ワケあって現在はシングルですが。そもそも皆さんは、結婚ってなんだと思っていますか? 「大好きな人とずっと一緒にいること」ですって? 間違いではありませんが、少し違います。
結婚はひとりで背負っている荷物をふたりで背負うことです。人生の喜びだけでなく、困難をパートナーと分かち合うことです。
ドラマのワンシーンなどで、神父さんが
「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富める時も、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか? 」
と、夫婦に対して問うシーンを思い出してください。結婚とはまさにこれです。
結婚したらいちぬけぴっぴで多重債務も低収入もパッとしないキャリアもなかったことになるわけじゃないんです。それらのお荷物は全てパートナーがいっしょに背負うことになるのです。
そして同時にあなたもお相手に片方の肩を貸してあげるんです。それが結婚です。
もう一度チャンスが訪れるとしたら親の介護を終えてから
今回は、「この人はまだ婚活から卒業できないだろうな」と感じる人の特徴について解説しました。
身の程をわきまえず、その上自己採点が甘く、年齢差を無視しがちな人は婚活から卒業するのが難しいでしょう。また、生活力も年相応の収入もないとなるとさらにハードです。
そもそも結婚とは、ひとりで背負っている荷物をふたりで背負うことです。
30代の方ですと、まだまだ先のことでいまいちピンとこないかもしれませんが、ご両親の介護イシューも避けて通ることはできません。結婚をすればこれも夫婦で背負うことになるのが一般的。
もし、50代・60代でまだ婚活をしている方がいらしたら、結婚は「ご両親を見送った後」でもいいかもしれませんね。というか、その方が現実的な気がします。