「お金持ちになる方法」と検索すると、資産運用のノウハウや、高収入アルバイト、または副業などに関するサイトがヒットします。株式投資や、少々身体を張ったお仕事などでお金を増やすのも一つの手段でしょう。

もしくは支出を減らしてみるのもありです。ところが私はというと、そのいずれの道にもあまり明るくないので、今回はそういった専門的なお話はできません。

しかし、20代を大阪北新地、30代を東京銀座で過ごす中で、お金持ちの習慣や哲学には多くふれてきたという実感があります。

そこで今回は、現役ホステスの視点で、お金持ちの習慣やマインドセットにふれつつ「お金持ちがやらないこと」について解説してみたいと思います。

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その1.お金持ちはタクシーを利用しない

大阪北新地のとあるクラブに在籍していた頃。近代日本経済の礎を築いた偉人の一人、と呼ぶべき素晴らしい男性と出会いました。お金だけでなく、社会的なステータスや名誉もお持ちでいらっしゃるのに全く偉そうなところがなく、私のような小娘にも分け隔てなく、お父さんのように接してくださいました。

彼と食事に出掛けたある日のことです。定番の待ち合わせスポット「スエヒロ」前でスタンバイしていたところ、JR東西線・北新地駅の地上出入り口から出てくる彼の姿が見えました。

とってもセレブな彼のことなので、移動手段といえばてっきり運転手付きの車やタクシーなんだと思っていました。ところが、彼は私たち庶民と同じように、電車でいらしたのです。わけを聞くと、

「鉄道は一番時間通りに動くから」

とのこと。車移動だと道の混雑状況によっては、到着予定時間が予測できません。ならば、よほどのことがない限りは時間通りに運行する電車の方が良いだろう、何故なら「君を待たせてはいけないから」と彼はおっしゃいました。

きっと、普段は車をご利用になるはずです。この日のように約束のある場合は、到着予定時刻を予想しやすい電車をお使いになるのでしょう。私のような小娘の1分1秒まで無駄にするまいと配慮してくださっているわけです。

お金持ちほど「時は金なり」とこころえ、貴重なものとして扱うのだと学びました。

その2.お金持ちはメール・LINEの未読を溜めない

この「時は金なり」という哲学ですが、お金持ちの行動・習慣の随所に見られると感じます。例えば、メールやLINEのレスポンス。

既読にしたままなかなか返信をせず、相手をヤキモキさせる方はどこにでもいますね。ひどい人だと2週間も3週間も平気で返信をしないのだとか。

プライベートなメールやLINEならまだいいでしょう。ところが、ビジネスのメールやLINEに対してもレスポンスの遅い人がいます。スケジュールの調整や納期に関する期日が迫っている場合、一人の業務連絡が遅れると、プロジェクトに関わる全ての人たちの作業がストップしてしまいます。大迷惑です。

こういった人に共通することですが、皆さんたいしたお仕事はされていないのですよね。暇人ほどレスポンスが遅い。

複数のプロジェクトを同時に進め、忙殺されている人ほど返信が早いものです。レスポンスを後回しにしていると、他のタスクに埋もれて発掘不可能になるから。これは複数の原稿を同時に進めている私も生意気ながらちょっとわかります(笑)。

時は金なりです。ご自身がお暇だからって相手の時間を無駄にしていいわけなんてないんです。レスポンスの遅い人とはなるべく仕事をしたくないものですね。

その3.お金持ちは電話をしない

お金持ちは電話を嫌います。ご家庭があったりとそれぞれにご事情があって「電話はNG」とされていますが、それ以外にも理由があります。

実業家・堀江貴文さんが電話を嫌っていらっしゃるのはあまりにも有名ですよね。電話によって作業が中断され、リズムが崩れてしまうから、だそうです。

「時は金なり」と考え、貴重なものとして扱うお金持ちにとって、電話=時間泥棒です。電話を受けた側は、作業の手を止めて、相手の話を聞かなくてはなりません。電話を切ってから「これって今じゃないといけない電話だったか?」「メールじゃいけなかったのか?」とウンザリした経験は皆さんにもあると思います。

かく言う私も電話は大の苦手です。電話に出られるタイミングであったとしても出ないです。昔、電話を切るのを忘れて「ハアー……なっが! ウザ!」とぼやいてしまったのを電話口の先輩に聞かれひどく叱られたことがあるからです。

「移動中で電話に出られません。ご用件を伺います」と、メール・LINEするようにしています。あとで、受信したメールやLINEを読むと、だいたいたいした用事じゃないことが多いです。

時は金なりとこころえよ

今回は現役ホステスの視点で、お金持ちの習慣やマインドセットにふれつつ「お金持ちがやらないこと」について解説してみました。時は金なりです。忙殺されている方ほど時間を大切にするのは当然といえば当然ですね。

時間は誰にとっても平等に有限です。

話は少しそれますが、業務連絡をまともにできない人に限って「今お仕事帰りですか?」「ボクもちょうど銀座です」など、どうでもいいLINE・メールをマメに送ってくるのは不思議です。

また、電話で「●月●日って暇? コンサートのチケットがあるんだけど」と、その場で判断を迫られるのも苦手です……。お断りするにしても、気の利く言い訳を考えたいですから。

その辺に配慮できる男性は仕事ができるし、おモテになるんですよね。皆さんにはぜひとも、素敵なビジネスマンを目指していただきたいと存じます。