サードウェーブは、ドスパラ通販サイトにて「GALLERIA 3Dシミュレータ」を3月3日15時にリリースした。「GALLERIA 3Dシミュレータ」は、構成をカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを視覚的にチェックできるサービス。パーツを変更すると、PCのデザインにリアルタイムで反映されるため、好みのスペックにしたときの完成形をイメージしやすい。
2023年12月にベータ版のメディア体験会が実施され、パソコン専門店ドスパラの一部店舗で期間限定公開されていたが、今回、「改良バージョン」として実装される。どんな機能が搭載されているのか、実際に試してみた。
「GALLERIA 3Dシミュレータ」が利用できる対象機種は「GALLERIA(ガレリア)」のゲーミングデスクトップPC。筐体が標準のゲームタイトル推奨モデルは対応しているが、フロントLEDの色が標準と異なるモデルや、筐体にロゴ、イラストがデザインされていたり、特別な筐体をしていたりするコラボモデルは対応していない。また、クリエイター向けモデルも対象ではない。
設定可能なのは、「OS」「オフィスソフト」「リカバリーメディア」「セキュリティソフト」「情報漏洩監視ソフト」「CPU」「CPUファン」「CPUグリス」「グラフィック機能」「グラフィックボードステー」「電源」「メモリ」「SSD」「パーティション分割」「追加SSD」「ハードディスク/SSD(追加ストレージ)」「ハードディスク(追加ストレージ)」「光学ドライブ」「無線LAN」などさまざま。BTOパソコン購入の際にカスタマイズオプションを選ぶのと同じ項目が用意されている。
もちろん、ゼロから自作PCを組むわけではないので、選択できるのは、対象モデルのカスタマイズ可能項目のみ。ドスパラ通販サイトの製品ページに「3Dシミュレータを起動」のボタンが搭載されているので、ベースのGALLERIAゲーミングPCを決めて、そこからシミュレータを起動する。
3Dシミュレータを起動すると、まるでゲームで描かれる電脳空間のようなものが生成され、デスクトップPCが出現。さながら、これから出撃するロボットのパーツを組み替えてアセンブルするような画面だ。
左側にGALLERIAの本体がプレビュー表示されており、パーツを変更したら、すぐに3Dモデルのビジュアルに反映される。デザインに関係ないOSやオフィスソフトの有無を変更したときは筐体下の光にエフェクトが発生した。
筐体下にあるコントロールパネルでは、前面LEDカラー変更のほか、エアフローによる空気の流れを可視化可能。また、ANALYZE機能をオンにすると、ケースのなかから各パーツが飛び出してくる。それぞれをアップで確認できるほか、パーツを直接クリックすると該当するパーツの選択画面にジャンプできて便利だ。ケースのパネルのオンオフも切り替えられるので、パーツ内容を決めたあとは、改めて実際の外観イメージをチェックできる。
構成を変更すると価格が反映されるのもうれしい。しかも、すべてのパーツを確認し、「FINISH」ボタンを押すと、製品ページの構成が「3Dシミュレータ」で設定した内容に更新される。そのため、BTOパソコンのビジュアルを確認しながら構成をカスタマイズし、そのまま購入に進める実用的な導線になっているわけだ。ゲームのような感覚でワクワクしながらBTOのカスタマイズが楽しめるだろう。
もちろん、購入はまだ予定していなくても、擬似的にPCの構成を組み替えて楽しめるほか、いつかは買いたい理想のPCを検討するのにも役立つ。カスタマイズ中の画像をダウンロードする機能や、SNS(X)への共有機能、構成の一時保存機能なども搭載する。かなり手の込んだ3Dモデルや演出は、一見の価値ありだ。