NVIDIAは2月18日、暗号通貨採掘向けの新GPU「CMP HX」について詳細を公開した。性能違いで「30HX」「40HX」「50HX」「90HX」の4種類をラインナップしており、ASUS、Colorful、EVGA、GIGABYTE、MSI、Palitの他、PCメーカーからも搭載製品を提供するという。発売開始は2021年第1四半期から。
暗号通貨の価格上昇など、複数の要因を受けて世界的にグラフィックスカードが品薄になっている。同社はこれを受けて、新GPU「GeForce RTX 3060」の採掘速度を半分に制限するとしており(関連記事)、あわせてGeForceとしての仕様に満たさないチップを用いたマイニング専用GPU「NVIDIA CMP HX」を発表した。主な仕様は以下の通り。
製品名 | 30HX | 40HX | 50HX | 90HX |
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Ethereum Hash Rate | 26MH/s | 36MH/s | 45MH/s | 86MH/s |
Rated Power | 125W | 185W | 250W | 320W |
補助電源コネクタ | 8pin×1 | 8pin×1 | 8pin×2 | 8pin×2 |
メモリサイズ | 6GB | 8GB | 10GB | 10GB |
提供開始時期 | 2021Q1 | 2021Q1 | 2021Q2 | 2021Q2 |
映像出力端子を搭載しないため、ブラケットを全開にしてエアフローを強化でき、1つのCPUでより多くのGPUを制御できるように構成されているという。さらに、ピーク電圧や動作周波数がGeForce製品よりも低いため、電力効率を高めて投資した金額をより早く回収できるとしている。