1月16日(米国時間)、Slackがブランドロゴのリニューアルを発表した。
変更の理由としては、「Slackサービス開始から約5年の間の成長や変化を受けて、ロゴを以前よりシンプルでわかりやすくかつ一貫性のある、新しいデザインに進化させる必要性を感じたため」だという。
もともと、Slackの最初のロゴは、創業前に作られたもの。チャンネル名の前についている「#(シャープ)」に似せたものだった。
しかし、「11色という多数の色で構成されていること」「白地以外の背景に配置したり、角度を間違えたり、色の微調整を誤ると微妙な見た目になる」など、扱いが難しかったのだという。そのため、用途別に複数のバージョンをデザインしていたが、利用シーンによって異なるロゴが表示される結果を招いてしまった。
そこで、「色使いもよりシンプルに。そして洗練されていながらも、元のロゴの本質を引き継いだ従来のロゴの進化版であり、あらゆる場所で柔軟に活用しやすく、なによりも Slack というブランドをうまく象徴するロゴ」として、新しいデザインを発表するに至ったわけだ。(参考:同社ブログ)
たしかに、さまざまなパターンのロゴやアイコンがあり、統一感はなかった。本誌で連載中の「はじめてのSlack 超活用マニュアル」でも、どの画像を使えばいいのか迷った記憶がある。
一般的に、ブランドロゴは、RGB・CMYKの数値が決まっているのはもちろん、周辺の余白の幅など、明確なレギュレーションを持っているケースがほとんど。今後のブランド展開を考えていく中で、ロゴのレギュレーションをしっかり決めておくことは、Slackにとって非常に重要なことだったのだろう。
なお、今回のブランドロゴのデザイン刷新は、Twitterでトレンド入りするほどまでに至った。単なるロゴ変更が話題になることは、多くのユーザーの関心を集めている証拠。日本でも社内のビジネスチャットとして、Slackを導入する企業が増えているのだろう。
使用する色が少なくなった反面、やや複雑になった新ロゴ。見慣れないうちは戸惑う人も出てくるだろうが、それも程なくして目に馴染んでいくのだろう。
(安川幸利)