全世界で遊べる初めての『モンハン』

『モンスターハンター:ワールド』が発売からわずか2週間で、世界合計で600万本出荷を突破したというニュースは、ハンターの皆さんなら目にしているかと思います。これまで「モンスターハンター」シリーズは北米やEU、オーストラリアや韓国向けにも発売された作品はあっても、世界の複数の国で同時発売というのは初めてです。

なんと、表示言語と音声言語は日本語のほか、英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語(音声はこのほか、モンスターハンターの言語が選べます。海外版ではアップデータVer.1.01にアップデートすると、さらに表示言語が追加)。公式サイトからダウンロードできるイベントスケジュール(PDFファイル)やWebマニュアルはこれらに加えてロシア語、ポーランド語、ブラジルポルトガル語、中国語、ハングル、アラビア語の6か国語に翻訳されているところを見ると、それこそ世界中の人々が楽しんでいることがわかります。集会エリアの言語設定を「ワールドワイド」にして遊んでいる人は、オンライン上で他言語のハンターと一緒に狩った経験がある人も少なくないはず。

筆者も英語とフランス語、韓国語と中国語の方とご一緒したことがあります。ボイスチャットではコミュニケーションできるわけがなく、かと言ってキーボードで文字を打つにしても、英語ですら簡単な単語しかわからない私。結果、必然的に沈黙プレイになってしまいました。

一度、英語圏の方からチャットで「KOROSANAIDE KUDASAI」というローマ字メッセージを送られた時には爆笑しましたが、このゲームはコミュニケーションがなくても、そこそこ遊べてしまうんですよね。

でも、それでいいんでしょうか? 外国人の狩友を作りたくはないですか? 今回の記事では、外国のハンターとコミュニケーションを取るためのコツをお伝えします。

20個の定型文から始める国際コミュニケーション

外国のハンターとご一緒する時に使っていただきたいもの。それは20個の「手動定型文」です。これはモンスターに乗ったり気絶した時に自動的に送信される「自動定型文」とは異なり、それぞれのワードを自分で選んで相手に送信する定型文です。

<手動定型文・全20種>
・よろしくお願いします!
・ありがとう
・グッジョブ!
・ごめんなさい
・ドンマイ!
・ついて来てください
・ついていきます
・わかりました
・攻撃しましょう!
・助けて!
・クエストを受注します
・クエストを受注してもらえますか?
・すこし待ってもらえますか?
・準備を完了して下さい
・準備OK!
・拠点にもどります
・リタイアします
・ゲームを終了します
・おつかれさまでした!
・また会いましょう!


  • 手動定型文の最初の1ページ目(1~5個目)。「よろしくお願いします!」の左横に付いている、地球儀のアイコンが「自動翻訳される言葉」の目印。「よろしくお願いします!」の下段にある枠内の文字は、編集した後の文章

これらの台詞は、△ボタンを押すことで「フリー」や「自動」などの定型文と同様に編集もできますが、「手動」だけの専用の機能があるのです。

たとえば同じ集会エリアやクエスト中の相手が日本語設定で遊んでいる人ならば、「よろしくお願いします!」を選ぶと、編集したメッセージが送信されます。でも、日本語以外の言語設定をしているユーザーに対しては、「よろしくお願いします」を各国語に翻訳した言葉が表示されます。この20種類の手動定型文に限って言えば、少なくとも外国人とコミュニケーションが取れるというわけ。この機能は、「相手が設定している(理解できる)言葉でメッセージを送れる」というところが本当に素晴らしいと思います。ロシア人か中国人か韓国人かはわからなくても、とにかく送ればいいのです。

体力を回復してもらった時や、力尽きた時。自分以外の誰かが乗りを成功させた時などに自動的に送信される「自動定型文」は自国語のままで送信されるため、一緒に狩っている仲間の名前や自動定型文が外国語で送られてくると「ああ、この人とはコミュニケーションできない」と諦めがち。でも、そんな時こそ手動定型文を積極的に使って送り、意思の疎通を試みてはいかがでしょう?

「ありがとう」「グッジョブ」などと褒められて嫌な気持ちになる人はいませんし、別れ際に「また会いましょう!」と送信しつつギルドカードを渡せば、送り返してくれる確率も高くなるのでは?

狩猟を通じて、良き出会いがありますように。

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