Appleは米国時間30日、macOS High Sierraの10.13および10.13.1に存在していた脆弱性に対応し、セキュリティアップデートを提供した。同アップデートは英語のサポートページで配布されており、30日19時時点で日本語のサポートページへの記載はない。

  • Appleのサポートページ

この脆弱性は、macOS High Sierraで「ルートユーザを無効にする」を設定している場合に、管理者アカウントである「root」(ユーザ名)として、パスワードなしでログインできてしまうもの。ルートユーザは通常アクセスできない領域でも読み書きできる広い権限(管理者権限)を持っており、デフォルトでは無効になっている。

Appleはこの問題を脆弱性(CVE-2017-13872) として、セキュリティアップデートを提供した。ルートユーザのアカウントが必要な場合は、アップデート後にルートユーザを有効にし、ルートユーザのパスワードを変更する必要がある。