カスペルスキーは16日、セキュリティに特化した組み込み機器向けの独自OS「KasperskyOS」を発表した。
電気通信、自動車、工業を対象に設計された、組み込み機器向けの独自OS。Kaspersky Labのフューチャーテクノロジー部 部長兼技術戦略責任者のAndrey Doukhvalov氏によると、独自OSのアイデアは15年前に浮かんだとのこと。OS自体にセキュリティ機能を備え、通信機器のサイバーリスクを低減し、IoT機器に適したセキュリティポリシーを備える。
ネットワークルーターやIPカメラ、IoTコントローラなどのIoTデバイスを構築するための土台として使用可能という。また、POS端末など金融業界向けの導入パッケージの開発や、Linuxベースの汎用システム、エンドポイント向けのセキュリティ強化も実施している。
このほか、アプリケーション間の通信方法を厳密に管理しながら、アプリの実行を可能にする機能や、従来のOSなどに対し強制的にセキュリティを導入する機能など、KasperskyOSの独自機能を手軽に実装するパッケージも用意される。