マイクロアドは23日、6月19日に発生した不正なスクリプトが埋め込まれた広告表示に関する問題について、続報を発表した。
これは動画サービス「niconico」上に、FlashPlayerの更新を装いマルウェアをダウンロードさせる不正な広告が表示されたことを受けたもの。niconicoは、当該広告はマイクロアドの広告配信サービス経由で表示されたと20日発表し、関係各社が調査していた。
マイクロアドによると、発生原因は、同社が国内向けに提供する媒体社向け広告配信サービス「MicroAd AdFunnel」を通じて、米Yahoo! Inc.によるアドエクスチェンジ「Yahoo! AdExchange」が広告配信する際に、特定の悪意ある広告が混入したという。
発生時間は6月19日0時頃より6月19日午前8時頃まで。同社は6月23日午前10時頃に「Yahoo!AdExchange」からの広告配信を停止。その後「Yahoo! AdExchange」では当該広告とドメインを特定し、停止処置を行った。
同社は、ユーザー向けのサポート用メールアドレス(support@microad.jp)を用意し、「ご心配をおかけし重ねてお詫び申し上げる」と謝罪している。
niconicoでは20日、問題となったサーバーによるniconico上での広告配信数(6月18日午前9時から6月19日午前11時まで)を、問題の無い広告も含み計233,518件と発表した。また、トレンドマイクロと協力し、被害を受けたかどうかの判定、被害を受けた場合の回復方法を紹介。セキュリティ製品「ウイルスバスター クラウド」体験版によるウイルスチェックなどを勧めている。