スペインのPanda Securityは3日(現地時間)、無料のクラウド型ウイルス対策ソフト「Panda Cloud Antivirus」をバージョン1.1にアップグレード、また有料版となる「Cloud Antivirus Pro」(29.95ドル)を追加した。対応OSはWindows 7/Vista/XP。
Panda Cloud Antivirusは、ウイルス対策、スパイウエア対策、ルートキット対策などの機能を備えたセキュリティソリューションだ。主要なスキャン作業をクラウド側で実行し、ローカルPCの負担を軽減する。Panda Securityによると、クライアント型のウイルス対策ソフトが60MBのメモリを消費するのに対してCloud Antivirusは15MB程度で済む。またクラウドに集まるマルウエアのサンプルがすばやくセキュリティサービスに反映されるのもクラウド型のメリットだ。AV-Test.orgの最新調査でCloud Antivirusは未知のマルウエア(ゼロデー攻撃)に対する検出スコアで、他の主要な無料ウイルス対策ソフトの平均を42.5%上回ったという。
最新のバージョン1.1では、日本語を含む9言語のサポートが新たに加わり、対応言語が20言語に広がった。未知のマルウエアに対処するための「動作ブロック」、マルウエアのターゲット攻撃でウイルス対策機能が無効化されないようにする設定保護などの新機能を備える。また特定機能において個人やシステムに合わせたカスタマイズが可能になった。
Cloud Antivirus Proは、実行中のプロセスに対するダイナミックな「振る舞い分析」、Autorunを悪用した攻撃を防ぐ「自動USBウイルス対策」、自動アップグレード機能などを備える。また複数言語によるテクニカルサポートを受けられる。