写真を解析し、人物の顔で分類できる顔認識機能が搭載された「Picasa ウェブ アルバム」

Googleは16日 (米国時間)、オンライン写真共有サービス「Picasa ウェブ アルバム」を更新、顔認識などの新機能を追加した。あわせてWindows XP / Vistaに対応した画像管理ソフトPicasaをアップデート、日本語を含む38の言語に対応する「Picasa 3.1」としてリリースした。Picasa 3.1は、同社Webサイトから無償ダウンロードできる。

Picasa ウェブ アルバムは、写真上の人の顔を自動的に検出する顔認識機能を装備。複数の候補の中から同一人物が写った画像を自動的に選び出し、共通の目印「名前タグ」を割り当てることが可能になった。ネームタグを基準に画像を分類すれば、同じ人物が被写体の写真をグループ化することが容易になる。Google Translateとの連携もサポートされ、コメントに設定されている文を他の言語に自動翻訳することも可能。

正式に日本語対応したPicasa 3.1は、新たにPicasa ウェブ アルバムとの同期機能を搭載。アルバムごとに用意される「ウェブに同期」ボタンをクリックしてPicasa ウェブ アルバムへ画像をアップロードすると、それ以降に加えた変更は自動的にWeb上のアルバムにも反映される。Picasa ウェブ アルバムの名前タグもサポートされた。

画像編集機能や表示効果も拡充、写真の傷などをぼかす効果を備えた「レタッチ」や、写真をさまざまな方法で並べて表示する「コラージュ」などのツールが追加された。同梱の画像閲覧ツール「Picasa フォト ビューア」を利用すれば、Picasaが起動していない状態でもアップロードなどの処理を行うことができる。

動画のサポートも強化。USBカメラから入力した映像を録画する機能や、一部分を切り出すなどの簡易動画編集機能が追加された。YouTubeへのアップロードも、かんたんな操作で処理できる。

Picasa 3.1では、ウェブ アルバムとの同期がサポートされた

コラージュツールを使うと、複数の写真を使ったユニークな作品ができる