コーレルは、ハイビジョン対応統合オーサリングソフトの最新版となる「Ulead DVD MovieWriter 7」および、「Ulead DVD MovieWriter 7 Basic Edition」を7月25日から出荷すると発表した。
これまでのDVD MovieWriter 7でも実現している多彩な入出力を実現しながら、高い評価を得ていたメニューオーサリング機能を大幅に強化。さらに、Blu-ray Discに対応するポップアップメニューの作成に対応するといった強化を図っているのが特徴。
また、オーサリング、ライティング、再生、変換/コピー、ビデオ編集、フォトムービー、音楽CD作成といった用途に対応する統合オーサリングソフトとしての位置づけをより明確にした。
「より容易な利用環境を実現するために、ラウンチャーメニューには、ビデオディスクの作成、スライドショーからのディスク作成、データディスクの書き込み、オーディオディスクの書き込みという4つの操作をまとめ、作業が簡単に始められるようにしている」(コーレル リテールチャネルマーケティング部・今澤浩之部長)としたほか、各クリップの冒頭部分を自動でチョイスし、メニュー画面表示中に映像が切り替わるダイジェストメニュー機能、タイトル内部に模様を流したり、タイトルを点滅させたりするテキストマスクメニュー、DVDメニューに画像と文字でディスク内容を表示できるノートメニュー作成機能などを用意した。
また、映像をインポートする際に、内容を視認できるようにサムネイル表示できる新インポート画面の採用。DVカメラやHDVカメラからキャプチャ後、そのままDVDやAVCHDを2ステップで作成できるDirect Disc Recorder機能を搭載している。
さらに、DVD MovieWriterシリーズとしては、初めてスマートプロキシ機能を搭載しており、H.264映像に対応したプレビューや編集作業もスムーズに行えるようにしている。
今回の新製品では、パフォーマンスの向上も図られており、WMV 1920×1080の2分の映像を、1920×1080のMPG2映像に変換する際には、従来のDVD MovieWriter 6では6分28秒であったものが、DVD MovieWriter 7では3分56秒で完了するという。
DVD MovieWriter 7では、Intel Core 2 Quadに最適化していることから、同CPUを搭載したPCでは、レンダリングの速度向上が図れる。
加えて、データライディングでは、デスクトップ上からドラッグ&ドロッブ操作で、様々なディスクを作成できるQuick Drop機能を搭載。同ツールは、Windows Vistaのガジェットとして登録することができるという。
同社では、ハイビジョン映像を編集してティスクやハードディスクに残したい人、個性的なメニューデザインにこだわる人、大容量ディスクへのデータバックアップをしたい人、これからオーサリングを開始したい人、書き込みから再生まで一本のソフトで行いたい人をターゲットに販売していく計画だという。
「DVD MovieWriter 7の購入者のうち、Blu-ray Discを使用する人が2~3割程度、来年には5割程度を見込みたい」(今澤部長)とした。
コーレルのピーター・リン取締役副社長は、「私自身、バージョン1.0で初めてプロジェクトマネージャーを務めた経験があり、今回の新製品では、Blu-ray Discへの対応や、AVCHDへの対応など、想像がつかなかったほどの進化を遂げている。テンプレートも競合他社との考え方が異なり、力を注いでいる。その点にも注目してほしい」とした。
テンプレートメニューの種類は、4:3および16:9をあわせて、176種類に達しているという。
製品価格は、DVD MovieWriter 7の通常版が1万5540円、特別優待版が1万290円、アップグレード版が8379円、アカデミック版が8190円、ダウンロード版が9324円、ダウンロードアップグレード版が7329円。
また、DVD MovieWriter 7 Basic Editionの通常版が1万290円、特別優待版およびアップクレード版が6279円、ダウンロード版が7900円、ダウンロードアップグレード版が4900円となっている。