半導体企業の英ARMは3日(現地時間)、携帯端末向けのLinuxを推進するため、米MontaVistaら6社と共同でプラットフォームを開発することを発表した。2008年前半にもプラットフォームを発表し、これをベースとした端末を2009年に投入したいとしている。

ARMは、組み込み向けOSベンダのMontaVistaのほか、Marvell、Movial、Mozilla、Samsung、Texas Instrumentsの6社と共同で、Linuxベースのモバイル向けプラットフォームを開発する。

具体的には、Linux、インタフェース技術「Gnome Mobile」、ブラウザ技術「Mozilla Firefox」をベースとし、ARMパートナーのシステム・オン・チップ上で動作するプラットフォームとなる。ここで7社は、大型画面を搭載した携帯端末におけるバッテリ持続時間、ソフトウェアの統合、Webブラウザ機能などの課題に取り組む。このようなプラットフォームにより、製品開発から市場投入までの期間を短縮できるとしている。

ARMによると、このプラットフォームの完全版リリースは2008年前半を予定しており、同プラットフォームを採用した端末は2009年に登場する見込みという。