川崎重工は4月7日、ガス専焼で大型船舶の主機となる舶用ガスエンジン「L30KG」を開発。ノルウェー船級協会より国産のガスエンジンで初めてエンジン本体の型式承認を得て、営業活動を開始した。

舶用ガスエンジン「L30KG」

川崎重工では、舶用ガスエンジンの開発に先駆けて、世界最高の発電効率49.5%と窒素酸化物排出量200ppm以下という高い経済性と環境性を有する発電用ガスエンジンを自社開発し、既に市場に投入している。

舶用ガスエンジンL30KGは、この技術をベースに、舶用ならではの負荷変動への対応技術や、エンジンの出力でプロペラを直接駆動させる直結推進方式と、発電した電力でプロペラを駆動させる間接推進(電気推進)方式の両方への適用技術の開発を進め、神戸工場内に設置した実証機で試験運転を行ってきたものだ。 

エンジン本体と同様に制御システムも年内に型式承認を取得するとしている。