パナソニックは3月11日、同社のロボット技術を応用した離床支援のためのロボット介護機器「リショーネ」が、パーソナルケアロボットの安全性に関する国際規格「ISO13482」に基づく認証を取得したことを発表した。

この認証は、日本品質保証機構(JQA)がパーソナルケアロボット(生活支援ロボット)の安全性に関する国際規格「ISO 13482 Robots and robotic devices - Safety requirements for personal care robot」に基づいて、「リショーネ」の安全性を評価し認証したもの。「ISO 13482」は、パーソナルケアロボット(生活支援ロボット)の安全性に関する唯一の国際規格として2014年2月に国際標準化機構(ISO)から発行されたもので、同規格の対象製品は、「physical assistant robot」、「mobile servant robot」、「person carrier robot」の3タイプのロボットで、「リショーネ」は、mobile servant robotとして要求される機構面・作動面などにおける安全性をクリアしているロボットとして認証された。

また、「リショーネ」は、電動ケアベッドと電動リクライニング車いすを融合した新概念のロボット介護機器で、電動ケアベッドの一部が電動リクライニング車いすとして分離することで、介護を受ける方に負担をかけることなく、ベッドから車いすへの移乗をスムーズに行うことができる機構を採用している。また、「リショーネ」は1人の介護者だけで簡単・安全に移乗介助できるため、介護を受ける側の人物の離床機会を増やすだけでなく、介護者の負担軽減も実現できるという。

なおパナソニックでは、今回の第三者認証機関による国際規格に基づいた認証取得を受け、ユーザーに安心して利用もらえる要件が整ったとの考えを示しており、今後、普及活動を加速していくとしている。

パナソニックの離床支援のためのロボット介護機器「リショーネ」