セイコーエプソンは1月29日、電子ビューファインダー向けに0.38型でSVGA解像度(800×RGB×600画素)、約144万ドットの高温poly-Si TFT-LCDパネル「ULTIMICRON」を開発し、量産を開始したことを発表した。

同製品は、ULTIMICRONシリーズの第4弾製品で、ミラーレス一眼カメラやプレミアムコンパクトデジタルカメラなどで求められる高品質な電子ビューファインダー用途向けに開発された。

カメラユーザーが撮影時にファインダーをのぞきこむ楽しさやピントの合わせやすさに貢献する豊かな階調表現や自然なボケ味を再現しているほか、まぶしい日差しの下や夕闇の中でも、十分な視認性を確保することが可能。

さらに、カラーフィルター方式を採用しているため、フィールドシーケンシャル方式では動きの速い被写体撮影や流し撮りの際に起きることがあるカラーブレークアップ(色の残像)現象が原理的に発生しないという特長がある。

なお、同製品はTN型有機配向方式を作用し、画素の狭ピッチ化により、同等解像度の従来品「L3F04S-80300」(対角0.47インチ)よりも小型化された対角0.38インチを実現したという。また、色域はsRGBカバー率92%、表面輝度は680cd/m2となっている。

「ULTIMICRON」シリーズ第4弾品で0.38型でSVGA解像度を実現した「L3F03S-80301C」