安川電機は11月5日、医療やバイオ研究分野における試薬や検体の分析前処理作業向けに最適化した双腕ロボット「MOTOMAN-BMDA3」を開発したことを発表した。

バイオメディカル分野における創薬・製薬・臨床検査などの研究・開発の現場では、人手による作業が多いため、実験データの精度と再現性にバラつきが発生しやすいといった課題があるほか、研究者が日々の繰返し作業に追われて本来の研究・開発業務に注力できないといった潜在的な課題もあり、そうした課題の解決に向けた自動化装置の実現が求められている。

今回開発された双腕ロボットは、産業技術総合研究所 創薬分子プロファイリング研究センターと共同開発したもので、従来機種(SDA10:最大リーチ720mm、本体質量220kg)よりも長いリーチ(最大725mm)を確保しながら、本体質量を60kgと軽量化することに成功。また、バイオメディカルの研究現場で人と共に働くための親和性を考慮したデザインを採用したほか、表面の拭き取りやすさを考慮し、外表面をフラットな形状に仕上げており、このボディ表面は、特殊な塗装と表面処理を施すことで、過酸化水素水洗浄(拭き取り洗浄)に対応させている。さらに、クリーン度についてもISOクラス6に対応しているという。

なお、販売は2013年12月からを予定しており、プロテオミクスのための分析前処理作業や遺伝子解析のための分析前処理作業、再生医療分野を含むスクリーニング作業などに向け、2015年度で約100台の販売を目指すとしている。

MOTOMAN-BMDA3の外観