東芝は、NAND型フラッシュメモリを搭載したHDD「ハイブリッドドライブ」の新製品として、厚さ約7mmの薄型モデルで500GBの「MQ01ABF050H」と320GBの「MQ01ABF032H」を製品化し、6月28日からサンプル出荷を開始すると発表した。

薄型モデルの「ハイブリッドドライブ」

「ハイブリッドドライブ」は、NAND型フラッシュメモリを搭載したHDDで、大容量の記録が可能な高面記録密度の磁気ディスクに加え、NAND型フラッシュメモリをキャッシュメモリとして使用することで、大容量と高速性を両立した製品。

新製品は、磁気ディスク枚数を1枚にすることで厚さ約7mmの薄さを実現し、軽量薄型筐体のノートPCなどへの搭載が可能となる。また、最先端のキャッシングのアルゴリズムを採用することで、書き込みや読み出しなどの性能を従来型のHDDに比べ約4倍高速化。Serial ATA Revision 3.0(ATA-8)に準拠し、175機種のPCでの動作を確認済み。

また、環境への配慮として、塩素および臭素を対象として、濃度を自主基準値以下(それぞれ900ppm以下で合計1,500ppm以下)に管理、アンチモンを1,000ppm以下に管理し、アンチモンフリーを実現した。

さらに、2011年に改正され、2013年1月から適用開始されたEU(欧州連合)RoHS指令(2011/65/EU)にも適合。

同社は、最先端の微細化技術を持つNAND型フラッシュメモリと、クラウドサービスの進展に伴い高速化・大容量化を続けるSSD、HDDの事業を手掛ける世界唯一のメーカーとして、今後も顧客ニーズに応えるストレージ製品を積極的に展開していく。