Texas Instruments(TI)は、2個のASRC(非同期サンプルレートコンバータ)を1チップに集積した8チャネルPWMオーディオプロセッサ「TAS5548」を発表した。

同製品は、2個の4チャネルASRCコアにより、家庭用とプロ用オーディオ機器向けに2本のオーディオソースからのシームレスなミキシングを可能にし、2個のICを必要とする競合製品と比較して設計の柔軟性を向上させ、コストを低減できる。サンプルレートが8~192kHzの入力信号を96~192kHzの固定レートに変換し、係数/データの変更、補完を不要にする。これにより、Blu-ray HTiB(ホームシアターインアボックス)、A/Vレシーバ、ミニ/マイクロコンボ、サウンドバーなどのマルチチャネルデジタル製品の設計を簡素化できる。

オーディオ帯域は40kHz。Dolby True HD、DTS-HDと互換があり、マルチチャネル性能を提供する。7バンドのパラメトリックEQ(イコライゼーション)、低/高音域トーン制御、ボリューム/ラウドネス制御、DRC(ダイナミックレンジ圧縮)、入出力ミキシングなどの豊富なオーディオ処理機能により、製品の最適化が可能になる。

具体的には、8チャネル出力のための96kHzのネイティブ処理により、帯域外ノイズ低減とジッタ抑制を実現した。また、外部マイク/I2S入力とASRC機能の組み合わせにより、2種類の異なるサンプルレートソースのミキシングが可能であり、マイクロフォンと最大8本のカラオケトラックのミキシングを実現している。さらに、スマートエネルギーマネージャの内蔵により、動作効率を向上させた。オーディオシステムの消費電力がスレッショルド値に達した場合、ホストプロセッサへの割り込みによりピーク電力を制限する。ハイエンドオーディオシステム向けには、電源ボリューム制御機能により、エネルギー効率の高い大電力性能を実現した。

なお、パッケージは56ピンTSSOP。価格は1000個受注時で3.68ドル。評価モジュール「TAS5548EVM」は99ドル。評価モジュールには、オーディオ製品の評価、設定、デバッグ作業を簡素化できるグラフィカル開発スイート「ControlConsole」が同梱されている。

2個のASRCを1チップに集積した8チャネルPWMオーディオプロセッサ「TAS5548」